2021年の振り返りと、2022年の未病産業攻略戦略
2021年も例年通りあっという間に年の瀬ということで今年も振り返ってみたいと思います。
会社の解散と新法人設立
まず、この一年で1番大きな出来事といえば間違いなくこれだと思います。3年間続けた株式会社HQCTOKYOをたたんで、新法人として株式会社WELL BE INDUSTRYを設立いたしました。
理由としては、弊社がコア技術としていたHQCチェックの限界を感じたからです。HQCチェックは我々の開発したものではなかったので常に開発会社とやりとりをしていく中で、目指す方向が違ってきたことや、システムやUIの設計が改善されてこなかったこと、そしてなによりこのままではHQCアドバイザーのみなさんのビジネスが拡大しないと感じていたので決別する決断をしました。
この選択は我々にとって非常に思い切ったものでした。何故なら、この選択はHQCチェックに代わるシステムを自分たちで作らないといけないということ、そして私たちを信じてついてきてくれた100名を超えるHQCアドバイザーのみなさんから理解を得る必要があるということだからです。
結論からお伝えするとそれが以下の理由で決断と実行ができました。
①エンジニアではない自分達でもノーコードでプロダクトを作れる技術があったこと
②分子栄養学や分子生物学の知見が溜まっていたのでそれをアルゴリズム化できたこと
③コミュニティの空気感が作れてきたので、きっと自分達についてきてくれるはずだという確証があったこと
④これまで一切の資金調達をせず、自社株だけで走ってきたので単独で可決実行ができたこと
大きくこの4つの条件が整ったからこそできたと思います。
①エンジニアではない自分達でもノーコードでプロダクトを作れる技術があったこと
ベンチャー企業にとってプロダクトの開発はコストと時間がかかる部分なので超重要です。新しくエンジニアを雇ってやっていてはお金がいくらあっても足りません。なので今自分にあるスキルの中から最善の選択としてLINE公式アカウントをプラットフォームとして開発をしました。幸いLINE公式アカウントの構築は慣れていたので結果としてなんと2週間ほどでβ版をリリースするところまでできました。
それがWELL BE CHECKです。
これは完全に自分達で開発したので、超高速でPDCAを回して試作改善ができるようになりました。これによりビジネスの幅も大きく広がりました。
https://www.wellbe-industry.com/wellbecheck
②分子栄養学や分子生物学の知見が溜まっていたのでそれをアルゴリズム化できたこと
これまで累計1万人以上の参加者に勉強会を開催し、100人以上に講座を通じて分子栄養学を教えてきた経験から未病に関する知見が溜まっていました。なので、それを数値として落とし込むことに成功しました。もちろん完璧ではありませんが体感として80%以上の精度をもって形にすることができたので、これからさらに調整を行なっていく予定です。
③コミュニティの空気感が作れてきたので、きっと自分達についてきてくれるはずだという確証があったこと
私たちは泥臭くコミュニティをコツコツと作ってきました。体感として自発的に機能するコミュニティを作るには最低2年くらいはかかると思います。なので、私たちの理念に集まっていただいた100名を超えるHQCアドバイザーが私たちの1番の財産でした。このみなさんに納得していただけるかが私としては一番悩ましくナイーブな問題でした。
そこでとにかくヒアリングをしまくりました。看板が変わってもついてきてくるのかを事前にしっかりと調査し、ある程度の根回しを行なったのちに全体に説明会を設けました。当然、不安な声も一部上がりましたが、結果としてほとんどの方が納得して新しい体制へと移行してくれました。
この出来事を通じて『このコミュニティに入って本当によかった!』という声をたくさん聞くことができてこれが私にとって一番嬉しかったです。
10月から始まった新講座『未病栄養管理士実践養成講座』はなんとすでに110名の方にお申し込みいただき30名以上の方の認定がすでに完了しております。
④これまで一切の資金調達をせず、自社株だけで走ってきたので単独で可決実行ができたこと
このようにフットワーク軽く決断と実行ができるのは、やはり株を外部に放出していなかったということが大きいです。1人の経営者として資金調達は非常に重要な仕事だと思います。もちろんエクイティ調達も考え、VCや投資家を回った時期もありました。しかし、結果として私たちは調達しなくて本当によかったと感じています。
正解はないとは思いますが、株を売るということは私たちにとって大きすぎるリスクです。そこで得た資金はいわば自分の実力以上の力を貸していただくに過ぎないというのが私の考え方です。自分の実力に見合った経営をしないとそのしわ寄せは確実にやってきます。
また私たちが作ってきたビジネスモデルはお金をかければスケールしていくものではなく、手間がかけて地道に積み上げていく必要があります。その代わり、非常に安定感があり指数関数的に社会に大きなインパクトをつくっていけると感じています。新会社でも相変わらず資金調達はせず、コツコツを売り上げを作っていくつもりです。
2022年の展望と戦略
2021年完全に新会社でプロダクトを自社開発できる体制が整ったことでビジネスの幅も大きく広がりました。私たちの理念は変わらず”日本に未病産業を創出すること”です。
2022年は未病産業を作るための人づくり、モノづくり、仕組みづくりにますます打ち込んでいきます。そこで、2022年は特に以下の事業に注力していきます。
①日々の健康づくりのきっかけを提供できる未病のプロ人材の育成
②メンバーと一緒に企画開発販売する日用品D2CブランドWELL BE HOME PRODUCTSの拡大
③WELL BE CHECKのユーザーを拡大し、未病ビックデータの集積を行う
①日々の健康づくりのきっかけを提供できる未病のプロ人材の育成
健康づくり、美容づくりの専門家同士を横に繋ぎ、チーム未病で世の中に価値を共創していくコミュニティをさらに成熟させていきます。
健康づくりはAIやロボットにはできません。そこにはやはり人間らしい手触り感や人にしか作れない暖かさが必要です。デジタルとアナログのハイブリットこそがヘルスケア領域には重要だと思います。そういった意味でも、人材育成は未病産業創出に非常に重要な要素の一つです。これは地道にコツコツと引き続き継続していきます。
②メンバーと一緒に企画開発販売する日用品D2CブランドWELL BE HOME PRODUCTSの拡大
これまで私たちは形のないものを作って売ってきましたが、形があるものを作る事業も始めました。
それがWELL BE HOME PRODUCTSという日用品ブランドです。
https://wellbe-homeproducts.myshopify.com/
このビジネスモデルは非常に新しいと思います。企画開発そして販売までチームメンバーと一緒に行うというものだからです。これにより各専門家の多くのリソースから高速に企画開発と改善まで行うことが可能なのです。第一弾として今月ハーブソルトを発売しましたが、2022年はさらにラインナップを増やし、美容系の製品も発売していく予定です。この事業が私たちの会社にとってもこれから大きな成長につながると考えています。
③WELL BE CHECKのユーザーを拡大し、未病ビックデータの集積を行う
未病ヘルスケアのリーディングカンパニーとして地位を確立していくために必要なことは、認知度と権威性です。
そのために2022年はWELL BE CHECKのユーザー数をどんどん拡大させていきます。そのために様々なヘルスケア事業会社との業務提携や、街単位でWELL BE CHECKを健康づくりのハブとして活用していくための計画を水面下で行なっております。
2021年12月の現場で1,300人のユーザーがいますが2022年ではまず1万人のユーザーを獲得したいと考えています。1万人の未病ビックデータを集積すると様々な統計結果が得ることができますのでこれをホワイトペーパーとして公開していくことで権威性を確立していくつもりです。
未病ビックデータはまだ誰も持っていない、とても重要なマーケットになると考えています。これを本気で取りにいきます。
ということで2021年もお疲れ様でした!
2022年も最高の1年になりますように。
みなさん、良いお年を!!
ps 2022年はそろそろ5畳くらいの家から引越ししたいです笑
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