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2024夏・函館:フォト旅行記②―港と岬を散策、谷地頭温泉へ

 函館二日目は港町周辺を散策してました。

二日目

 前日23時過ぎまで歩いていたこともあり、二日目朝はゆっくりスタート。朝ご飯を求め函館朝市へ。

朝市で朝ご飯

お土産用のカニ、カニ、カニ、カニ、カニ、カニ

 さすがの賑わい。この時期はウニがおすすめらしい。「ウニいくら丼」の看板がそこかしこに。しかし、夫婦揃ってウニが苦手なので天丼をいただきました。

ほたてかき揚げ丼

 お茶碗よりちょっと大きめ。小ぶりサイズの天丼が朝ご飯にちょうど良い感じ。ホタテたっぷりでおいしかったです。

朝市フードコートの時計のメーカーがNational

市電終点「函館どつく前」へ

 腹ごしらえを終え、市電に乗り込み「函館どつく前」へ。ここは市電の終点。観光地として有名な赤レンガ倉庫群は二駅ほど手前。終点まで乗っている人はまばらでした。

観光地じゃない方の赤レンガ倉庫

 市電を降りると、今は使われていなさそうな赤レンガ倉庫がありました。レンガが古そう。

倉庫を改装して、店舗として使われているところもある
ハンギングのミニトマトが可愛い

 こちらも使われていない倉庫なのかな?と思いきや、改装して今は花屋さんをされているそう。残念ながら店休日。町の様子を楽しみつつ、赤レンガ倉庫群の方面へ。

たくさんの小型船

 「どつく」とは英語の「Dock(埠頭)」という意味。大型船も小型船もたくさん集まっていました。
 歩き勧めていくと、そこかしこに古い建物を再利用したカフェや食堂、さらには研究施設までありました。

元は警察署庁舎だった建物を復原した研究施設、「函館臨海研究所」
研究所内では金魚が一匹、静かに佇んでいた
港の庵(旧松橋商店)。今は
コミュニティースペースとなっている
港の向こう側は観光地の赤レンガ倉庫

 ペリーが来たためでしょうか、横浜と似た雰囲気。
 途中、旧函館区公会堂が見えたため立ち寄ることに。

旧函館区公会堂周辺

坂の上に見えるのが旧函館区公会堂
相馬株式会社
ペリーの背後から臨む函館

旧函館支庁庁舎、Jolly Jerryfishで一服

 しばらく歩いたので、いったん休憩。旧函館区公会堂のすぐ手前に立つ旧函館支庁庁舎を改装したカフェ、Jolly Jerryfishで一服。

Jolly Jerryfish(旧函館支庁庁舎)
広々とした店内(2階)
階段部分も素敵な内装
座席からは海が見える

 モダンで広々としたスペース。ゆっくりと休憩できました。こんな眺めの良いところで毎日仕事できたらいいなあ。
 体力も回復したところで旧函館区公会堂へ。

豪華絢爛、旧函館区公会堂

旧函館区公会堂

 レモンイエロー×スカイブルーの配色がとびきり目立ちます。明治時代に地元の豪商、相馬哲平氏による5万円の寄付があって実現した建物だそう。「5万円って今のいくら?」「19億くらいじゃない…」なんて会話しながら見学。
 今年の映画コナンの舞台が函館だったこともあって、ファンの方々の姿が多く見えました。

内部には唐草模様が至るところにあしらわれている
ベッドフレームも高価なものを用意していたそう
ストーブにはひまわり模様のヴィクトリアンタイル
ガラスが作る光の模様が美しい
2階の広間。ダンスパーティーとかやってたのかな
窓枠も凝ってます。ちょっと障子みたいで日本を感じました
バルコニーからの眺め

 どこに目を向けても休むことなく豪華絢爛、美麗な装飾が施されていました。調度品一つとってもこだわりを感じます。

お昼ご飯:ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガー

 けっこう歩いてお腹も空いてきたので、赤レンガ倉庫方面のラッキーピエロでお昼ごはん。店舗内の通路をぐるりと一周するほどの行列。さすがの人気ぶり。
 待ち時間は意外と短く、15分ほど並ぶとオーダーの順番が回ってきました。

サーカスのように賑やかで独特な色使いが印象的な店舗内
チャイニーズチキンバーガー&ラキポテセットをオーダー

 ハンバーガーの包み紙には、函館の食文化について書かれています。
 「…横浜、長崎とともに日本最初の国際貿易港として開港した、ここが舶来文化の上陸地。今では当たり前の洋服も洋食もここから広がりました。」

チャイニーズチキンバーガー

 甘じょっぱいタレがついた、噛みごたえのある唐揚げがサンドされた「チャイニーズチキンバーガー」。北京ダックのタレの味に似てる?食べごたえ抜群でした。
 付け合せの「ラキポテ」は、マグカップに入ったフライドポテトにホワイトソースとミートソースをトッピング。ラザニアのような味。おいしかったです。

クルーズ船、ブルームーンに乗船

 ラッキーピエロのすぐ隣からはクルーズ船「ブルームーン」が出ています。海側の席でハンバーガーを食べていた私たちは、何度か発着シーンを見ているうちに乗りたくなり…チケットを購入。
 出港時間までお土産屋さんをぶらつき、ガラス細工のイカなどを購入。そして港に戻り、乗船。

看板がアメリカンな感じ
船の1F

 船内はウッド調のおしゃれな造り。結婚式などパーティーも行えるらしい。お昼のクルージングは約30分。
 クルージング中は、バスガイドのように船内アナウンスが函館について解説してくれます。

遠のく函館山
函館と青森を結ぶ津軽海峡フェリーがいた
漁業の町なんだなあ
船内から楽しむこともできる
函館の町をパノラマで見る

 漁業、観光業、運送業…といった函館の町を支える産業が一望できました。30分でも景色の移り変わりがはっきりとしているのが面白い。
 「横浜は工業だけど、函館は本当に漁業の町なんだなー」と浜っ子の夫。同じ港でも、全然違う。

汗を流しに、谷地頭温泉へ

 東京よりずっと涼しいとは言え、8月半ば。歩き続けていれば北海道でも汗をかきます。歩き通しで疲れも溜まったので、谷地頭温泉へ。

谷地頭温泉。手ぶら入浴セットもある

 谷地頭温泉周辺は観光客も少ない、地元の住宅街。公民館のような見た目で温泉施設が現れます。
 ガイドブックやネットでは「湯温が50℃ある」「すごく熱い温泉」などと評されており、戦々恐々として浴場の暖簾をくぐりました。
 浴場は広く、天井も高い。露天風呂も広々。サウナ、水風呂も有。地元の方々に愛されている温泉という感じ。
 恐れていたお湯の温度は、実際には42℃前後。熱めの露天風呂でも44℃でした。確かに、ちょっと熱めではありますが…体をシャッキリさせるのにはちょうどいい温度。茶褐色の湯は塩分を含んでおり、湯上がりでもぽかぽか。入浴前より汗が止まらなくなってしまいました。
 でも、気分と体の疲労は回復。お風呂上がりの牛乳を飲み、夕暮れに合わせて立待岬へ。
 食事処のそばも美味しそう。次回来たときには絶対食べたいな。

表記通り濃いミルク
空き瓶は100円で買える

夕暮れの立待岬

 温泉から続く坂道を20分程度登っていくと、立待岬へ出られます。

道中の標識。カエルに注意するのはなかなか難しそう
地蔵堂、墓地を横切る
見晴らしの良い場所にお墓がたくさん立っている

 お墓沿いに、坂道がずーっと続きます。坂は写真で見るより緩やかに感じられました。港の対岸で、静かに町を見守っているようなお墓。
 景色を見ながら登っていると、割とすぐ岬に到着。

坂を登りきると、下り坂に変わる
立待岬
たぶん木古内方面
津軽海峡。ちらちらと灯りが見えた。漁火かな?
岬らしい、痛そうな岩

 夕暮れ時、水平線が溶け合う様子を見て「このまま時間が止まってほしい…」と願わずにはいられない、美しい風景でした。
 あと、青森県って意外と近いなーというのが感想でした。なんと津軽海峡は琵琶湖よりも距離が短い(函館〜大間崎の距離17.5km。琵琶湖の最大幅22.8km)。 

ハマナスを知る

立待岬のはまなすの実

 函館のあちこちで、この小さなザクロのような植物を見ました。最初はザクロのなりかけかと思っていたんですが、どうも形が違う…。
 これが「はまなすソフトクリーム」などで有名な、ハマナスの実なんですね。ツツジのような花を咲かせたあとは、バラのローズヒップのように実をつけるそうです。かわいいなー。
 立待岬には、この実がたくさんついていました。開花期になると一面ピンクのハマナスの花で埋まるのでしょう。

「おいしそうなザクロだね〜」と言いながら日中撮った緑の島のハマナス

暗くならないうちに坂を下る

日が暮れてきた立待岬
墓地に挟まれた坂道
市電の谷地頭駅。明かりが少ない

 街灯が少なく、暗くなると危ないので早めに坂を下りました。といっても谷地頭駅についた頃には、ほぼ夜。
 この日は赤レンガ倉庫近くの「まるかつ水産」で、再び回転寿司を食べました(撮り忘れ)。ホッキ貝とボタンエビ、松川ガレイが特においしかったです。

三日目へつづく

 明日からは天気も雨の予報。帰りの新幹線は夕方なので、まだまだ観光できます(つづく)。

最終日はトラピスト修道院に行きました

一日目はこちら↓


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