顔に傷あるけしぼうず
この note にやって来て約二か月、ずっと自分の記憶の整理をしていたように思う。
母の半生は兄の出生を悔恨し続け、私には「それでいいのか、あなたの人生をそんなことだけで終わらせてしまっていいのか」との疑問を拭うことはなかった。
父はお気楽に見えた、当時高額な兄の治療費を稼ぐと長く海外に勤務し、すべては母に任せきりであった。
父もゼネコンにいた電気・機械のプロであった。
長い時間は人の記憶をぼやかし、曖昧にさせる。
それは良いこと、悪いことの両面を持ち合わせる。
そしてそれ