難聴とマスク
まとまりがなくて数ヶ月下書きだったnote。一生まとまらなさそうなので、まとまらないまま公開してみることにする。
難聴である私にとって、マスクには頭を悩まされる。
今は人工内耳手術をしているので、読唇術を使わなくてもある程度は聴こえるけれど、ある程度は所詮、ある程度。手術前はさらにというか、全く聞こえなかった。
げんき?も。
外は雨降ってた?も。
ご飯何食べたい?も。
おはよう、すらも。
相手がマスクをしていたら、何にも聴き取れない。たとえ100回繰り返されても。そもそも話しかけられているのかすらわからない。
健聴者に囲まれた世界で、あぁ、私は耳が悪いんだと実感する。何にも聴こえないんだと。
そして無自覚に無視をして、不適当な受け応えをして、恥をかく。
街行く人々が、マスクをしていない世界はもう来ないのかもしれない。マスクを外すことをお願いすることももうできない。
こんな風に、マスクに対して、心底悩んでいる人はきっとあちこちにいる。聴くことを諦めようとは言えない。言えないけど。
それでもやっぱり、一歩を踏み出さなければいけない。「私、耳が悪いんです」と伝える準備。ポケットサイズのメモ帳。
障害のせいで恥をかいても、障害は恥ずかしいことじゃない。だから強く生きていく。
マスクの着用は大事。私も勿論マスクをしてます。そんなマスクに悩んでる人もいるんだよ、と書いておきたかっただけです。
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