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思想家の休日

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2022年10月の記事一覧

冬の比喩

世界の特異点に捕えられた人々、あつらえられた真実を、データ入力しながら、しなびた時間を愛撫して、重複する真実の谷間に沈み込む意思や意識、犠牲的な翅を広げ、厄災を振り撒く魔物を退治し、あらゆる軋轢に関さず、ただようだけで、精一杯である、と何者でもなく、誰かでもなく、ここですがる思いが、無尽蔵に行き来し、拒絶を繰り返す私は、氾濫する意識的な過ちや、離散する形を、彼らがもよおす思いの節々、乱立する意識的

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紊乱

忘我にしずむ君の声、映画の中に住まう憤怒、ランドセルにかくした夢や思い出、高揚するいくばくかの主観から生える草木の若々しさよ、あらゆる制限から放たれ、ただ愛しているが故に、侵食してくるエモーションなどが、刹那に突き刺さって抜けない、と泣き叫ぶ少女の俯瞰、空間を埋め尽くす暗黒物質と、神の髭、乱立する数字に反し、ただ存在するだけで、圧力や軋轢を与えるだけの、この絶え間ない瞬間に復古しては、繰り返される

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無尽蔵

凄まじい速さで分裂していく心情に叩きつけるような宇宙線や暗黒物質の膿、ノスタルジアに侵攻してくるエイリアンの気分で、ささやく微熱がある夜、いななく罪よ、喜びを斬れ、と叫ぶ梟、アンニュイとしたガスマスクがコロコロと転がるベランダ、ランタンには祈りと、この命には、制限などなく、ただ互いの隣には、ぬかるみがあるのだ、的な箴言に酔いしれているドングリの警察官、ストロベリーの弾丸や、レストアされた感情、アス

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ありったけの愛

電子の雨が降る公園、落雷に起こされた朝、軽快な独白のリズムが芽生え、春を早めに呼び込むころ、刻々と過ぎ去るだけの、幼稚な過ちにひざまずき、あたかも、自分は悪くないような顔をして、嘆くだけの君たちの俯瞰から現れた完全性のコード、修羅や、粛清や、あいまいな過ちや、加速するほどに、バラバラになってしまうだけの環境的なざわめき、夜通し神秘を眺めては、空白を埋めるための、怠惰な歴史に座り込み、理不尽な日々に

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交換

時間を葉の上に乗せて旅に出さし、清貧な思い出の中で、自分らしくと強制される間に、事実とは、簡単に捻じ曲げられ、与えられた意味の中で加速する凡庸な罪の中で、颯爽と駆け巡る鳥たちや、途端に現れる記憶から取り残された自我、憮然とした態度、どこを見ても、目を瞑っている奇兵隊、雉がピストルを撃つ原野、発狂するための知能指数が足りない、と縋り付く機械兵の女の子たちの、あたたかく曲がった指先、数多の時間に差し込

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根源

自分たちの正しさに支配されている人々、入り組んだ罪が混濁し、意識することすら忘れ、しらを切る君の前ならえな姿勢、人工的な密度により、中庸を謳う独善的な者どもの巣窟、強要される意味に磔にされた君が囚われ、軽薄な罪に利用され、歪な信念が、無神経に君に入り込み、背徳などを謳い、統べるために、振りまく価値があるかのように見せつけ、君たちを騙すだろう。退屈な離床の後、すがるような人々や、痩せ細った君の過去や

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焦熱

負けたくない、と泣き叫ぶ君のアイロニー、すかさず掲げられた、退屈な理想に、あらゆる弊害のカス、形成される真実の対義語、偶然に住まう体系化された理想に反し、はびこる悪意や、窮屈な理想から飛び出し、自らの意思に住まう結末などを寄せ集めては、退廃的な模倣を終え、自らの深淵に住まう意思を超越し、真理をたずさえ、エゴを乗り越え、大義を孕み、愛を携え、制限などから飛び出し、凄艶な月日によどんだ魂に愛を伝えるた

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僥倖

真理や文言なんかを嘯いて、生計を立てとります、とカテドラルに立つカラスが、ん?と語りかける冷えた体、物事の塊や対価、あらゆる失言と被る罪、悲劇的で散漫な形式美に支払うべき義務も礼も何も持たないから、ただ立場なんてものは、踏み外したりしながら、ただ永久に現れるものなどを、何か、そこで復元したり、複製したり、と忙しそうにしているし、ただ言い訳がましく付きまとう言葉が頭に降り注いでは、異物感を抱えては、

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生きたい

まだ生きたいと跳梁跋扈して、ギンガムチェックの宇宙を直走る。あらゆる正解を巻き込んだ星団や、惑星間の悩み事なんかをまさぐり、事実とかけ離れている問題ばかりだ、と笑い飛ばしては、警戒に飛び越えていく先には、障害物なんてないし、そこでもたらされる痛みなどは、知れたものであるし、そこで与えられる苦しみなどは、簡単に飛び越えられるものであるし、そこで与えられた倦怠感などに、チグハグになる精神が抱える偶像崇

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無形

分裂していく意識の中で育つ闇、導かれる苦痛との間に現れるアイロニー、事実の回路に指す油と、あらゆる偏見を食す我が子、街路樹に吊り下げられた人々の腐肉、禁忌を謳うカラスと、羅列するルーツにすがる恰幅が良い女たちの同じ穴の狢、報うべきものを輪唱するアイドルたちへの貢物と、償いを用いて扇動する老醜、開眼する私の症状と、乱立する複製品と、ペインキラーや、機械的なアノニマスと、争うほどに荒む観点や、展開して

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綺麗

憎しみもずっと消え去って、もう残り物すらなくなって、すがる意味すら不気味になって、与えられた罪なんかが、やかましく付きまとうし、誰かのずさんな正しさなんかに換算され、あたかも正しいもののように演じるなんて無様だし、惰性で導かれ、あたかも正しいものを演じるなんてあんまりだし、惰性で導かれた可憐なあなたの症状、現在地やゲノムなんかを紡ぐ悪魔の手、分散されるエレジーや、際限ない憎悪の跡、つたない一切にか

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飛び立つ

飛べない鳥たちの優しい嘘の咆哮、巨人たちが徘徊する神話的な夜更け、シンデレラの靴が、メキメキと音を立てて、ひび割れた靴を体系化するまでの距離に潜む微睡みや、約束を突き破る生命力がある木、軽快なチシャ猫が遊覧船の船長で、曖昧な意味を膨張させ、正しさを謳いながら、君に近付き、意思する前に締め付ける今が、曖昧になり、憎しみばかりをひけらかし、ただ何かを救うとか、定めとか、でたらめなんかを撒き散らしながら

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秋の餌

カラスたちは、世界をもう破棄してしまい、インタラクティブな終焉から、不埒で不可思議な顛末、核家族のカタストロフィーや、優しい吸血や、新たな疎外感、逞しい心情や、豊かな子供たちの騒ぎ声、知恵のかけらすらもないような人々の掌握、あてがわれた苦しみを補完するための権力が牽引するものにより、寂寞に嵌り、見事な欠乏により、加速していく不安感により、熱暴走しては、徒らに加工されたりする身体を傍観しては、数々の

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焦熱

遠くで転がる百円、もう他人のような百円、有する価値も、もう滅んだ後先、吸血される悲哀に満ちた時間、路地裏に潜むヘイトの声、今に蝕まれル意味と苦痛との間、耽溺する思い出話の靴の紐、人混みの中で加速する理由が加工され、貧相な人々の影や埃、大量の羽虫が舞う脳内、萎縮する自閉的な密度や、そこで密約を求める市民たちの、恒久的な消化不良、輪廻をへし曲げて、けしかけられる苦痛と、あらゆる消費の裏で錯乱して、ぼん

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