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【読書記録】オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月

今年に入ってから
15冊目の辻村深月さんの本を読んだ

辻村深月さんにハマり過ぎている

今回読んだのは
「オーダーメイド殺人クラブ」

「辻村ワールドすごろく」を
読み終えたのに
またこの本にも他の辻村さんの作品との
リンクを感じるシーンがあった

これだから読むのをやめられない

クラスで上位の「リア充」女子グループに
属する中学二年生の小林アン。

家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、
冴えない「昆虫系」の同級生の男子・
徳川に、自分自身の殺害を依頼する。

二人が「作る」事件の結末は――。

小学校高学年から中学生の女子って
グループ内でハブったり
ハブられたり
悪口を言ったり言われたり

少しの出来事がきっかけで
その立場が変わったりする

そんなことわたしにもあったなと思って
懐かしく思いながら読んだ

当時のわたしも友達に便乗して
「○○ちゃん嫌い」って
言ってみたりした

きっとわたしも
どこかで悪口を言われていたと思う

わたしは小学生の時
いちばん学校から家まで遠かった

だからよく担任の先生から
休んだ子に「連絡帳」を
渡す役目を任されていた

普段、通学路ではないけれど
その日休んだ坂の上に住む女の子のために
遠回りをして連絡帳を届けに行った

手に持って歩いていると
連絡帳が分厚かった

何か入っているのかなと思って
試しに連絡帳の中を開けてみると
「交換ノート」が落ちた
(交換ノート懐かしい)

その休んでいる女の子と
その子の親友が2人でやっている
交換ノートだった

そのページに
わたしのことが書かれていた

カバンの中に入れた墨汁の蓋が
空いていたみたいで
いけだが焦っていた

カバンの中が墨汁まみれだったけれど
拭くのを手伝いもせず
大丈夫?とだけ言ってやった

確かこんな内容だった

10年以上経った今でも
その時の事を鮮明に覚えている

そのあと交換ノートを拾って
何もなかったかのように
連絡帳に入れて
その子のお母さんに届けて
「○○ちゃん良くなるといいですね」
と言って家に帰った

このオーダーメイド殺人クラブを読んで
当時のことを鮮明に思い出した

あっ、あの時の感情に似てるなと思った

わたしも誰かにとって
知らない間に
傷を残してしまっているかもしれないし
わたしだけが被害者ではない

こんな若かりし頃、
子供の頃の感情を
思い出させてくれる本であった

わたしは間違いなく
その墨汁の女の子より可愛いし
性格も良いし
良い人生を過ごしていると思っている

久しぶりに小学生の時の
心の傷を思い出した

辻村作品はいつでも
わたしをあの頃に戻らせてくれる


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