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カレリア民話

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カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 まずは目指せ50話! ※基本的に直訳、直感的に言葉は選びますが、こなれた日本語にすることを目標としてはいません。
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#ロシア民話

KARJALAN RAHVAHAN SUARNAT(カレリア民話)もくじ

カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 カレリアの民話カレリアにお…

Kieli
2年前
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キンナス村の人々(KINDAHAN RAHVAS)

キンナス村の人々むかし、そこにあったんだか、なかったんだか。はるかむかしに古い人々が、…

Kieli
7か月前
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[カレリア民話] 9人兄弟の妹(YHEKŠÄN VELLEN ČlKKO)

9人兄弟の妹むかし、夫と妻がいました。夫婦には9人の息子がいました。息子たちは朝、枝を刈…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 皇帝の宴(ČAARIN BAALU)

皇帝の宴皇帝のもとでは宴が予定されています。あらゆる人々が宴に招待されました。そして、あ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 主夫のじいさん(UKKO KOTIMIEHENÄ)

主夫のじいさんむかし、おじいさんとおばあさんが住んでいました。彼らにはまだ小さな1人息子…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] カブ畑のじいさんと悪魔(UKKO TA PIESSA NAKRISMUALLA)

カブ畑のじいさんと悪魔 むかし、おじいさんとおばあさんがいました。彼らはとても大きな畑に…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 小鳥たちの予言(LINTUSIEN ENNUŠŠUŠ)

小鳥たちの予言  むかし、じいさんとばあさんがいました。じいさんとばあさんには息子がいました。息子は小学生になるまで、いつでも一番賢い子でした。学校に通うことになりました。彼はあっという間に学び、習得しました。ところが彼は先生にこう言いました。 ―父さんと母さんには、僕の出来は悪くて、読み書きもよく出来るようにはならないと言って下さい。  そうして、母親にそう伝えられました。彼女はがっかりして、仕立屋のもとに学びに出そうとじいさんに言いました。息子は仕立屋のもとに出されました

[カレリア民話] ツルと行き遅れの婆さん(KURKI TA VANHAPIIKA)

ツルと行き遅れの婆さん むかし、あるところにツルと年を取った未婚の婆さんがいました。婆さ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 愚か者のお話(HUPAKOH STARINA)

愚か者のお話 むかし、もうそれなりに年をとった愚かな男がいました。(ある日)彼は鶏肉をバ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 生まれてきた娘とシュオヤタル婆(TYTÄR LAPSI DA TARANKAZEN AKKA)

生まれてきた娘とシュオヤタル婆 むかし、夫と妻がいました。彼らには6人の息子がおり、妻は…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 貧しい弟と金持ちの兄(KÖYHÄ VELLI TA POHATTA VELLI)

貧しい弟と金持ちの兄昔、貧しい弟と金持ちの兄がいました。彼らはそれぞれ自分の畑にライ麦の…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] すすり泣くお腹(VAČČA ITKÖY)

すすり泣くお腹(VAČČA ITKÖY) むかし裕福な家の息子がいました。彼は別の村から妻をめと…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] ライ麦の穂(RUKEHEN TÄHKÄ)

ライ麦の穂 昔、やもめ暮らしのばあさんがいました。ばあさんには、9歳になる娘がいました。…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] お金の入ったお財布(RAHALOMPŠA)

お金の入ったお財布 昔、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。おじいさんが村を歩いていると、とても大きなお財布を見つけました。(中には)何百ルーブルものお金がありました。おじいさんは喜んで家に帰ると、おばあさんに言いました。 ―見てみろ、わしが見つけた金の、この額を!今や貧乏ともおさらばだ。さあ、このお金をしまっておくんだ。 おばあさんは、どこにお金を置いておけばよいか分からず、途方にくれました。どこに置いても、すっぽりと隠せる場所はなく、長持ちに入れても、誰かがそこか