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思想家の休日

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2022年9月の記事一覧

よく歌う

願い事の声が聞こえる荘厳な夜、時代に制圧された、井蛙な人混み、渋滞を抜けると、肥大化した意識が、空白なんかを埋めるための信仰心なんかを加速させ、些細な出来事が空間を切り裂き、悲哀に満ちた高尚さを弄る君たちの化合物や、妬ましいほどに、食い込む物語が斡旋する罪の化身、売買されるための記号をよじ登り、憤怒する後先には、真っ黒な心が、時代なんかを憎みながら、衝突するエゴを尻目に、酩酊する時折が摩耗し、伝う

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まばゆい

古着を着て、大詩人のように歩く。煽る月が睨みつけるから、と走り回る九月の風、真理を飛び越えた暁月に現れる慟哭、有用な史実にからまるバンダリズム、離散した家族の身体を集める旅に出かけ、シリウスが消え去った後から、現れたのが、ごく自然が愛だ、と嘯く君の失意、ヒノキの香りと失意、怠惰な猫に乗り、豊かな思想をたくわえ、こじつけられたものから解放され、不倶戴天の敵や、提携された罪や、定めもなく彷徨う街で、ず

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身体から生える時計の針、背後から請求される愛が帰還し、這いずる記憶が、孤独を蝕ばんで、離愁を嬲る情念と、ひけらかす言葉たちを盗む鳥たち、チグハグな未来を抱き起こし、歪む余韻から現れる永遠から敷衍した意味、印象操作を繰り返すネットワークの空想、貧寒な差異から現れるモデルケース、継承される言葉から、とめどなくあふれる物事の損傷、散りばめられた喜悦の相似、時代的な波形、経過していくほどに、ほどけていく言

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ぶつかる

いく先々では、衝突や不破などがかさばり、高まる思いが窮屈になるまで集結し、憎しみばかりを加速させ、散漫な意識は、儀式的なものをかかげ、アンニュイとしていく真理は、真偽などを用いて、君を支配するだろうし、すり替えられる真実は、君に敵意を生み出して、簡単に批判したり、否定したりする先では、さらなる支配を加速させるために、互いに枷を嵌め、世界性を狭めるだけに至るだけのセオリーや、論理などが強固になり、似

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超抑止力

鳥獣戯画から飛び出すケモノたち、オーロラソースをこぼした床から生まれた子供たち、そこら辺から孕んだ平穏とせせらぎ、瓶詰めにされた野菜たちの夢で眠る豊かな午後、凄艶な月日を縁取るための知、幽遠に引き込まれる君の教条主義的な所以に引き裂かれたニヒリズム、分散していく詩的で、牧歌的な休日にひそむ確かさ、クラクションが鳴り止まぬ都会を描くゴーギャンの隣、フランシスベーコンの狂気的な怪物に噛まれる夕食、ナル

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委ねる

泣き虫の太陽と、群れてはみたものの、依然として孤独な木々たち、背景に与えられた処方箋、むかつく腹を押さえながら、平伏す態度が悲しげで、でたらめな配役を続ける人間的な真理などは、所詮は誰かを支配したいがために嘯くことばかりで出来ているし、運命を用いて、今を引き裂こうとするセオリーに蝕まれ、昔話に火薬を詰めて、爆発させるための散文を調理して、讃美歌に擁護された世界の中で、はしたなく生きるために、しぼん

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本心

行くあてもなく浮き沈みする現在が、リズミカルに踊りだし、でたらめな真実に刻まれた恋や愛などを飛び越えて、分散する可能性から、肥大化する愛が、君を締め付ける合間に、理路整然とした頭から生える竹や、等閑視している君の失言や、史観にからまるエゴや、荘厳な価値に迫るカタストロフィーや、日常に迫る復元され、複製され続ける君や、自由を守るための争いが激化し、さまざまな妨げが、境目を生み出し、健気に今を支配し、

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この世界の終わり

戦慄の頂上によじ登り、隣接された言葉に反いて、季節を乗り越える。照合しない思い出が反響する脳内、偶像と辛辣な君の巨像との対話、アイロニーを綴る廊下、悲劇的な意味を爆砕する戦闘機が飛び交う疾しい午後、終末論を謳うロジカルな鳥、陸地では業火により、夜が来なくなり、憎しみだけが絶え間なく敷衍し、入り組んだ意味を覗く君の凡庸な誤りのきめ細やかな肌、乱立するカタストロフを尻目に、倫理観が這いずる赤い海を越え

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消毒

宇宙の襞を伸ばして、真理を毒づく、タナトスが踊り、星を落とし、地上は憎悪に悶え、延々と憂鬱を引き出す君のこめかみから、帰路が現れ、転々としていく表情の裏では、軽薄な理論が次々に押し広げられ、健気な慟哭を繰り返す少女のポケットからは、禁書が出たり入ったりして、支配的な彼らの父を打ち砕くために、教育が垂涎するシステマチックな斡旋や、あらがうほどに食い込む値により、資本的な悪性の腫瘍が身体を支配して、攫

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閉ざされた愛

デリカシーもなく増殖していく外からの声、合理的な伴侶からは、殴打を喰らい、これも定めだ、とその場で意思に躓き転び、紊乱な行方に肥大化する都市間の闇を、水墨画で描く橋に座る老人、デカダンスに肥料を撒く農家のお婆さん、乱立する意識のつがいとして選ばれた私に差し込まれた蛇腹のホースのようなものからは、何が見たことのないゼリーのようなものが、ホースの中を凄いスピードで駆け巡っているし、復元されるだけの今か

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恍惚

制空権も無い場所で、僕らは、物憂げな六月の終わりを見ては、減速していく記憶の中で、妨げられていた、幼気な私、有する過程を壊すような、澱んだ喜びの仮数、紊乱な独房と心電図、空間的な海峡を渡る親指クラゲ、電気ケトルで育った小動物たちのミルク、独善的な街に迫る慢性的な供儀と支配とどんよりとした使命と、手当たり次第に迫る家庭や価値なんかが、世界を作り上げやがって、あらゆるガールフレンドは、価値の中での映像

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入り組んだ価値

私たちは、振動することにより共鳴し、愛を用いて、誰かを支配する以前に、私たちは、愛をも超越し、名ばかりのものに引きずられずに、自らの意志で突き進む。漂う意識的な緩和や、馴れ合いにより、順序を破棄し、徹底した怒りでもって、痺れた今に改ざんされる幼稚な仕組みに関さず、忘れられても尚、幼気なままに踊り、ままならぬ今に加速していく真理に反し、かかずらうだけの一切、境目すらなく、スルスルと入り込む幼稚な企み

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均衡

刺々しい精神を補完するために迫るニセモノの閾値、計算的な彼らが身籠もる主観から現れる絶え間ない年月、諦観する暇もなく、ただ悲哀に満ちた忌々しい現実を昇華させるために、際限なく愛した今を遡りながら、疲憊した昨日を救い出すために、怠惰な意思が引き連れる意味を飛び越え、狡猾に迫る君の生涯の心情に怠惰に巻き込む値や、曖昧な心情に高揚感を持たせるためのプロセスを経て、君の確かさに行き着く。星のはらわたを食べ

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すべすべの世界

短絡的な同化を終え、憧憬や余韻に浸る歪な主観、蔑ろにした面影を天日干しにして、鬱鬱とした道具たちが奪い合う時折、つたない瞬間に汚れた君の手、凍てつく今に迫る欺瞞や、不満足を謳う君の足跡の理由、理性すらなく、刷り込まれる嘘が、消費衝動により加速し、あらゆる意味に罪をかぶせて、関わるほどに、煩うだけの疎ましい現状に拘束され、花の蜜を吸う蝶を尻目に、メタファーの死滅や、再利用されるだけの身体や、落胆する

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