新たな環境へ、変わらない大切なものを握りしめて
内定の通知が届いた。
憧れだった業界に、足を踏み入れる緊張と
最終面接でだめだったかもしれないと半ば諦め
既に気持ちは前に進み始めていた中での連絡に
喜びなのか、驚きなのか、不安なのか、
よくわからない感情に揺さぶられ
一度そのメールを閉じ、目を閉じた。
「幸せならそれでいい」と心から思えた北欧での生活
2022年の夏から1年間、夢だった北欧滞在を叶えた。
そこでの生活は、1週間後に住むところが無くなりそうなことも、アルバイトが見つからず帰国を迷ったことも、色んな苦悩はあったけど
穏やかな街の中で、穏やかな人たちに囲まれ
幸福度が高い理由を探究するという
本気でやりたかったことができる毎日は
心の底から幸せだった。
そして何より、「頑張ることが正義」だと思っていた私にとって「幸せならそれでいい」と本当に思える環境にいられたことが、何より幸福度が高かった。
北欧生活を体現したような日本での生活
2023年の9月に日本に帰国してから約半年が経つ。
お仕事として本当にやりたいことを考えるため
一旦は実家に帰って、興味のある仕事と大好きな仕事をどちらもアルバイトとして掛け持ちした。
興味のある仕事では、今まで経験したことのなかった業務で、沢山の新しいことを学ばせてもらい
大好きな仕事では、どんなに忙しくても心の中に蝶々が飛び回っているほど「楽しい〜っ!」を味わった。
時間的にも毎日が穏やかで、
お仕事もやりがいがあって楽しい。
そして何より、大好きな家族と毎日夕飯を囲う。
あまりにも理想で幸せで、
「あぁ、こんな毎日が一生続けばいい」
と思っていた私が、
何かに引き寄せられるように転職サイトに登録をした。
幸せってどんなかたちがあるだろう
今になってこの生活が後数ヶ月で変わるんだと思うと
やっぱり、たまらなく惜しい。
全然嫌じゃないのに、むしろ大好きな現状を
敢えて変える必要なんてあるんだろうかと
デンマーク人だったら「そのままでいいじゃん!」
って言われるかもしれない。
(そういうところが好き)
だけど、全てが繋がっていたかのように
「今、来てください」と声がかかったのなら
行きなさいってことなんだって、そう思う。
デンマークで1年かけて見てきた幸せのかたち
日本でもそれができるんだって体現させた半年間
そして今、
また新たな幸せのかたちを見つける旅に出よう
大切にしたいものをギュッと大切に大切にしながら