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売らせたい人

売れたい、売れて欲しい、売らせたい

この3者がいるエンタメって面白いと思います。
他人の人生にここまで関与する、関与できる業界も珍しいんじゃないかなって。

売れたい人はもう自分のためにひたすら足掻いてくれればいいと思うんです。
その姿を見て勝手についてくので。

売れて欲しい人は言わずもがなですね。

売らせたい人、はなんだろう…負けないで頑張ろうって感じですか?
この部類に私はカテゴライズされますね。

よく先輩作家さんとお話しますが「ADなんて変態かマゾ」です。

いやマジでそう!

ADになる、徹夜でDの元で番組の一端を担う、ある日自分のできなさに絶望、病んで、休日に道路を5時間眺めて思う「飛び出すだけ」…流石にヤバいと思いADを辞めるけど後にふと思う「私に身に付いたスキルはなんだろう」

そんな最悪の時期の支えがお笑いライブでした。

私は大学時代にずーっとクジラ、というか捕鯨問題を追いかけていました。
大学4年間はほぼジャーナリスト。

ADになって「捕鯨じゃ弱い」と思った。
Pに名前を覚えて貰うために勢いで「お笑い好きで、ライブ行ってます」と言ってしまった。
そして休みに劇場に通うようになる。

ADを辞めてもなおエンタメに縋って、転職して、プライベートもエンタメに費やし、エンタメの下僕をしているのはあの当時に「笑わせてくれた」という莫大な恩があるからだと思う。

あの瞬間の「当たり前のことすらこなせない」「私は何にもなれない」「できない」という雑な虚無感を葬ってくれた面白い人を売らせたいんでしょうね、今の私は。

今、尊敬する先輩作家に出会い、その方から企画書のご指導や企画会議のご指南を受けている。
大好きな作家さんに基本優しく時に厳しく、そして甘やかされている。

番組のテロッパーをやっている友人に動画編集を教わっている。
分からないことは都度丁寧に教えてくれる。
その安心感があるから私は「やりますよ」と声をかけることができる。

そこから派生して目標を語れる友達ができた。
彼と始めたのがYouTubeチャンネル「みんなの企画カイギ(以下ミンク)」だった。

芸人さんがバイトを辞めるきっかけを作りたい、
これきっかけでテレビに出られるようにしたい、
収入あるのに無駄遣いしすぎなうちのクリエイターの月末金欠を解消したい。
そんな願いが重なった結果です。

そして、私は演者の才がないから出て頂くしかないと芸人さんに直オファーした。
それがいいのか悪いのかも分からないし、ライブを取り置きして出待ちしていた女が急にオファーをかけだしたら怖いと思う。
それでも快諾し、何組かの芸人さんにご出演いただけた。

ギャランティもままならず、仕込みも甘い、至らないチャンネルに「タダで来れたから満足です」と仰ってくれた。
この状況にクリエイターが引くほど私が凹んだ、きっとお蔵入りの反省会動画も撮った。

金属バットさんの「無問題」というチャンネルに関わっているTP(高橋)さんとお会いした際、「芸人と心中するしかないと思ってフリーになった」と仰っていた。

チャンネルがコケれば芸人さんに黒歴史を残してしまうかもしれない。
怖くない訳じゃないけどやる時だと思った。

ウケればみんながハッピー
コケればおそらく袋叩き

ヤバい博打みたいになっていますが、世の中って大体この2択しかないらしいです。

私は完璧じゃないし1人じゃ何もできない。

現にキレかけて「ガッてしない」と3歳児の宥められ方をしてくれる人がいなければ街で発狂してたかもしれないし、
企画書の文末に「企画に関してご教授いただきたいです」とテンプレのように付けて逃げ続けているし、
リマインドが激しいのも信じてないんじゃなくて私1人で途中でミスるのが怖いからだし。

ちゃんとヤバいやつではあるんですけど、至らない私をよろしくねって話でした。

最後に!ミンクのオープニングが出来たので見てください!

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