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2024夏・函館:フォト旅行記③―トラピスト教会、ホットシェフでさよなら北海道

 最終日はいさりび鉄道で渡島当別のトラピスト修道院へ行きました。

三日目

 疲れがたまった三日目は、11時過ぎにホテルをチェックアウト。朝にとても弱い…。

ブランチ:「四代目」函館塩らーめん

 雲行きが怪しい中、朝兼昼ごはんのラーメンを食べに向かいます。昨日までは半袖&短パンでちょうど良かった天気も、今日は羽織物がないと寒いくらい。
 お目当てのお店は臨時休業中。並びにあった他のラーメン屋さん、「四代目」に入店。

塩拉麺、卵トッピング。どんぶりの模様が可愛い。

 色々とカスタマイズできるメニュー。私は卵をトッピングしました。シンプルで、さっぱりとしたスープ。塩加減が絶妙で、毎日来ても飽きなさそうな味。とてもおいしかったです。

函館の思い出横丁?菊水小路

 ラーメンを食べ、駅に向かう途中で「菊水小路」と冠された細い路地を発見。

菊水小路。レトロな雰囲気が漂う

 こちらには小さな居酒屋やスナックがぎゅーっと集まっている…夜は賑わっているのでしょうか。

新宿の思い出横丁みたい
バーや居酒屋がところ狭しと並ぶ

 昭和な雰囲気を楽しんだところで駅に向かいます。

いさりび鉄道ふたたび。渡島当別のトラピスト修道院への道中

 函館駅でお土産屋さんを物色し、おやつ用のパンを買った後、いさりび鉄道に乗り込み渡島当別へ。

往きは見えた函館山も、今日は雲の中
鉛色の海。そこまで荒れてなかった

 どことなく侘しさを感じます。晴れていた一昨日とは、雰囲気がまったく違って面白い。純文学に出てきそうな風景。

渡島当別駅
渡島当別駅構内

 構内はトラピスト修道院の紹介があったり、駅が教会風になっていたりと凝った造り。ゲート的な役割を担っているのですね。ここで降りた方は、みんなトラピスト修道院へ向かう様子。私たちも海沿いを歩いて、修道院へと向かいます。

8月半ばなのに道端のコスモスが満開だった
海沿いの空き家は別荘として売り出されている所も多い
坂の途中から
坂を登りきったところ

 海沿いの緩やかな坂道を登りきると、並木道が現れます。立派な木だなあ。車で来ている人が多いようでした。

トラピスト修道院の並木道

 修道院まで続く、美しい並木道は圧巻の景色。修道院の神聖さを象徴しているかのよう。

並木道の向こう、かすかに見える修道院

 写真では道がどこまでも続くかのように見えますが、それは途中から幅狭めの坂道になっているから。実際に距離はそこまでありません。鎌倉の鶴岡八幡宮みたい。
 並木道の途中には芝生が広がり、なんとも牧歌的な風景。

ふわふわの芝生
ピンクの千日紅がかわいい
色とりどりの宿根草が目を楽しませてくれる

 道中、並木道が開けたと思ったら中学校がありました。

北斗市立石別中学校

 鐘が特徴的な校舎。生徒数は少ないようですが、今も中学校として使われています。不思議な立地だなあ。

優しそうな聖母像。隣は大正時代に建てられた記念の石碑
修道院近くは狭い坂道になっている

 広大な敷地なのに、どこも手入れが行き届いてました。とても大切にされているのがわかります。

トラピスト修道院を見学

トラピスト修道院の入口

 見学できるのは修道院の入口まで。この建物にはトラピスト修道院の歴史や、修道士の方々の暮らしが解説されたパネルが展示されています。

かわいいイラストで解説されているが、その暮らしは厳格

 朝(?)3時半には起床し、祈りを捧げ、作業と勉学に勤しむ…とても厳しいんですね。完全に自給自足の生活をされていて、修道院の外に出ることは無いのだそう。
 有名な「トラピストクッキー」を作っている風景を収めた写真もありました。

トラピスト製品の歴史が紹介されたパネル

 説明書きを見るまでは、修道士さんが伝統的な手法に則って、昔からの決まった方法で作られているのかと思っていました。
 実際には新しい機械の導入や、製品開発など工夫を凝らし歩んできたのですね。どうりでおいしいわけだ。皆さん職人の眼をしておられます。
 一通り見学を終え、お土産屋さんでトラピストクッキーとバター飴を購入。渡島当別駅に戻ります。

木古内駅でホットシェフのカツ丼を食べる

ながーーーい貨物列車

 夕方の新幹線に乗車するため、木古内駅へと向かいます。電車を待っていると、向こう側の線路にながーーーい貨物列車がやってきました。一日に走っている本数はいさりび鉄道より多いらしいです。
 電車は木古内駅に到着。新幹線の待ち時間は二時間近くありました。雨が降っていたので、道の駅内の休憩スペースで一息…いや、すごく居座ってました。すみません。
 たこザンギをまた食べたかったのですが、揚げ物は早い時間帯までだそう。残念。時間がたっぷりあるので、函館特産レトルトカレーや知内温泉特製麻婆豆腐の素など色々とお土産を買いました(お土産や写真機材についてまた別記事を書きます)。
 道の駅も閉まってしまう時間になったので、近くのセイコーマートに行って夕ご飯を購入。木古内駅の休憩スペースでカツ丼を食べました。
 「北海道来たらセコマのカツ丼食べとけば間違いない」と何度も聞いたことがあるので一度は食べてみたかった。唐揚げも電車内で食べる用に買いました。

560円でこのボリューム

 コンビニ弁当とは思えない、肉の厚さ、柔らかさ…卵もいい感じのとろとろ具合。味の染みた玉ねぎも存在感があって、甘めの味付け。とてもおいしかったです。確かに間違いない。セイコーマート、東京にもできないかなあ。
 グルメや絶景も良いけど、こういうのも「旅」感あって、すごく好き。
 乗車時間も近くなってきたので、改札をくぐりホームへ。

さよなら北海道

ホーム内から見た木古内の道の駅

 まだ帰りたくない気持ち半分、自分の家が恋しい気持ち半分というところ。置いてきた植物たちも心配になりかけていました。
 そうして電車に乗り込み、たくさん撮った写真を見返したり、唐揚げを食べたりしているうちに東京に到着。時刻は夜11時半。

時間が経ってもおいしかったホットシェフの唐揚げ
いつも萩の月の看板を見ると東京に帰ってきたという気がする
最終電車だったから上野駅には誰もいない

 電車を降りると蒸し暑い空気に包まれ…帰ってきてしまった…と思いながら、我が家につくと一転「やっぱりお家が一番」という気持ちになります。この気持ちを味わうために旅行すると言っても過言ではないかも。
 毎度のことですが、旅行先から帰った後に自分のベッドで横になる瞬間は、なんとも言えない幸福感があります。家があるっていいなーって感じ。

旅行記・終…もうちっとだけ続くんじゃ。

 これで2024年・夏、函館旅行記を終わります。
 番外編として、お土産についてや、カメラの話など少し書くつもりです。

市電の車内ベルはイカ大王の歌だった

 また、半年前に行った冬の函館についても旅行記を書きたいな〜なんて思ってます(このときは知内温泉に行き、猛吹雪だった)。

冬の函館編も書くぞ〜

 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!

 一日目はこちら↓

二日目はこちら↓ 


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