蛍光色の汗
真理の静観とした汗、縁取る凡庸な後先、苛む面影の祠で、いびつな観念をお供えし、淘汰されるだけの現実で、問いただすべきものなどのほとんどが、そこかしこで補完される退屈な理想、キューブリックが羽化させた宇宙、サソリみたいな戦車で、世界を蹂躙する独裁者や、時計台の猫が見出すロマンチックな未来や、機械都市から抜け出したアンドロイドたち、犠牲ばかりのバビロンの境目では、地獄よりも狂気な様相で、蓄積する苦悩をライブ中継する配信者や、妄言ばかりを語る羊たち、人工的な楽園の魚たるボードレールの初潮、ハルモニウムで踊るクリオネや、ネガティブな君たちの仮説に長じる所以が、あらゆる変遷から超脱し、あらゆる策略が生み出した俗悪な今朝や、クラッキングされた頭の中のメモリー、ミリタリズムが通過する凄艶な文明の壊滅、ナスカの地上絵をなぞる巨大な指や、キュビズムを旋回する数多の偶像、分裂的な配役を終えた隙間から現れた、独善的な遊歩道を歩いて、裁かれるだけの、彼らの約束や、制約ばかりの日々の最中、モラルやせん妄や、壮大な欠如や、空腹を抱えた君の理論的な接続により、新たなエネルギーを得た子供たちのシュプレヒコール、ランダムな家電から生まれたナショナリズムなんてものは、所詮は、誰かが生み出した偶像であるから、名付けられたものに騙されずに、ずっと混同してきた答えが、慈しみなんかを覚えて、貪婪な結末にそぐう価値などが、次なる偶像を次々に生み出しては、君を縛り付けるだけに至るだけの教養なんか捨てて、自分らしくなりたいなどと、うつつを抜かすよりも、美しくありたいから、次々に君たちを裏切りたいの、だ。