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アマゾン銀行がもたらす革新

amazonは誰でも知るECサイトですが、アマゾン銀行はまだ聞き慣れないかもしれません。そのまんまでアマゾンが始めた銀行なのですが、既存の銀行を破壊してしまうほどの力があると言われています。

既存の銀行の主な役割とは、決済、信用創造、預金です。信用創造とは、担保や資産などを考慮して貸し出しを行うことを指します。信用創造をして、お金を貸し出して利子を得るのが銀行の強みではありましたが、アマゾン銀行の登場により大きくゲームチェンジが行われる可能性があるのです。

どういうことかというと、既存の金融は資産、担保などを見て判断するものでした。そしてこれは、インターネットが無い、データが貯められない時代において合理的なものでした。しかし、アマゾンには膨大なあらゆるデータがあります。個人でも、アマゾンに出品する企業もデータとして残っています。
支払い情報、決済データ、販売実績などがあるため、より本質的な金融サービスを提供することができます。

見た目が良いから金を貸すのか、借り入れ金返済実績があるのかだったら、誰でも後者の方が信用できるのと同じですね。

おまけに、データを元に判断するので資金貸し出しまでのタイムスパンが短いこともアマゾンの強みになります。

もうひとつ、既存金融の弱点?とまではいいませんが担保主義の限界というものがあります。リーマンショック、コロナショックも同じですが、恐慌時に担保で判断するとどうしても融資の数は10社のうち、数社にしかなりません。
確かに安全な融資ではあるものの、資金需要があるけど、担保になるものがないところにお金を出しずらいという特徴があります。

ここでもやはりデータが生きてきます。恐慌時に販売実績などのデータがあると、より客観的に貸し出しやすくなりますからね。

このような理由から、アリババからアマゾンなどの物流など包括的に担っている企業が金融業界の再編を起こすことなるでしょう。
そして、金融業界の再編というのは様々な産業に影響を与えるものになるのは間違いありません。



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