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【デジハリ卒業】デザイナー志望だった私がディレクターになったワケ

こんにちは!
見に来ていただきありがとうございます。
デジハリのデザイナー専攻卒業したmicacoです。


1.自己紹介

2023年9月中旬より、WEB制作会社へディレクターとして入社しています。
今年30歳になり、営業(銀行と専門商社)を6年ほど経験し、Web業界は全くの未経験での転職でした。
入学当時〜卒業直後までデザイナー志望だった私がディレクターになった経緯をデジハリ入学前から総振り返りで記録していきます。

私のように
・年齢で転職を不安視している方
・スクール通学中の方
・既婚者でもあるので、ご結婚されている方
 などクリエイティブ業界に興味はあるが一歩踏み出せない方に私の勇気を少しでも差し上げられますように・・・

Instagram @ cafe_runrun 様 ポートフォリオに差し込む写真撮影いただきました⭐️

2.デジハリ入学の経緯

上記で述べたように、私は元々全く畑違いの業界・業種にいました。
大学卒業後やりたいことを見つけられず、なんとなく身近に感じられて
自分のためになりそうな銀行に入行し、3年と少し新規営業を主にしてました。
その後、もう少し自分の仕事の幅を広げたいと年功序列の社風から若手でも活躍できそうな建設系の専門商社へ転職をしました。そこでも3年と少しルート営業と社内のマネジメントの立場で仕事をしていました。

Web業界に興味を持ったきっかけ

ー 営業時代にクリエイティブ部と仕事を共にして興味を持ったことです

前職では、営業として売り上げを上げるポジショニングでありながら、
社内の企画やマネジメントをする役割も担っていました。
主に、HPの改訂や社内システムで改善項目があると営業側で判断したら
クリエイティブ部へプロジェクトを企画・進行・実装まで取りまとめる仕事をしていました。
そこで、エンジニアやデザイナーの存在、仕事内容を知り、自分たちが提案しているサイトの表面をデザインしているデザイナーに興味を持ちました。

まずは、在職しながら1ヶ月間本を買ってサイトの仕組みや本当に興味を持てるジャンルなのか確かめる意味でもチャレンジしてみました。

当時、私が勉強した教材はコチラ↓
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座

独学で勉強してみて

コーディングからのスタートだったので、最初は用語やコードなどわからないまま進めていましたが、1周テキストを終わらせてみて自分で作ったものを世に出せるやりがいに興味を持ちました。
こんなふうにサイトを作りたいと思っている人たちの思いをカタチにできる仕事に自分も真剣に携わりたいと思いデジハリ入学を決めました。

3.デジハリでの学習法

学習期間中は勉強に集中するため当時の仕事を退職していました。
そもそも転職するために通う予定だったので、半年間は無職になっても後々金銭面は回収できればいいやという考えでした。

入学当初はPhotoshopやIllustratorなど全く触ったことがなかったので慣れるのにかなり時間もかかり、自分で何かデザインしてくださいという課題が出てもアイディアが上手く出てこず。やりたいデザインがあっても実際に自分で作るのも難しく。
「これ仕事になるのか」「就職できるのか」という不安がずっと続いていました。

デジハリでやって良かった+α ー不安を解消するためにやったこと

デジハリには一線で働かれているトレーナーさんがたくさんいます。
そういった方の普段のインプット方法やデザイナーになるまでの経歴、実際仕事してみての話などここでしか聞けないことを聞くように心がけました。
フリーで働かれている方もいたので何故フリーなのか、フリーのメリットデメリットなど・・・
同じ質問でも人によって意見もさまざまで自分の今後のヒントになったこともありました。

課題を見てもらったり、より良いデザインのフィードバックをもらうことも大事ですが、働き方について聞くことも転職活動を控える上で重要な時間だったと感じます。

デジハリでやって良かった+α ー実案件をやるべし

これはできる人が環境的に限られるかもしれませんが
通学中に実案件の仕事を単発で取ることができたことです。

私の場合、知り合いの伝手で、たまたまコーディングの仕事を単発で任せてもらえました。通学中に実案件に携わること、更に相談できる先があることで業務理解も深まり、非常に心強かったです。
仕事を受けて、事前に確認できてなかったことや会社員ではないので
金額や納期などの交渉も1から自分でしなければならないことを学びました。

私が初案件で難しかったと感じたのは下記の通りです
①デザイナーを探していると言われて依頼を受けたらコーディングの仕事だった
→業務内容をきちんと確認していなかった
②打ち合わせに参加してコードをみたらshopifyであった
→ECサイトなのでもう少し注意深く確認する必要があった
③写真の画質が悪く何度も戻し差し替えになった
→元々もらった画像データの画質が荒かったのにそのままにしていたので
相談するべきだだった
※あくまでも私の確認不足による問題であることを大前提に書いてます。

特に②はデジハリのトレーナーさんにコードをみてもらい普通のhtmlではないことが発覚しました(先生も青ざめいていた)
正直できないと断っても良い案件でしたが、サイト公開が予定より伸びたおかげで作業時間にも余裕が出たので、一から自分で勉強して結果無事に納品できました。

実際に納品まで終えて、私は自分がフリーで働くにはまだまだ素人感があることや業界自体のことを知らなさすぎることを痛感します。
そしてコーディングも好きですが、やっぱりデザインの方に興味がわくことも改めて実感しました。

仕事として受けることで、見えてなかった「わからないこと」「知らないこと」を実感できとてもいい機会でした。それまで、フリーランスとして個人で仕事しても良いなという気持ちが多少ありました。
デジハリで一通り勉強したらプロになれるという甘い考えもあったからだと思いますが、実際に仕事を受けてみて自分はまだまだであると知れたことも良かったです。

4.デジハリ卒業後

卒制はクライアントにもユーザーにも喜んでいただけるサイトになり
やりがいと仕事としてデザインをやっていきたい気持ちが大きくなりました。
詳しくは下記↓

また実案件をやったことで、私は会社員として働きたいと就活をする決心が付きました。

就活するには、ポートフォリオが必要です。
ポートフォリオを制作するには実績が必要です。
そこで、ポートフォリオを制作しながら、もう1つWebサイトを制作させてもらえる先を探し取り組みました。

卒業後のスケジュール
7月初旬 卒制発表・講評会
7月初旬〜8月初旬 ポートフォリオ作成(1ヶ月)
7月中旬〜8月初旬 もう1WEBサイト(3週間)

5.ポートフォリオに載せる実績がない

私はとにかく実績が少ないことで当初かなり悩みました。
ふと周りを見た時に、これまでの通学期間で自主制作したものを多数掲載している方や実案件で実績を積んでいる方と比べると自分がとてもスローペースに感じ不安になることもありました。

また私は当初卒制のみを実績として掲載してデジハリのキャリアセンターの方に見ていただいた時、それはそれはどえらい量のフィードバックをもらいました。
実績が足りない、目的が伝わらない、文章が長い、説明がデザインのどの部分を指しているかわからない・・・・・その他多数ww
自分の中では「なんかイケてる」だったんですが、中身が詰まり切っておらず、そこを掘り返されスカスカになりました。

しかし誰かに見てもらうことで、自分では感じてない違和感を見つけてもらえるいい機会でした。
一方で気をつけたことは、誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、それは一意見として取り入れて自分が本当にいいものを作って企業の担当者に見てもらおうとも決心しました。

もちろん基礎の土台部分はきちんと整理しなければいけません。
ただ実績数や細かな部分はどこまで企業側がポートフォリオを見てくれるか
わからないのです。
ポートフォリオという書類で100点を取るのは非常に困難であり時間がかかることなのであれば、80点で提出して書類通過して面接で100点を目指そうと思いました。

ダラダラと就活をし続けることも嫌でしたし求人がいつクローズになるかもわからなかったので私はこの思考で取り進めました。

また実績を作るサイトを制作するにも時間がかかりますし、
とにかく量より質にこだわってポートフォリオのデザインを修正しました。

就職することが目的であり、実績をたくさん作るが正しいことではない
そこの目的を見失わないように、ただ採用担当者に物足りなさを感じられないように自分なりの伝えたいポイントを押さえて制作しました。

個人のポートフォリオはここに掲載しないので
気になる方はDMください。

6.転職活動

ポートフォリオが完成して、翌日には履歴書と職務経歴書を作成しました。
書類系はとにかく時間をかけすぎずをモットーに1日でサクッと完成させました。

エントリー企業探し

デジハリ卒業後からnotionでとにかく自分の気になる企業を箇条書きにしてまとめました。

<企業の探し方>
①デザイン制作会社 希望の地域 で検索→ヒットしたところを順番に見る
②デザイン系の受賞経験があるWeb制作会社で検索
②ギャラリーサイトから制作した企業を検索
③PRタイムズなどで気になる企業があればピックアップ
④Greenなど求人サイトから企業探し
④(X)TwitterなどSNS
その中で、今求人募集中の企業30社ほどをリストアップしました。

30社一気に受けることはできないので、順番をつけました。
一部では本命企業は数社練習した後に受けた方が良い説もありますが
私はあまりその辺をこだわらずいきたい企業順に受けました。

<優先順位の付け方>notionリスト項目
①志望度 高中低 の3セクションに分けて10企業ずつ受けるため設定。
②勤務地 全国で企業選びをしていましたが、希望の勤務地のところは志望度を上げるため設定。
③職務内容 各企業で掲載している内容
④求めるスキル 各企業で掲載している内容
⑤雇用形態 正社員希望でしたが、アルバイトや契約社員などもある場合は記載。
⑥従業員数/設立年月日 あまりに少人数なところや設立が若いところでないか確認したかったので。

notionである程度企業を比較できるようにリスト化することで優先順位を立てることができましたし、職務経歴書と履歴書が完成した翌日に5社まずはエントリーして、数日後に追加で5社エントリーしました。

エントリー後 結果

私は最初の10社がかなり志望度の高い企業ばかりでその中の1社にご縁があり現在お仕事させていただいています。
なので残りの20社は受けていませんが、10社の結果が下記になります。

採用 1社
1次面接 2社
書類落ち 7社

まあ、結果だけ見るとかなり厳しかったですね。
ただ基本実務経験3年以上の企業をホイホイ受けていたので納得の結果でした。

自分の憧れの会社に今の自分のポートフォリオはどう映るのか、
軽率な行動かと企業の方には申し訳ない気持ちもありつつ、少し運試し的な部分もありこの10社の中で1社でも書類通過できれば良いな〜と思っていました。

なので、1社採用いただけた時にこれ以上自分の納得いく企業は無いと思い
残りの企業は受けずに内定を承諾しました。
これは優先順位をつけていたからこそ瞬時に決断できた結果だと思っています。

6.デザイナー志望の私がディレクターになったワケ

就職活動の話を散々書いてきましたが、そもそも私は全ての会社を「デザイナー」で応募しています。
そうなんです。
デザイナーで応募して、ディレクターに途中でシフトチェンジしました。

3社面接をした中で2社の企業から
「きみ、デザイナーで来てもいいけど、喋れるしディレクター向いていると思うよ」と言われました。

ここで今の会社の面接でのやり取りを少し書きます。
1時間デザイナーとしての面接を行いました。
デザイナーになりたい、この企業で働きたいと自分の伝えたいことを全て伝え話し終えた後のことです。

「話していてもすごく受け答えもちゃんとしているし、これまでの経験も豊富だし、そういうの生かす選択肢って考えたことある?すごく・・・ディレクターという職業があっていると思う」と今の上司から話を貰いました。

「うちにデザイナーとしてきてくれても良いよ。デザイナーになりたかったら。でもディレクターだとこれまでの経験をより活かせると思っている」と、その後はデザイナーのメリットデメリット、ディレクターのメリットデメリットをかなり細かく話してくださりました(ここは個人的な話にもなるので割愛させてください。)

その場で、私のことを考えて話してくださっていることと
私がこれまで営業をしてきたことで人よりも「話せる」という強みがあることを初めて知りました。
営業の中で自分を見ると決して話上手であるとは思わなかったし
コミュニケーション能力なんて無い、ある人やデキる人をうんとたくさん見てきたからです。

ただ業界や職種が違うことでそこのハードルが下がり自分が評価されやすくなったのかそう言ってもらえることが嬉しい反面、
あんなに夢見ていたデザイナーでなくても良いのかという不安もよぎりました。

その場では、提案してくださったことと元々ディレクターは募集していなかったのにディレクター志望ならディレクターで来て良いよといってくださり
その配慮やお言葉に感謝しつつ、すぐに決断できないため1週間後に連絡する旨を伝えて後にしました。

ここから本当に来る日も来る日も悩み続けました。
私は当初デザイナーやエンジニアなど技術職を極めたその先にディレクターという職業があるんだと考えていました。

なので、私のような業界未経験で、あまり知識のない人が取りまとめるポジションのディレクターの「選択肢はない」と思っていました。
デジハリに通っている時もディレクターも検討してみたら?
と言われたこともありましたが、なんとなく自分の中で線引きしており「デザイナー」しかみていなかったのかもしれません。

あまりにも自分のディレクターへの知識や興味が薄すぎることに気づき
慌てて知り合いに敏腕ディレクターの方へ話を伺う時間をセッティングしてもらい自分の悩みから、仕事内容までとにかく聞きたいことを1時間まるっと聞きまくりました。

良い話だけでなく、デザイナーもディレクターも大変なことを軸に話をしてくださりました。
現場で実際にあった実体験を元に、それぞれも求められるスキルや向いている人などかなり中立な立場で話をしてもらえました。
そこで改めて面接時の「これまでの経験を活かせる」の意味がわかりました。

業界は未経験ではありましが、確かに自分が前職でやっていた仕事の半分がディレクターのような、ポジショニングであったからです。また自分のやりがいがどこにあるのかと考えた時に2つが上がりました。

1.大きな案件でたくさんの人に喜んでもらいたい
2.手を動かすことも楽しいが、これまでの経験も
 活かして大勢の人を取りまとめ案件を成功に導きたい

自分の性格として、自分はいいものを作れたからOKとなれるタイプでもなく
他者からイイねと評価されて初めて自分の中でOKなんだと安心できるんです。
そしてそのイイねの声が大きければ大きいほどやりがいも大きくなると想像した時、そう言った案件に携わりたいし、クライアントの声を聞きたいと思うようになりました。

もちろんデザイナーとしても携われる機会はあると思いますが
やはり、完全に未経験なのでそこの道はディレクターよりも険しいです。

また大勢の人を取りまとめ案件を成功に導くことへのやりがいを前職でかなり強く感じていました。
その経験から、デザインの勉強は自分でしつつディレクターを職業として選ぼうと思いました。

そんなこんなで、最終面接も無事終えてディレクターとしての道を歩む選択肢をしました。

7.最後に(これから転職活動される方へ)

デジハリに通っている時、デザイナーやコーダーのトレーナーさんは見かけましたが、ディレクターとして活躍されている方とお会いする機会はありませんでした。(フリーの方はディレクターも兼任してますが、純粋なディレクター職をここでは指します)
そのためかなんとなく、技術者はかっこいいと浅はかな考えを持っていたと思います。

また自分の経験を全く考慮してなかった訳では無いですが
社会人経験を経て転職希望の方はその辺を考慮してみてもいいのかなと思いました。

私はディレクターを勧められた時に「いや、私はどうしてもデザイナーになりたいんです」
の一言がでなかった時点でデザイナー失格だったのかもしれません。。。。
ただありがたいことに今の会社では案件によってはディレクターしながら一部デザインもやっていいよと言っていただけ光栄なチャンスが舞い込みました。
めちゃくちゃ嬉しいです。

最終面接で私が話したことは
「私はディレクターという仕事を調べて、聞いて自分のこれまでの経験ややりがいを元にすごく当てはまる職業だと思ったので志望しました。
ただこの先、生涯をディレクターで、進み続ける覚悟はまだできていません。
なぜならデザイナーという職業もすごく魅力的であるからです。
けれど、それ以上にここでディレクターとしての成果をあげられる気持ちがあるので頑張りたいです」

と・・・ほんとうにそれ以上でもそれ以下でも無い本音の話をして採用してもらえました。

ほんの数日間で職種のチェンジはなかなか難しいものがあるし、最終面接でディレクターの方と話した時にそんなすぐに気持ちは変わるのかという真っ当な意見も頂きました。
ただ私は好きなデザインや作りたいサイトがあれば、身近なツテで制作に携われたらいいし、仕事にする必要はないという考えを持っていたので、そこを話して理解していただきました。

また、ただダラダラ悩んでも意味がないと判断してました。
思った方に進んでみて、違ったらギアチェンジしたら最悪いいと思ってます。
ただ今は生半可な気持ちで選択してないということをちゃんと伝えられたら後はフィーリングだと思います。

実際に働いてみてのところは今後の更新をお待ちください。

これから就職活動される方は、とにかく視野を広くみられることをお勧めします。
どの職業が正解とか、どうなればいいとか正解がないのが難しいかもしれません。
けれど一度受けてみて見えてくる世界もあるものです。

今回も長々と読んでいただき誠にありがとうございます。
私はデザイナー志望でディレクターを勧めてもらえたのですんなり内定までありつけてますが、一歩間違えたらずっと不採用の現実でした。

デジハリ生で通学中にどんな勉強をされているのかはTwitterなどで
日々更新されている方がいたり、ヒントがたくさん落ちていますが
卒業後は就職した結果だけ知っているといった、就活の経緯が知れるヒントが少なく感じていました。

私と同じようにこれからどうしようと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
今後は実際に働いてみての部分をぽつぽつ更新予定ですのでフォローなどしてお待ちください⭐️


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