歌集「青猫の像」
2021年11月5日から7日の3日間、
初めての個展を開催しました。^ ^
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開催に際し、今までどこにも公開せず細々と詠んできた短歌をまとめ、歌集を出版しました
タイトルは「青猫の像(せいびょうのかたち)」。
萩原朔太郎氏の詩「舌の無い眞理」からお気に入りのワンフレーズを拝借致しました。
処女作であるその歌集から、いくつか抜粋して掲載します
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だから、貴方を愛せない。五十二ヘルツの鯨はまだ生きている
美しいと思うものだけ一心に集めた筈のがらくたの山
あれは愛なんかじゃないのと言いながら柘榴の汁で袖を染めてる
一駅と、一駅を結ぶ微睡で虹鱒が跳ねる秋を見ていた
鉄塔を必死で護る鳥がいて お前本当は孤独なんだろ
冬が来る この愛も枯れてしまうと知らずにいるから買うミニ炬燵
愛してるとこぼすとき唇に諦めの棘が刺さって痛い
剥き出しになった巨人の心臓の上で、ぼくらはずっと二人で
生傷を何度もやさしく縫い直し文句言いつつまだ生きている
心の皮を剥いでゆく また一枚と それが春だとも知らずに
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