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【読書感想文】むらさきのスカートの女と星の子

こんにちは。ミロです。

最近突如どかんと時間ができました。

英語試験の勉強に使うかと思いきや

私は久しぶりに読みたい本を読みまくりました。

オードリーの若林先生の「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

平野啓一郎先生の「ある男」

そして今村夏子先生の「星の子」

それからマンガもたくさん読みました笑

とくにかねもと先生の「よなきごや」がとても良かった。
あとがきにすごく背中を押されました。

ただ今回思わずどこかに吐き出さずにはおられぬ!と思った先生

今村夏子先生の作品。

以前、むらさきのスカートの女は拝読したことがあり、

星の子の作者名をふと見て、
「あ、『むらさきのスカートの女』の先生と一緒!?」
と思いました。

正直、かなり驚きました。

私の中で2作品のイメージが全然違う作品だったから。

「むらさきのスカートの女」はどこか気持ち悪さが感じられる作品で

一人称視点の作品だからこそ、なんだか「自然に」ゆがんでいる気がして

違和感が違和感らしく立ち現れない気持ち悪さがあって

でも、その気持ち悪さが気になって、夢中になってしまいました。

何だか、不思議で、気持ち悪いのに人間らしい本だな…
と思った記憶があります。

対して「星の子」は

悲劇的な感じなんだろうと思い込んでいたのです。

ところが読み始めるとそうでもない。

悲しいこともあるし、不穏だけど、

悲劇的な感じが無いんです。

ただただ、不安感が残っていた気がします。

ラストは、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分かりませんでした。

そこも含めて、とても人間らしい物語な気もします。

なにより、あとがきの小川洋子先生との対談がよかったー。

私が持ち合わせていない「作家の頭」の中を垣間見ることができた気がして

自分では思いもよらなかったことが考えられる気がします。

私が疑問に思っていたシーンや、モヤモヤしつつも言語化できなかった感情が言語化されるような対談で、もうさすが…といったところ。

本ってやっぱりそこがいい。

自分一人では考えられない・想像すらできない世界を見せてくれる。

たくさんの本を読みたいなあと改めて感じました。

何て平和な記事(笑)

最近は思い悩むことが多かったので暗い内容の記事が増えていましたが

また楽しいこと、話さずにはいられないような感動を書いていきたいと思います。

では。

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