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スタートアップの悩みを分析してみた

こんにちは、マンハッタンコードのれなちーです。

弊社では現在、スタートアップ企業の方々にお話を聞いて、「どんな悩みを抱えているのか」を調査しています。

前回の記事はこちら→
https://note.com/mhtcode_design/n/n7b7af7761d36

みなさんのご協力のおかげで、現在161個の「悩み」を集めることができました。今回の記事では、皆さんからお伺いした「悩み」の分析を公開いたします!

スタートアップはどんな悩みを抱えているの?

スタートアップ企業の悩みは千差万別。
集まった161個の悩みも様々だったため、原因ごとに分類してどんな悩みが多いのかグラフにしてみました。

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一番多い悩みは「経営について」

他の方が書かれた記事(例えばこちらなど)を拝見していると、「人材不足」に悩まされているスタートアップは多いようです。

ですが、弊社が調べた結果では「経営についての悩み」がダントツで上位となりました。その中でも特に多かったのが「資金関係の悩み」です。
「お金の作り方」に苦戦し、様々な問題に繋がってしまうという悪循環が生じていました。

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また、会社の運営についての悩みとして、経営についての知識会社の福利厚生についての問題が寄せられました。

・経営者の知識の不足(IOT、株式、契約、経営戦略……etc)
・福利厚生が充実していない
・どうやって会社を成長させていくか
・会社をコントロールする方法がわからない
・どこにお金を使ってどう伸びていくかがわからない
・何からしていいかわからない

会社を運営していくために必要な知識は多く、なかなか全てを網羅することは難しいということでしょうか。事業がスタートしたばかりの企業では、福利厚生を充実させることは大きな壁となっているようです。

そして意外と多かったのが、「やりたいことができない」という悩みです。起業して実現しようとしたことがうまく達成できていないという状況に対して、不満を感じているという声がありました。夢を実現するためにどのような行動が必要なのか、不透明に感じている人が多いようです。

採用についての悩み

弊社の調査で二番目に割合が高かったのが「採用についての悩み」です。
「人が足りない」という悩みが大半を占めており、会社により「人を雇う資金がない」「求人サイトに載せてるけど人が来なくて採用できない等、様々な理由がありました。
また、「採用すべき人の見分け方がわからない」という悩みもありました。

社内の問題
・良いエンジニア/デザイナーの見分け方がわからない
・採用担当がエンジニア用語を理解していない
・数回の面接では判断できない
・どのように募集すればいいかわからない
社外の問題
・求人サイトに載せているが人が来ない

人を一人雇うためには多くのコストがかかるため、採用すべき人を見極める必要があります。そのためか、「どのような人を採用すればいいのか」を考えた時、判断がつかないという問題が発生するようです。

また、求人サイトに掲載するなどの方法ではなかなか人が来ないこともあり、採用する準備はできていても人が増やせないという悩みもありました。

仕事についての悩み

仕事についての悩みは14%で、とくに多かったのが「教育についての悩み」「スキルについての悩み」の二つです。

教育に時間を取られて本来の仕事ができない、人がなかなか育たない、など、教育に十分に時間が割けないことが問題になっているようです。

スキルについては、「新しいスキルを学ぶ」「今の自分のスキルについてという2つの視点の悩みが集まりました。

新しいスキルを学ぶ
・知識の深掘りができない
・新しい技術をいれるのに力を注げない
・自分のもっているスキル以上のものを求められる
今の自分のスキルについて
・スキルの証明の仕方がわからない
・経験年数でしかみてくれない(スキルをみてくれない)

スキルアップを望んでいても、事情があり新しい知識を得る環境が作れないことが多いようです。また、自分のスキルのアピールがうまくいかない(またはみてもらえない)という問題もありました。

チームビルドについて

少数先鋭の集団ともいえるスタートアップで重要となる「チームビルド」についての悩みも多く寄せられています。
多くの意見はコミュニケーションに問題があることに帰結していました。

・社員同士が仕事のやり方の違いで衝突してしまう
・チーム間のコミュニケーションの透明性欠如
・馴れ合いに近くなってしまっている
・社員の考えていること・役員の考えていることがお互い伝わらない

社員同士や社員対役員のコミュニケーションの仕方に工夫が必要なのかもしれません。
また、チームを引っ張っていく側の悩みもありました。

・チームで同じ方向を向くのが難しい
・チームをどう引っ張ればいいかわからない
・目標やゴールの決め方がわからない

引っ張る側として必要なスキル・知識も多種多様です。自分やチームにあった方法を見つけていく必要があり、悩みの種にもなっているようです。

営業についての悩み

営業についての悩みでは、以下のような意見が集まりました。

・仕事を取ってきても人・設備が足りなくてこなせない
(こなせるだけの資金が足りないという悩みかも)
・プロダクトがないとプレゼンで負けて案件をとれない
・自社の発信を行うためのリソースがない
・自社で作ったサービスが売れない
・どのように広報活動をすればいいかわからない
・どのように営業していけばいいかわからない

様々な「営業活動がうまくいかなかった」という意見が集まりましたが、読み解いていくと「(資金がないから)できない」「わからないからできない」という2点が原因になっているようです。

サービス運営について

一番回答が少なかったのが「サービス運営について」です。
「市場のニーズがわからない」「「ユーザーの求めるクオリティと一致しない」など、「ユーザー・ターゲットを理解できていない」ことについての意見が多く寄せられました。

その他にも「SESに出ているため自社のサービス運営に使う時間がとれない」という問題もありました。

まとめ

弊社調べでは、スタートアップが抱える悩みは以下の結果になりました。

1位 経営について(38%)
2位 採用について(15%)
3位 仕事について(14%)
4位 チームビルドについて(12%)
5位 営業について(9%)
6位 サービス運営について(8%)
7位 その他(3%)

読んでくださっているみなさんの中にも、「わかるわ〜〜〜!」となっている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社では今回の調査結果を生かし、スタートアップの悩みの解決につながるサービスを作っていく予定です!

また、毎週土曜日にはスタートアップ向けのワークショップイベントを行なっています。

集まった悩みは、ワークショップのテーマとして取り上げさせていただくことがあるかも?

コーチング枠として弊社の代表と取締役もご相談を受け付けておりますので、周りに相談できる人がいないと悩みを抱えている方は是非ご活用ください!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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