見出し画像

干しあんずとたくわん

干しあんずを買ったらカッチカチに硬かった。バリッボリッとした食感は、まるでたくわん。熟れていないあんずを干したからこうなっちゃったんだろうか??

ただただ薄っすらと甘酸っぱいあんず風味のたくわんって、斬新過ぎて美味しいのか不味いのかさえ判断できない。何だか不思議な食べ物の出会ってしまった気分です。


野菜や果物には結構当たり外れがあるから、買うときは慎重に選ばなくてはならない、と言うのはフランスの常識。リンゴやミカンで悲しい思いをしたこと数知れず、アボカドに至っては何度失敗をしたことか!!

酸っぱかったりスカスカだったり、熟れすぎて黒く変色していたり。とてもじゃないけど食べられないようなものに、お金を払ってしまった自分が嫌になることもしばしば。

まあそうやって野菜果物ではよく失敗する私ですが、ドライフルーツでやらかすのは久しぶりのこと。前にカッスカスのデーツに当たって以来。奥深い甘さで有名なあのデーツが全く甘くないのに驚いて、首を垂れてうなだれたあの日以来だ。


今回やらかしたのは、スーパーで売っている袋入りのもの。専門店やマルシェで山積みにして量り売りしているものは見栄えが良くて美味しそうに見えるけど、ホコリや保存管理が気になるのであまり買うことはない。

売れ行きが良さそうな量り売りの店ではたまに買うことはあるけれど、それでもやっぱり賞味期限が気になってしょうがない。だったら規定に従ってパッケージ詰めされたものを買う方がいいと思ってしまう。

大量生産だと品質管理もできているだろうし。。。なんて思っていたら、とんでもないものを掴まされた。

スーパーのオリジナルブランド
品質にバラツキあり過ぎ!!😭

そのパッケージには確かにモワロー(ソフト)と書いてある。しかも以前買った同じ干しあんずはとても美味しかったので、特によく内容物を確かめずに買ってきてしまった。


お茶のアテにしようと袋から取り出したら既に触感が硬かった。そして食べてみたら、コリコリと頭蓋骨に響き渡るたくわんのあの食感。むむむ。なんじゃこりゃ。

うーん、食べられないことはないけど、違う気がする。。。

お茶のアテにはなったけど、期待していた甘いドライフルーツではなかったことが残念でならない。


因みに、ドライフルーツで失敗したらどうするか
私は細かく刻んでドレッシングに混ぜ入れたり、炒め物や煮物を作る時に入れたりする。普段と違う食感が加わることで、料理のアクセントくらいにはなる。捨てちゃうのはもったいないし、なんとか工夫して食べてます。


それにしてもこの干しあんずは硬い、硬すぎる!黄色いみずみずしいたくわんと言うよりも、シワシワの干したやつ、いぶりがっこに近い食感だ。

フランスに住んでいるとなかなかこんな食感の食べ物には出会えない。ある意味、懐かしい気持ちさえする。これでしょっぱさがあれば白飯ガッツリいけちゃうかも??いや、干しあんずにご飯って。。。

でもそーいえば前に、あんずで梅干しを作っている人がいると聞いたことがある。梅の代わりにあんずを干して塩漬けにするそうだ。

もしかしてもしかして、あんずちゃんも工夫によってはご飯のお供になっちゃったりするんじゃない?

ドライフルーツとしては大失敗だったけど、あんずの可能性が広がったような、とにかく、海外生活者にとっては郷愁を誘う一品でございました。

では美味しいのか?と聞かれると。。。不味い寄りの美味しい。。。もしくは、美味しい寄りの不味い。。。ってとこでしょうかww

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?