中公新書『英語の読み方』はTOEICスコア800以上の人にぴったりの英語入門書
取り上げるのは
です。
英文読解をやり直したり、磨きをかけるときに、
に手を伸ばすのは、よくわかります。
いずれも定評ある参考書で、ロジカルに英語を読み解く指南書として長く親しまれてきました。
しかし、
これらの学習参考書の英語が、読みたい英語かというと、
そうでもない気がする。
そこで、
です。
出版社特設ページ
を見てもらうと、、、だめだ。本の良さをアピールできてない。
この『英語の読み方』では、書き英語の読解法が紹介されています。
この新書一冊を読んでも、英語読解力が向上しません。
はじめに断っておきます。
新書を数十ページ読んだだけで、英文読解が飛躍的に向上することはありえません。
そんなことが可能であれば、そのような書籍は、すでに存在しているはずです。また、すでに英文を読みこなせる日本人が、普段の生活で見かけるほどに存在しているはずです。
「ない」ということは、実用的な英文読解は簡単ではなく、また高度・実用な英文読解を導く本を書くのも難しいということです。
この点に留意して、この本の良いところを挙げると
各章で扱われている、さまざまな英語にたいして、アプローチ方法が提示されている
この提示された方法を深められる参考文献が豊富に取り上げられている
例えば、難関大学受験を終え、TOEICで800点を越えたとして、
英字新聞や洋画をみれるか?
サッパリです。
知ってますよね?
徹底的に、絶望的に、歯が立たない。
圧倒的に足りない語彙力
受験対策やTOEIC対策の単語本だけでは、実用的な語彙レベルに到達できていません。
『英語の読み方』の初めで、語彙力について説明されており、
が挙げられています。
この単語帳はオトナ英語への入門です。
日本人で英語を勉強する人は、大卒の人がほとんどであり、大卒は一般的には知識人に入ります。
そのような大卒の人が、米国での高卒の人が使う英語を使っていいのでしょうか。さらに、高卒の人が使う英語しかわからない状況は、正しいのでしょうか?
日本語を振り返れば、明らかです。
英検準1級を受験しないにしても、自分の年齢・ステータスに適した英語(成人として、社会人としての英語)を使いたい人は、『英検準1級 でる順パス単』をぜひ取り組んでみましょう。
わたしはそっちではなくて、こちらを使いました。
訳の分からない英語見出し
英字新聞(the japantimes)やNewsweekを挑戦してみた。
見出しが意味不明で、挫折。
よくあることです。
『英語の読み方』で、見出しの読解法が説明されています。
見出し文章の複雑さは、日本語であっても同じです。
をみればわかります。省略は多いし、時制は暗示的、ダブルミーニングな暗喩が好まれる。見出しを読みこなすには、語彙力、文法、背景知識が要求されます。
この難解な英語見出しを、分解して読む方法を、『英語の読み方』は説明しています。秩序立てて、永久保存版レベルで書かれています。
英字新聞にチャレンジした、学生時代に知りたかった。
きっと、落胆そして挫折を免れるヒントになるはずです。
読みたい英語は何?
それは、普段使いの英文ではないのでしょうか。
具体的には、SNS、コミック、小説です。
『英語の読み方』の第5章でこれらが紹介されています。
繰り返しますが、第5章を読んだとしても、SNS、コミック、小説をスラスラと読めるようにはなりません。
改めてこの本の良いところを確認すると、
この『英語の読み方』が導く到達点は、さまざまな英文を、取り組む心構えやスタンスがみえてくる、
です。
あとがきからの引用です。
実用に足るレベルの英語とは?
巻末付録 厳選例文60を立ち読みするとわかります。
受験英語をクリアしただけのレベルでは、一筋縄ではすまない英文ばかりです。
でも、これらの例文60は 教養のある人の英語 を示してくれます。
"教養としての英語"ではありません。
つまり、『英語の読み方』は知識人としての英語の第一歩を導いてくれます。
TOEICスコア800以上の到達には、実際はかなりの努力が必要です。
でも、その努力に反比例して、読めない英語が依然として存在する。英語に触れる度に、自らの英語力のなさを感じてしまう。
こんなに努力したのに報われない。
『英語の読み方』では、このように読めば、自然とあなたの英語は実用レベルに達します、と、ぴったりの英語を紹介してくれます。
"巻末付録 厳選例文60"は書店で立ち読みするしかありません。ぜひ見てみてください。
そして、この本を実用するには、紙の本での購入を推奨します。
前から順に読んでいくのではなく、気になった箇所を行って返ってのスタイルなるからです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?