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最近の記事

レポート「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」

2024年6月22日に「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」を開催しました。 このイベントは、ゲームのイベントや研究会は多数あるけれど、ゲームアートのイベントはあまり見かけなかったため企画しました。また、企画タイトルに関しては、東京大学ゲーム研究会(UTGL)がとても素晴らしい研究会だったため、主催の吉田寛先生に許可をいただいて、UTGLの多摩美版のタイトルにしました。 まずはミニレクチャー編です。 mgr allergen0024(私)は「アートゲームとは何か」のレク

    • 『花の在りか』『Bottled Beer Go Around』『YOUR EARTH』など

      1年くらい更新できてませんでした。(放置しがち)近況報告やまとめなどを書いていきます。 4月12日に、約1年間「月間コミックビーム」にて連載していた『花の在りか』が上下でKADOKAWAから発売されました。私の立場は企画協力という立場で、著者の大横山飴くんと一緒に原案を考えました。良い作品になりました。買っていただけたら嬉しいです。次の漫画も大横くんと一緒に取り組んでいます。こちらもとても良い作品になりそうです。 3月に多摩美術大学大学院のデザイン情報領域研究制作展を行い

      • 月刊コミックビーム『花の在りか』掲載

        2023年6月号のコミックビームから『花の在りか』という大横山飴くんと制作した漫画が連載開始です。表紙にも協力という名目で名前を載せていただき嬉しいです。書店にも並んでいるので、読んでいただけたら嬉しいです。

        • 多様な人々の世界の感じ方を体験できるシミュレーションゲーム『Umwelt!』リリース

          様々な人々の世界の感じ方を体験できるシミュレーションゲーム『Umwelt!』をHIHAHEHO Studioからリリースしました。 ゲームはこちらから無料でプレイできるので気軽に遊んでみてください。 https://hihaheho.itch.io/umwelt ※ブラウザからプレイする場合はsafariだと不具合が出る場合があるのでchlomeなど推奨です。 こちらは所属ゲームスタジオのサイトです。 https://hihaheho.com この作品は武蔵美の卒業制作

        レポート「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」

          メディアの横断からメディアの融解へ

           私は人の感覚から呼び起こされることについて興味があり制作を行っている。人の感覚とは、見ること、聴くこと、触ること、匂い、味わいといったことである。その五感に訴えかけることによって、視覚のみの情報よりも感情を揺さぶられたり、記憶を呼び起こしたり、今までにない感覚を味わうことができるのだ。例えば音は、人間の身体が一種の共鳴器の役割を果たすかのように、人間の皮膚を振動させて、身体の内と外を震わせ、体を包み込み、高揚したり悲しくなったりと感覚を呼び起こしていく。また、香りは強烈に記

          メディアの横断からメディアの融解へ

          音環境と身体感覚の呼び起こしついて

           私は人々が生活していく上で、無意識のうちに感覚が呼び起こされるような状態に興味がある。それは五感が研ぎ澄まされ、それによって受けた感覚がこれまでの記憶などから呼び起こされるような体験である。例えばある匂いを嗅いだ時に呼び起こされる記憶、ある料理を食べた時にふと思い出される状況などである。音は聴覚だけで感じることができるものだ。そのため生活の上で自然とシームレスに人の感覚に介入し作用する。そこを掘り下げていくために今回は環境音楽の起源となった作品から、近年の身体感覚を呼び起こ

          音環境と身体感覚の呼び起こしついて

          OmOtenOurate vol.1

          鷲見友佑くんにお誘いいただいて、こちらのカタログに掲載させていただいております。(2021年11月に発売されたのですが、こちらで告知してなかったので再度告知) こちらのカタログを購入された方だけにしか購入できないものを販売しているので、是非カタログを購入して確かめていただけたらと思います。 2023年11月まで購入できます。 掲載作家(五十音順) 相沢僚一 新井五差路 荒木美由 カワムラシュウイチ 黒幕 kengo shimiz 高嶋英男 MIOKO 村松珠季 mgr al

          OmOtenOurate vol.1

          “ハグゲーム” HIHAHEHO Studio

          昨年、HIHAHEHO Studioというゲームスタジオ(https://hihaheho.com)をRyo Hirayamaと立ち上げました。 2022年2月22日は2人のハグの日ということで、その日に「ハグゲーム」(https://hug.hihaheho.com)をリリースしました! そして本日、AUTOMATON様にハグゲームの記事を掲載していただきました! マルチプレイ・ハグゲーム『ハグゲーム』無料公開。世界中の人と熱いハグが可能 https://automa

          “ハグゲーム” HIHAHEHO Studio

          人間コミュニケーションにおける文明技術の役割 -バーチャルコミュニケーションで本当の私へ、肉体接触を超えて-

           近年コミュニケーション技術の成果を盛り込んだメディアは益々発展している。特にインターネットの発達により、我々のコミュニケーションは大きく変化した。今回はインターネット上で行われるコミュニケーションが我々の生活にどのような変化を与えたのかを考察していく。  インターネットは情報発信とともに、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSによって現実世界で会ったことのない人達とも容易にコミュニケーションをすることができる。そのコミュニケーションは主にテキスト

          人間コミュニケーションにおける文明技術の役割 -バーチャルコミュニケーションで本当の私へ、肉体接触を超えて-

          近代家族の変容

           家族というのは一般的には血縁関係があること、という認識があるが実際にはどういうことだろうか。G.P.マードックが著した『社会構造』では、どんな家族も性、生殖、経済、教育で成り立っていると著した。しかし近代における家族は、躾や家内労働に含まれていた社会性や公共性を急激に失い、夫婦間や親子間、兄弟間の親密な感情だけを強い絆とする私秘的空間へと変わってゆき、家族の普遍的な定義が危うくなっていった。  はたして、なぜそうなってしまったのだろうか。その大きな理由として考えられている

          近代家族の変容

          写真について

           写真とは、あらゆる被写体を映し出すものである。また、それと同時に撮影者の姿がありありと映し出されるものであると私は考えている。写真は自分から見えているものを切り取るメディアであり、撮影者の姿などどこにも見えないだろうと思うかもしれない。しかし、撮影された写真には確かに撮影者の姿が鮮明に映し出されているのである。  それはいったいどういったことなのか、詳しく説明していこう。我々は撮影をする際に被写体とコミュニケーションを行うことになる。それが美しい森林の風景であっても、美味し

          写真について

          日本への恋愛文化、近代家族の輸入と現在

           コミュニケーション論の課題で日本における恋愛文化と近代家族の輸入と現在についてリサーチしていて、とても興味深かったので煩雑ではありますがまとめたものをシェアします。興味がある方は下記の文献リストから読んでみてください。 日本への恋愛文化、近代家族の輸入と現在  日本は根強い婚姻の文化から滅私奉公で家庭を築く傾向にある。西欧でいう「愛」とは見返りを求めない「無償の愛」が基本だが、日本の「愛」は「贈与・互酬の関係」があるために、どこか見返りを求める「愛」となる。つまり他者へ

          日本への恋愛文化、近代家族の輸入と現在