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肉じゃがは牛

久しぶりに肉じゃがを作った。

何年ぶりだろう。。。

肉は手軽にSteak Hache(ステーク・アッシェ)を使った。

ちなみにステーク・アッシェとは、フランス語で挽肉ステーキのことだ。アッシェ(挽いた)ステーク(ステーキ)、つまりステーキの挽肉バージョンことで、フランス人はこれを軽く焼いて食べる。

生食ができるタルタルステーキ用の挽肉と比べると安価で手に入るので、これをこね直してパン粉や玉ねぎを加えてハンバーグやミートボールを作ったりすることもできる。

ほんの数年前までは2€くらいだったのに。。。ちなみに2枚でこのお値段


作り方は、フライパンで玉ねぎを軽く炒め、その上へステーク・アッシェを1枚ドーンと放り込む。

ヘラでザクザクと粗くほぐして色が変わるまで炒めたら水を投入。味付けをしてから皮を剥いて切ったじゃがいもとにんじんを入れる。

お湯が沸いて全体に軽く火が通ったところで味見をする、のだが、いつもこの段階で問題が発生する。

味がぼやけてる。うーん。塩かな?醤油かな?いや、砂糖かな?

いや、コクが足りないような気もするし。。。

そんなこんなを考えながら、気がつくと色んなものを足して足して足しまくり、結局なんだかよくわからない味に到達する。

そんな肉じゃがだが、一度火を切って冷める間にそれなりになんとか味が整うから不思議。でも結局いつも甘めの仕上がりになるのは砂糖やハチミツを入れすぎてしまうからだろう。

玉ねぎはトロトロになるまで煮る派です。盛り付けが雑💦


ところで今回使ったステーク・アッシェは牛肉なのですが、私のような昭和生まれの関西人にとって、肉は牛で当然なのです。

肉=牛。で、豚肉はブタ。鶏肉はトリ、もしくはかしわと言います。

なので、肉じゃがには牛を使うのが一般的。だって豚肉を入れたら「ブタじゃが」になってしまうから。

その流れで言うと、カレーに入れる肉も当たり前に牛。

私が初めて豚肉入りのカレーを食べたのは、確か20代の半ばごろだったか、関東出身の友達からカレーには豚肉を入れると聞いてビックリたまげて試しに自分で作ってみた時だ。

初めて食べた豚肉入りカレーの感想は、美味しいけどいつものカレーの味がしない。全く別の料理を食べている気分だった。


地元にいた頃は学生で実家暮らしだったから、なんの疑問も抱かずに家の冷蔵庫に入っているものを食べていた。

実家を離れて自炊をするようになり肉類をあまり食べなくなったのは、調理をするのが面倒だし、そもそも好きで食べていたわけではないことに気づいたからだ。

最近では肉類としては主にトリを食べている。牛なんていつぶりだ?めっちゃ久しぶりに食べた気がする。

牛の肉じゃがは地元の味。甘めに仕上げるのは実家の味でもある。

たまーにこうして食べると懐かしさも相まって美味しいものだ。

たくさん作ったから多分この先3日は肉じゃが続きになるだろう。で、その頃には多分飽きていると思う。

次に私が牛を口にするのはいつになることやら。

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