見出し画像

「遊ぶ広報」福島県南相馬市小高区へ…①

12月1日〜2泊3日で、福島県南相馬市小高区へ「遊ぶ広報」という企画で行ってきました。福島県は、今年2回目。中学生の修学旅行から始まり計4回目の福島県ですが、浜通りと呼ばれる沿岸部の訪問は初めてです。
今回は、実際に体験した小高区の様子をお伝えします。

南相馬市小高区とは…

福島県の東端部に位置する南相馬市の地域自治区の一つが小高区は、毎年7月末に開催される「相馬野馬追」というお祭りが有名な町でもあります。

相馬野馬追のポスター


気候は、東日本特有の海洋性気候で、寒暖の差は比較的少なく、夏は涼しく、福島と言えば雪が降るイメージですが降雪の少なく、とても住みやすい地域なのだそう。東日本大震災の影響で、一度住民が0人になり、震災前は、居住者約1.3万人でしたが、2016年の避難指示解除からおよそ6年が経過し、現在は約3,800人まで戻ってきているそうです。

品川から特急ひたちに乗車し、いわき駅で常磐線各駅停車へ乗り換え、約3時間半ほどの道のりです。

小高駅

小高駅は無人の小さな駅。
都会人の私…東京都内から特急ひたちの最終駅のいわき駅までした購入の仕方がわからず…あとは乗り越しで料金を払おうと思っていたのがそもそもそれが間違い…笑
駅は無人で、自動精算機すら無い状態…
困っていたところ、同じ電車に乗っていた、小高教会の牧師さんに助けていただき、さらに宿泊先が教会の裏とのことで、宿まで一緒に案内してくださることに。小高に到着して5分も経たずに小高の町の温かさを体験しました。

小高教会

牧師さんは、今年の4月に東京立川から赴任したばかりとのこと。単身赴任でこの小高で牧師さんをされているそうです。

近々取り壊しが決まっている小高教会幼稚園

教会には幼稚園も隣接しているのですが、人口が少ない上に少子化、施設の老朽化などもともない近く建物の取り壊しも決まっているそうです。
滞在中、町の方にお話しを伺ったところ、小高教会幼稚園を卒園された方も多く、思い出の場所が取り壊しになることがとても残念だと話していました。古びた園舎や遊具には多くの思い出が詰まっていて、子どもたちの笑い声を今でも待っているようなそんな雰囲気を感じました。

小高パイオニアビレッジ

今回宿泊先としてお世話になったのが、
小高パイオニアヴィレッジさん

階段型のおしゃれなスペース

簡易宿所付コワーキングスペースとして2019年3月にオープン。デザインコンセプトは「境界のあいまいな建築」。機能を固定化せず、移り変わる課題や地域の可能性の伸びしろに対して、柔軟に機能する施設を目指しているそうです。

ワーキングスペース
2名まで使用可能のお部屋

設備は新しくとても綺麗で、快適に過ごすことが出来ました。記事を書いたり仕事をする時間もあったので、パソコンを広げてコーヒーを飲みながら仕事ができるスペースは本当に助かります。

ガラスの繊細な美しさ際立つアクセサリー

施設の一角にはガラス工房【iriser(イリゼ)】もあり、地元の主婦の皆さんが、ランプワーカー(ガラス職人)として作品を作っていました。

ガラス職人の方々がバーナーで作業されている様子

ガラスアクセサリー製作体験も可能で、世界にひとつのペンダントを制作ができるそうです。
今回、耐熱ガラスのストローを購入させていただきました。

洗って何度も使えるガラスストロー。専用ブラシも付いているのでお手入れも安心です。
15cm(箱無し2,640円税込、箱入り2,860円税込)、20cm(箱無し2,750円税込、箱入り2,970円税込)。
一つ一つ手作業で丁寧に作られたガラスのストロー。モノがありふれている今だからこそ、本当に気に入ったモノを大切に使いたい…そんな作品が揃っています。

小高の町の様子

小高のメイン通り

人口約3,800人の小高区は、小高駅からまっすぐ伸びた駅前通りを中心に移住者の方のお店もたくさんあります。どのお店もコンセプトがとても素敵なお店ばかり…何店舗かご紹介します!

フルハウスさんの店内は本がたくさん

小高駅からすぐの場所にある、『ブックカフェフルハウス』さんは、芥川賞小説家の柳美里さんが店長を務めるお店。柳さん神奈川県からの移住で小高にオープンされています。

ホヤとほうれん草のクリームパスタ

オススメの本を購入して、お茶しながら読んだり、駅も近いことから、電車待ちをしたり学生さんが宿題をしたり…フルハウスに行くと誰かしら知り合いに会える…そんな交流の場となっていました。柳さんの本には全てサイン入りとのこと。本好きさん、カフェ好きさんともにたまらないお店でした。

鈴木屋さん

『コーヒーとたべもの鈴木屋』さんも、北東北から移住されて、オープンされたそうです。
元々この場所には、呉服屋鈴木屋があり、変わりゆく小高の町に少しでも昔の面影を残したいと呉服屋さんの屋号を受け継いだそうです。

味噌そぼろのサラダごはん

秋田産八幡ポークと秋田のあまくち味噌を使ったそぼろごはんやしょっつるという秋田の魚醤を使ったフォーなど東北地方の美味しいものや文化を知ってもらえるように…というオーナーのコンセプトが伝わるお店です。

あかりのファンタジーイルミネーションinおだか

人口は少ないですが、町は以前から住んでいる方と移住者の方がうまく連携し、町全体を盛り上げていこう!そんな雰囲気を強く感じます。小さな町だからこその強みを最大限に発揮させているようで、そう感じた一つに、滞在中開催していた「あかりのファンタジーイルミネーションinおだか」

駅でお会いした牧師さんからも
「イルミネーション本当にすごいから夜、暖かくして見に行ってみて!」とオススメされていました。
写真ではうまくお伝え出来ていないかもしれませんが、思っていた以上に規模が大きくてびっくり!!

夜になると、町中がイルミネーションで輝いており、メインストリートの駅前通りも交流センターもキラキラ!日中の町は人があまり歩いていないのですが、夕暮れ後の小高には、このイルミネーションを見ようと賑わっていて、寒さも忘れるほど。子どもが楽しそうに走り回っていたり、ホッとしました!

おだかぐらしを体験

前置きから長くなりましたが、それだけ多くの魅力があり、移住者も多い小高区。
今回の「遊ぶ広報」は、
おだかぐらしの魅力に触れながら南相馬市小高区のまちの広報をするプログラムです。
私も、現地に移住したスタッフによるガイドアテンドで、お二人の若者に案内いただきました。

「遊ぶ広報」福島県南相馬市小高区へ…②へ続く

#福島県  #南相馬市 #小高区 #遊ぶ広報 #おだかぐらし #ワーケーション #移住 #二拠点生活 #旅をしながら仕事 #webライター 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?