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デンマークで生理の考え方が変わって、月経カップを使ってみた話

生理の度に「“あ〜女に生まれて良かった!!!”なんて思えるわけないじゃん。」
と思っている。
毎月生理前は眠たくなって、ものすごくお腹が空く。
それでもってメンタルがジェットコースターみたいに上がったり下がったりする。
私は生理痛が軽い方で、期間も短いし、出血量も多分少ない方だろう。
それでも毎月ある程度嫌な気持ちになる。
毎月ナプキンにかかる出費(数百円程度だが、それなら私はアイスクリームが食べたい)、赤黒く汚れる下着、蒸れと嫌なにおい、なんかコソコソしなきゃいけない感じ。

実は私はこれら不快な事ごとを、「当たり前」だと認識していた。
どうせ毎月来るから、多少嫌でもしょうがない。
女に生まれてしまったのだから、しょうがない。
みんなも困っているのだから、しょうがない。
そう思って、あんまり生理に関して興味を持っていなかった。

デンマークでは数あるフォルケの一つKrogerup Hojscoleに通っていたのだが、選択授業で”Body Studies”というのを取っていた。
このクラスでは”Body(身体)”をフィールドに、生じる差別や偏見などについてディスカッションをベースに学ぶ。fatphobia(太った人嫌悪)や障がい、クィア、ジェンダーなどテーマは様々だったが、一番クラス内で取り上げられたのは「フェミニズム」だったと思う。
クラスメイトは、デンマーク人、日本人、韓国人、アイスランド人、スペイン人と多様だったけど、性別は全員が「女性」だった。
フェミニズムやジェンダーについて話をすると、一層熱が入った。
自分が体験した出来事や、そこで自分達がどう感じたのかなど、かなりパーソナルな事をみんな躊躇わずに話をしていた。
そしてみんな、怒っていた。
その怒りを自分の中に貯めておかないで、声を上げていた。
デモに参加したり、積極的に発信したりなど、実際に行動に移している子もいた。

「あ、怒っていいんだな」と思った。
“しょうがない”にしないで戦ってもいいだな〜とか、もっとハッピー追求してもいいんだな〜とか。

クラスメイトの1人が「フェミニズムは私を自由にしてくれた」って言っていたけど、その通りだと思う。
ちょうどBody Studiesだけじゃなく、メインクラスの”Crossing Borders”で環境問題について学んでいたりもして、ナプキンを使い続けることは環境負荷が高い事も気づいた。

そんなタイミングで仲良しの友達が月経カップを試していたのを見て、私も試してみることにした。

使い始めてから3ヶ月ほど経ったが、正直に言うとまだ完全に使い慣れたとは言えないかな。メディアやSNSで盛り上がっていたので、自分の中で期待値を上げすぎちゃっていたかも。だけどなんだかんだ気に入っているし、これからも月経カップを使っていきたいと思っている。このnoteでは月経カップ使用所感と、なぜこれからも使いたいのかを素直にまとめてみることにした。

月経カップとは?


月経カップは、ナプキン、タンポンに次ぐ“第3の生理用品”と言われている(らしい)。英語では”menstruation cup”。
その名の通りカップのような形をしていて、膣内に挿入する事でカップ内に経血を溜めておおき、溜まった頃に取り出して経血を流すという仕組み。素材は医療用シリコンや天然ゴムが使われていて、値段はだいたい1個3000円ぐらいから。

デンマークで月経カップを買ってみた

日本ではネットで買うのが主流だと思うが、ヨーロッパでは月経カップは薬局で普通に売っている。もちろんそんなにチョイスがいっぱいある訳じゃないので、選んで買いたい人はネットで買うのをおすすめする。特にネットショップではクリスマスシーズンになるとセールやBuy one, get one free(一個買うと、一個無料)をやっていたりするので、そこを狙うのもあり。
私は実物を見て決めたかったので、薬局で購入することに。デンマークで多分一番有名な薬局matasに行き、生理用品コーナーでカップを発見。1種類だけだったけど。
ちょうど前から目を付けていたブランドだった為、購入する事に。私が買ったカップはこちら↓
Organi Cup (https://www.organicup.com/)

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デンマーク生まれのブランドで、その名の通りオーガニック素材を使用している。
値段は一個24ユーロ(約3000円)で、ネットショップもあるので日本からも購入できる。サイトはカップを使うにあたっての疑問や不安を解消してくれるような情報を網羅してるので、カップ使用を悩んでいるなら目を通してみるのおすすめ。(サイトは英語)

サイズは”A”と“B”の2種類あり、経産婦ならB、それ以外ならAサイズとなる。私が買ったのも、このAサイズ。大きさはピンポン球ぐらい?思ったより大きい。シリコンも結構しっかりしていて弾力性がある。折り曲げて広げると「パコッ」って音がする。

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(画像はOrganiCupサイトから)
箱の中にはカップと持ち運び用の麻袋が入っている。

箱にはイラストも付いた使い方説明付き。説明書を付けるとかじゃなく、限りある資源を有効的に使っている感じが好感度アップ。 

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(写真はOrganiCupサイトから)
まずは指示通り沸騰したお湯で数分煮沸消毒。あとは乾かして麻袋に入れておき、生理が来たら使ってみるだけ!

使ってみた。

さて、毎回憂鬱な生理もカップを初めて試してみた時はちょっとわくわくしていた。
カップの折り方はこのサイトを参考にした。


始めはC折りを試したけど、先端面積が大きくて痛い、ムリ、入らない。
初めての場合は先端面積が少なくなるような折り方がおすすめ。私は結局三角折りに落ち着いた。まぁ、折り方工夫しても始めは入れるのめっちゃ手こずるけど。
コツはとにかくリラックスする事。大げさに聞こえるかもだけど、深呼吸しながらやるといいと思う。それでも慣れるまではちょっと痛い。
次にカップが全部入ったら、中でカップを開く。この時指を膣の中に入れる必要があるので、指が汚れる。上手く開けないと漏れてしまうらしいので、カップのお腹の部分をふにふにと押しながら確認。この辺はやっていくと感覚でわかる。
ここまでで初めての時は15分くらいかかった。最近慣れてきて1分もかからないくらい。でも毎回「ふぅ〜」ってなる。
ある程度潤いがないと挿入が痛い。私は経血の少ない生理1日目や終わりかけの時などは、様子をみてナプキンを使っている。

カップを付けてから、下着をはくと毎回生理の時に不快だったオムツみたいなゴワゴワしたナプキンの感覚がなくてスッキリ。ちょうど初めて付けた日がパーティーの日でミニドレスを着ていたのだが、臭いを気にしなくて良いし、数時間おきにトイレに行く必要がないのが良かった。
私はアトピー持ちで肌が弱く、ナプキンに蒸れて痒くなってしまう事がたまにあったが、カップはそういったこともない。
挿入感もつけ始めの時はあったけど、今はあまり感じなくなった。ナプキンがずれるのを気にしなくていいので、運動も楽しめる。

さて、朝起きてすぐにカップを付けたので、夜シャワーを浴びる時に取り外してみる事に。
これが中々の難関だった。
まずカップが入れた時よりも奥の方に入ってしまっている為、お腹に力を入れて下に押し出さなくてはいけない。そこからやっとステムを捕まえても、どんどん中に戻っていってしまう。ステムを引っ張っているだけでは取り出せないのである程度下まで持ってきたら、カップのお腹の部分を指で掴んで取り出す必要がある。
この時挿入時みたいに、先端面積を減らすように折ったりは出来ないので取り出す時は中々痛い。初めて取り出した時は20分ぐらいかかった。慣れてきた今でも、痛いっちゃ痛い。取り出した後しばらくちょっとひりひり感が残る。

取り出してみると、カップの中に経血が溜まっているのがわかる。血を流して、水でゆすぐかペーパーで拭き取ればもう一度挿入する事ができる。
生理期間中は1日に一回石鹸で洗えば十分。生理が終わった時に、もう一度煮沸消毒をして付属の麻袋に閉まっておけばまた生理が始まった時にそのまま使える。
試してみる前はカップ一個で回していけるか不安だったけど、今は一個で十分やっていけている。

以下私が実際に使ってみて感じたメリット、デメリットまとめ

【メリット】
✔︎膣内に挿入して、経血を溜めておけるため、蒸れやかぶれがなくなる。
✔︎生理独特の「臭い」がなくなる
✔︎一つのカップで10年間使えるという驚きの耐久性(適切に管理した場合)
 →使い捨てのナプキンやタンポンよりも環境にいい、エコ。
 →長期的に見たときに、お財布に優しい。
✔︎一日に最低でも2回しか変えなくていい(最大挿入時間目安12時間。それ以上だと漏れる可能性が高い)
✔︎タンポンで懸念されているトキシックショックの危険性はないとされている
✔︎手持ちカップは1個だけでも十分回していけるので、ナプキンやタンポンのように荷物がかさばらない。
✔︎夜ナプキンがずれて漏れた…みたいな事がない

【デメリット】
✔︎慣れるまで時間がかかる・怖い
✔︎慣れないと挿入が若干痛い
✔︎取り出すのは普通に痛い
✔︎手が汚れる
✔︎管理に手間がかかる、面倒
✔︎外出先で取り出す必要がある場合、場所を選ぶし面倒
(公共トイレだと個室に洗面台が付いている所は少ない、落ち着いて取り外せないなど)
✔︎トイレットペーパーや水道がない場所(特に途上国など)は困る(←マラウイ

まとめ〜こんな人におすすめしたい

最近月経カップが「ストレスフリーな生理へ」とメディアやSNSで注目され始めて、身の回りでも興味ある人が増えた気がする。
実際に使ってみて思ったのは、
・痛い
・タンポンがそこまで主流じゃない日本では膣内に自分で指を入れたりする機会がそんなにない(?)ので、中々手こずる
・煮沸消毒が必要だったり、安心できる交換場所が必要だったり面倒っちゃ面倒。
・挿入と取り出しに時間がかかる
⇨月経カップを使ったからといって、生理が途端にキラキラする事はない!!!笑

でもナプキン頻繁に買い足さなくていいとか、ナプキンがずれて漏れる事がなくなったとか、蒸れや痒みがないとか、私にとってはメリットの方が大きい。何よりもカップを使うだけで、エコで地球に優しくなれるのが嬉しい。ちょっと自己肯定感上がる。
お手入れとか痛みとか耐えられる人にはぜひおすすめしたい。特に私のようなアトピーなど肌が敏感な人は試してみる価値ありです。

ただどうしても痛くて使えないって人も、布ナプキンとか他の選択肢もあるし、そもそもポジティブに生理をハッピーにしようとするその姿勢が好きです。

自分の意思で生理用品を選んでいるって、めっちゃいいと思うの!!!
みんなの生理談が聞きたいし、もっとオープンになるといいな。

おわり。

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Ally | Feminist | 元引きこもり| 洋画・洋ドラ・ラジオ好き | デンマーク・マラウイ留学 | 哲学対話ファシリテーター| ジェンダー、教育、場づくり、対話、日常、映画など、雑多な主張はこちら。
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