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レポート「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」
2024年6月22日に「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」を開催しました。
このイベントは、ゲームのイベントや研究会は多数あるけれど、ゲームアートのイベントはあまり見かけなかったため企画しました。また、企画タイトルに関しては、東京大学ゲーム研究会(UTGL)がとても素晴らしい研究会だったため、主催の吉田寛先生に許可をいただいて、UTGLの多摩美版のタイトルにしました。
【🎮イベントのお知らせ🎮】
— mgr allergen0024 (@allergen0024) June 6, 2024
「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」を開催します!
日程:6/22(土)13:00〜
場所:多摩美術大学 八王子キャンパス 情報デザイン棟206教室
内容:ゲームアート関連のミニレクチャー、作家によるゲームプレイ、懇親会
登壇者はツリーに続きます。 pic.twitter.com/i7k093obzf
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(写真:古山瑠琉)
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まずはミニレクチャー編です。
mgr allergen0024(私)は「アートゲームとは何か」のレクチャーを行いました。Matteo Bittantiのゲームアートの説明の図について、ゲームアートの美術史的立ち位置や、ゲームアートとアートゲームの違いについてレクチャーしました。また、自作ゲームのレビューを通じて、アートゲームとプレイヤーの距離感ついても話しました。
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吉田寛先生には「メタゲーミングの批評性と創造性」のミニレクチャーをしていただきました。「メタゲーミングの四つの戦略」(ステファニー・ボラック、パトリック・ルミュー)のお話から、具体的なメタゲームの紹介をしていただきました。
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ドラゴンワサビポテトさんには「世界のゲームアートと出会うには」というレクチャーをしていただきました。itch.ioやSteamでのゲームアート作品の探し方、海外のアートゲームのコンペなどのご紹介をしていただきました。ドワポンさんのXではレクチャーの資料がご覧いただけます。
自分の発表については、シミュレーション不足で上手くお伝えできなかったところもあり失礼しました…!
— 🐉⛰️🥔ドラゴンワサビポテト Dragon Wasabi Potato (@dashimaruJPN) June 24, 2024
当日のスライドにいくつか修正を加えたアプデ版を公開しましたので、興味のある方はご覧ください🙇https://t.co/4sMbw2kUha
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谷口暁彦先生には「In-game photography の要点」のレクチャーをしていただきました。実際にゲーム内写真の事例を紹介しながら、論文などもご紹介いただきました。谷口先生のXではレクチャーの資料がご覧いただけます。
先日の多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回で発表した資料こちらです。https://t.co/seZzJbn2wG
— akihiko taniguchi (@hikohiko) June 23, 2024
企画・運営のmgrさん @allergen0024 本当ににお疲れ様でした〜
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大岩雄典さんには「インスタレーションとプレイアビリティ」のレクチャーをしていただきました。「ゲームアートはなぜ、標準的な多くのゲームと異なり、特に「アート」と呼ばれるのか?」という切り口から入り、インスタレーションをめぐる芸術理論と、遊び・技術の哲学から考えるというお話をしていただきました。大岩さんの論文はリンクから読めます。
【❗️】論文「物語に「外」などない——ヴィデオゲームの不自然な物語論」のPDFをresearchmapに公開しました。https://t.co/ZB7g4Lnkge
— euske oiwa|大岩雄典 (@rovinata_) November 6, 2020
画像は冒頭部と、後半の議論から抜粋 pic.twitter.com/d67Gpxxctp
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続いて、ゲームプレイ編です。
mgr allergen0024は「YOUR EARTH」「Bottled Beer Go Around」のゲームプレイを行いました。以下のリンクからプレイできるのでぜひ遊んでみてください。そのほかにもhttps://hihaheho.comにてこれまでのゲームがプレイできるのでよろしければどうぞ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719546810594-PBcNC6jxIB.jpg?width=1200)
Zennyanさんのゲームプレイです。今回は展示のご都合でビデオレターでご出演いただきました。今回プレイしていただいた「詩が書けなかった日」はリンクからプレイできます。
言葉の上を歩くゲームを公開しました!
— Zennyan (@in_the_RGB) March 5, 2023
PCのブラウザから無料でプレイ出来ます。3分くらいの短いゲームです。第1作目はエッセイとなりました。詳しくはゲームにて。https://t.co/c3Re9evkMu
制作協力@mikyokyuji
今後も展開できればと思いますので、ご意見&ご支援お待ちしています🙏 #indiedev pic.twitter.com/41KWaNZIWM
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薄羽涼彌さんのゲームプレイ(プレゼン)です。薄羽さんが助教として所属されている東京藝術大学のお話や、自作のゲームのお話などをしていただきました。薄羽さんのゲームはリンクからプレイできます。
「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」会場のあの場で何か楽しめることをしてみたく、自分の持ち時間でレクチャラー5名の皆さんにStoryCubeをプレイしてもらいました(サイコロの絵をリレー形式で選んで共同で1つの物語を作るゲーム)画像はそのプレイログです(敬称略) https://t.co/41qhwHo7wx pic.twitter.com/fB2Qlr6zAV
— mikyokyuji (@mikyokyuji) June 23, 2024
ルビを振るゲームを作りました#unity1week https://t.co/jqbqcJwDjZ pic.twitter.com/YzvPoJftCg
— mikyokyuji (@mikyokyuji) June 25, 2023
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小光さんのゲームプレイです。今回プレイしていただいた「Five Years Old Memories」は体験版がリンクからプレイできます。
新作のインタラクティブ・アニメーション作品 《Five Years Old Memories》のリリースに先駆けて、体験版を steam と itch にて公開しました!💭💭🆕
— こみ (@komi_tsu) May 3, 2024
Steam▶︎ https://t.co/KfLTxUhWhJ
itch▶︎ https://t.co/9yW01Y22e2
iPadでもリリース予定🌿ぜひウィッシュリストへ〜 pic.twitter.com/iKsrODnb9z
![](https://assets.st-note.com/img/1719547664021-uDtCMP9Xxo.jpg?width=1200)
YOWPYさんのゲームプレイです。今回プレイしていただいた「Living as me, and dead as it.」はリンクからプレイできます。
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宇佐美奈緒さんのゲームプレイです。今回プレイしていただいた作品はPrix Ars Electronica 2024 のHonorary mentionに選出されています。
私のゲーム作品が、Prix Ars Electronica 2024 のHonorary mentionに選ばれました!
— nao usami (@poorchi_) June 18, 2024
この作品がより多くの人に観ていただけると思うと嬉しいです。https://t.co/Dn4rkm2VVe pic.twitter.com/dKJtHZzPUJ
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宍倉志信さんのゲームプレイです。吉田先生と谷口先生が対戦プレイをしました。今回プレイしていただいた「子どもたちの庭」はSteamでリリース予定だそうです。
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— 〈宍倉志信〉Shinobu Shishikura【Children's Garden】 (@shishiboy3939) June 13, 2024
遂に拙作、「子どもたちの庭」のSteamストアページを公開しました!!
リリースを見逃さないように、ウィッシュリスト登録してくれよな‼️https://t.co/O6B08VVBRr
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最後は懇親会をし、その後は飲み会をして終えました。本当に多くの人々が来てくれて大感謝です。現在多摩美大学院メディア芸術コースではゲームアートを制作・研究しているのが私一人なので、こんなに興味がある人がいることが知れて、とても勇気づけられました。
前半(レクチャーパート)終了。後半はゲームアートの作家が自分の作品を試遊しながら解説します。広い部屋なのに入り切らないほどの盛況です。 pic.twitter.com/PZxSKqniwD
— YOSHIDA Hiroshi 吉田寛『デジタルゲーム研究』発売中 (@H_YOSHIDA_1973) June 22, 2024
そして吉田先生からのとても嬉しいお言葉…!
昨日の多摩美のゲームアートイベント、最高でした。企画者、登壇者、聴衆、イベント後の交流会、呑み会と何から何まで完璧。直感的にですが、後々まで語り継がれるレベルかと。そういうイベントに私も貢献できて幸いでした。
— YOSHIDA Hiroshi 吉田寛『デジタルゲーム研究』発売中 (@H_YOSHIDA_1973) June 23, 2024
「多摩美術大学ゲームアート研究室 第一回」が存続するかどうかについてはよく聞かれますが、私ももう修士を修了する予定なので、後は後世に期待して引き継ぎたいと思っております。また小規模でもゲームアートのイベントなどできたらいいな〜とぼんやり考えています。
また、「Game Art Club」というDiscordコミュニティを運営しているので、興味のある方はお気軽に参加してください。今回のステッカーのキャラクターもDiscordのアイコンの差分キャラクターです。参加者の多くはこのコミュニティに参加していただいております。
谷口先生、久保田先生、助手の平山さん、ゲストのみなさん、協賛のNaoto Hiedaさん、ご来場いただいたみなさん、本当にありがとうございました!!
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