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詩・散文/夢現

やばいあと10分も無いとピザ抱えながら走った大学までの道

わたしたち、いつでも好きなところに行けるし、何にでもなれるのだということを忘れてはいけない

スーツケース放っぽり出してわたしたち、駆け出せるくらい身軽で自由でいたいね

幕を1枚隔てただけで、現実から虚構へと変わる世界/光の当たる向こう側にしか魔法はかからない

夜道の道路轢かれそうになって、死ぬけど大丈夫そ?と叫んだら、ねぇそれ台詞にしてよと君は言ったね


紅茶にミルクが溶ける瞬間、寄り添ってダンスを踊るように沈んでいく、混じり合うふたり


お砂糖にスパイスに、ねぇ、その素敵ななにかを教えてよ。いつになったら特別になれる?

赤い玉が飛んでる絵文字、あれって火星じゃないんだよ、彗星コメットなんだって

好きだけど一緒にいられない残酷な感情があることを知る


夢日記、七日(ななにち)続いて八日(ようか)で辞めた

わたしの話を知っている友達、知らない友達に話す時「それで、ほらあの話、聞かせてやんなよ」ってお話ソムリエの誕生


50メートル走12秒なのは、遅刻しそうな時だけ本領を発揮するタイプの走者だから

アカウント削除で簡単に死ねる人格 そういえば15歳あの子は元気かな

一度だけ一緒に電車で帰った人、なぜかバイト先を紹介した知らない人、美術館で写真を頼まれたあの人、みんな元気?生きてる?関わった人全員に責任を持つなんて出来ないけど、せめてそこそこ幸せで健康に生きていろよとは思うのです


夢をみたい、妖精はいる、わたしはかわいい(きっと)





突き詰めれば全ては愛と死に凝縮されてしまうのだろうか、どう足掻いても孤独について考えることになるのだろうか



終わりに向かって始まるのなんてあまりにも残酷で、ならいっそ始まらない方がいいんじゃないかって
全てが面倒になって投げ打ってしまう前に諦めさせてくれたらいいのに




本当の愛なんてまだ向けられる勇気なぞ持ち合わせていないのよ、臆病じゃないの資格がないの


全身が叫ぶの、お願いわたしを愛してって

またね
ミワ

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