見出し画像

寝床に伏す

体調を崩した。
少しの熱と、鼻水と咳が出た。


また仕事を休んでしまった。
「2月も始まるし、今月は無欠勤でいたいな」
そう思っていた矢先に風邪を引いてしまった。


会社に電話を掛けると、同僚が出た。
体調が悪いことを伝えると「また!?大丈夫
?」と反応が返ってきた。
病院に行くことを約束して、仕事を休ませてもらった。
病院での診断結果や現状の体調などを伝えるために、上司にメールを送った。
「かしこまりました」
それだけの返信で、ぽきん、と心が割れた。


私には、月に2回ほど仕事に行けない時がある。
適応障害の影響で、唐突に出勤することへのハードルが高く感じてしまう。
涙が止まらない。どうすればいいか自分もわからない。でも会社に行けない…。
会社に電話をかけるときは、いつも出勤時間ギリギリになってしまう。
シフトに穴を空けたことへの申し訳なさで、心臓を裂きたくなる。


「次はこんなことがないようにしよう」
そう頑張って仕事をする。明るく振る舞おうとする。
いつのまにか無理をしてしまい、体調を崩して、また同僚に迷惑をかける。
そして信頼を失う。


病院には通っているのに、薬も飲んでいるのに、人に迷惑をかけてしまう私が、本当に嫌だ。
体調を整えるのが社会人の責任ならば、私は社会人失格である。


失格ならば消えたい。消し去ってほしい。


__それでも、明日の出勤に備えて体調を整えるのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?