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思想家の休日

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2022年4月の記事一覧

慈しみ

どれが真実かも分からずに踊らされる私たちを砕くワニの顎、閉鎖的な教室の中で風でゆらぐカーテンの白、退屈な真理を縁取る君の小さな手、怠惰な閃きを拡散しては、強制的に貸与されたものを絶対に支払うべきだ、と付きまとう権力の滓、変わりに誰かに抱かれた傀儡たる身体がころがる市街、堕落するために出かける君がすり替える未来や、迎合されるほどに増えるためらい傷の数、大概の理想に支払われる義務的な物が氾濫し、濫觴す

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事務的な永遠

平然と朝を超克して、倫理観が林立する安直な罪に溺れてしまう前に、刺激的な紙幣が降り注ぐ退屈な国家を超越して、鮮明な過去から現れる憎しみを楽しみに変え、季節感が封じる余韻から離床し、真理を見つくろい、ケロイド化した理論が駆逐する動機が輪廻を踏みつぶし、見捨てられた動機が領土をうばうための革命を謳い、企業家たちが散漫な理想を散布し、理性を奪わさせるためだけに、怠惰な理想を用いて、誰かを競わせるような境

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無償

何も思うこともなくなった後に広がる全てを辞めた世界、切り取られたキルティングの滓、野ざらしの記号、論理的な競争に携わるよりも、自然と遊び、思想すら捨てる。猫が知る陽の当たる場所に移動して、浪費的な彼女たちの地下牢からの手記を受け取り、手当たり次第を詩的なものに変化させ、老いさらばえた身体が引き裂く空間や空虚さや、世代間に迫る高貴さや、攻撃的な奴らの犠牲になるだけの私たちの真理を迎合するためだけに、

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分離不安

誤った知識ばかりが乱用され、意思を奪う。俺が爆ぜるか、世界が終わるのかのどちらかだよ、と嘯くペシミストたちの慟哭が嬲る今朝、匂いと記憶、まじわる秘密、蓄積する苦悩の裏側、菩提樹の上で眠る私の胸裏、理性すらも即座に損なわれ、自らの欲のためだけに、抑圧されるだけの人々の幼稚な墓地、奇跡すらも信じられずに、今にくたびれ、裏切りを繰り返す利己的な輩によりがんじからめになる世界の発色、起源すらもなく詩の海を

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清潔

なぜ世界を成立しなければいけないために、行きたくないところに行って、やりたくないことをやって、暇をつぶすためだけに、したくないことを、あたかもやっているのだぞ的な精神により、ストレスという見えない神か悪魔のようなものを発散し、代償として、同じサイクルを同じように、あらゆる変化をゆるさず、困難をひけらかし、間暇を求めながら、誰かの暇を憎み、誰かを愛することも出来ないような少数派の意見には寛容ではなく

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こびりつくエゴ

大義すらも捨て去り、のざらしにされた感情を査定されるためのスキャニングに耐え、商業的な憎しみがふりつもる冬が課せた罪などにより凍えてしまう前に、季節を踏みにじり、奇跡を謳い、誰かを言いなりにさせるような間にあいまいな理想をかかげ、感情的に至るような隙間にも色彩があふれ、あらゆる意味に放置された意味が後悔などを率いて、今を硬化させる。軟弱な強要により、狂気を孕み、はびこる悪意により枯渇していく動機、

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人間的

雨に濡れた犬、反響する音が遠退き、居心地が悪い今を消費していくだけの苦悩を唾棄し、能動的に働きかけるものだけを愛し、物陰に隠れ、ひっそりと過ごす。考えを管理し、こじつけられたものを剥がすだけの日々の彼方で加担する問題が、答えなどを求め、脅迫的に迫り、迫害されるだけに至る今に倒錯し続ける。儀式的な朝が乾かずに夜まで濡らす。涙雨を編み込む魔女の手、しわしわで温かい手、季節を踏み躙る人間的な倒錯、ルサン

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複製

燃えるような恋も死んだ後、残された老いた身体、若人は迫る価値観のようなものを屠り、生きた意味などを星に返し、砕けた体で蝕む休日を捕食して、銀河団が描く進路を無視して、暗鬱な信仰心により汚れてしまった末端から加速するエゴが侵略する前に、神聖で幼稚なハミングを打ち鳴らし、慟哭する天国と遊ぶアルチュールの悲劇から行方をくらまし、くたびれた花に乗り、爆撃されている遊歩道をぼんやりと眺め、明らかなのは、この

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涜神の海

正しい信仰に導かれている云々と奇跡を摩耗させるだけの輩が示す信心により歪んだ今朝を愛するために、懇願するだけの世界とは色褪せてしまうだけだし、誰かが定める今などは、憎しみにつつまれ、誰かに何かを奪われてばかりいるし、いらだつ頭は無差別に誰かを傷つけてばかりいる。あらゆる変化を受け止めることもできない堕落した君の恒常的な腐敗、ランダムに膨らんだ影から生まれる処遇やら、果てしない帰路を塞ぐだけの暴君だ

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複雑

仰々しい結末を崇めては、端的なメタファーを吸い込み、ちぐはぐな春を愛し、真理が軟化する星の中で、敗退者として、あらゆる悲劇を注文する依存者として、枯葉剤により汚された日々に備蓄する苦悩をカスタムしたり、騒ぎ立てるだけの人々の七不思議なんかを超克したりしながら、萎びた神秘をかき集め、価格破壊を引き起こす観点やら、関係性により痩せ細った君が無感情なままに切り落とした日々の首や、記号化された都市で監視さ

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飢餓する銀河

こどおじだろうがロボトミーだろうが関係ない、何かを掴みたいだけだのに、いつか見たことは、平気で忘れるし、わずらわしい幸せのために、右往左往しているばかりであるし、ステイホームして、この量子もつれが織りなす実体すら危うい存在というものを放棄した先には、確かさなどは桎梏であり、世界性を狭めるだけの境界やら、空が落ちてくるのだ、と泣いている君のこころのざわめきや、災いやらが降り注ぎ、大地を汚すまでの距離

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階層

正義の犬が走り回り、身に覚えがない犠牲者たちが、次々と噛みつかれる始末に、正義自体は、自らの正しさを証明しただけであり、証明するためには、正義を振りかざして、犠牲をさらに生み出すことを厭わない、と抜かしてけつかるから、噛み砕いた後から現れる心音やシンフォニーや、数多の結末につかまるエレジーが空を飛び、自由自在に世界を変化させるためには、何も必要ではなく、変化を恐れなければ、すべてはめくるめく進化し

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素晴らしい破壊

掃き溜めと巣窟、恍惚とした口内か吐き出される諦観を含んだ吐瀉物の雨、編み込まれた家族という人形、迎合される星たちの倫理観を解き明かすために没頭した物理学的な数字の雨に濡れ、穏やかな心理学が勃興して、新たな病を作り出しては、儲けるサイクルを打ち出す資本主義的な造語や憎悪が又借りする動機が、さらなる儲けのサイクルを生んで、終わらない欲により膿んだ私の運命が簡単に使い果たす未来の隙間に入り込む甘い罠、約

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忌避

淡い季節、下手くそな平和の墓、立証されるものに縋るほどに、補填される原理の虜になり、いつまでも利己的になり、固定観念に囚われ、煩わしい行方は帰路を損ない、記憶の中に鎮座し、堕落した風をうけいれ、だるそうに空を飛ぶ種子の群れ、改善されない痛みや罪をまといながら、つたない正応やら、答えに照合するほどに、襲いかかる痛みは、今に締め付けられる。はなから全部ずっと狂ってる、と嘆く彼らの歌が聞こえ、競争するこ

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