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思想家の休日

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2021年10月の記事一覧

無知な土塊

無辜な操縦桿で移動し、絶え間ない人格障害などをするりと抜け出て、リズミカルな衝動性にぶつかる人々の欲と、市民を騙すための無料のコンテンツに訪れる通過儀礼や、犠牲者の涙や、精神の経路を踏みつける巨大な足や、暴かれるだけの真実の最中、全くの正義が孕む悪意により生まれた角膜につつまれ、意識下に現れる炎症に苦しみながら、肥満化していく意識が泣き叫び、あらがうほどに嵌まり込む足を見つめながら絶望感に打ちひし

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群像

死に晒せ、この肉たる肉よ。クヨクヨするな、と挫けた自分に参照する結末を蹴散らし吼えよ、慟哭の虫けらよ。刹那に躓くお前の土踏まずから新たな足が生えるまでの距離、遠のく過去のケロイドが治るまでの時間などなどを一切無視して、厭わずに噛みつき砕き切れ。匂い立つ思い、別れの甘美、この命が終わろうとも、継続して絶えず立ち向かうために、物事の親和性から解き放たれ、絶望から始まる悠長な終わりと馴染むために、なんど

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集約

あまたの過ちも静かに筋書きの上を行き来する、むき出しの記憶、むき出しの愛は底なしの明るさによって破壊され、死滅した心情は異物感をかかえた荘厳な結末へ、と至らせる隙間、まったく纏まらぬ命のつまらぬ欠如をつまびらかにし、憎しみが屠る退屈な場面につかさどる、幼稚な神のタクティクスから解き放たれ、憐憫などは煩く、疎ましい今を厭わせるばかりであるし、あらゆる欠如を踏まえ、憎しみを葬り、今一度考えを改め、自由

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時代性の襞

にぎやかなだけのクソ、退屈な今朝に塗りたくる青、卑劣な人々の墓地と偶像崇拝、林立する憎しみのビル群、新たな国家の誕生を祝う傀儡たち、無くしたての感情が浄化されるまでの日々、無機質な季節を踏み荒らす乖離した感情の数、虐げられた思いをひけらかす愛憎が真理を食べ尽くし、品位なんかを軽やかに歌い上げ、稼働される思いが横暴になり、担う歴史なんかが今の邪魔をする。似合わない奇跡を踏みしめ、歓喜にうごめく苦痛の

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季節の汚穢

メランコリックな操縦桿に乗って戦う彼女たちの忘我、亡骸と化した自らの短い人生を呪う蝉たちの尺度、苦しみを繰り返し代弁する刹那、気もそぞろで夏の終わりのひぐらしによる大合唱から、秋を呼び覚ます鈴虫との別れ話を終え、冬と詩とカタルシスが交わり、浸透する春は等身大であり、利己的で不純な思春期に浴びるほど飲んだ死と調律を終えたピアノのリズムに歪む感情に伸びた眉毛、ヒステリックな面影を携え、制限を持たない精

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強靭

横暴に四六時中に噛み付く君、絡み付く深度や、境目もない末路、ランダムに遡及される論理の廃屋に住まう思い出でや、出まかせの意味に集い、西日に照らされ、些細な出来事を繰り返し消費するだけの悲観的な日々に観点は喪失し、相違するものや、同意を求め、紐付けしようと迫る憎しみの派生や、掌握するためにアクセスを繰り返し、滅亡を願う人々のネガティブなジレンマや、間違いのアラカルトや、あらがうほどに嵌まり込む世界に

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奴隷のような動詞

愛憎と不貞の国で踊る傀儡たる者たちの畏怖、丸めたセンテンスを口に放り込み、独善的な詭弁を吐き出す機械的な旋律、軽薄な模倣を繰り返し、札束で出来た刹那がこぼすアイロニーや、複製される主観におとずれるリビドーにより演じられるハムレット、錬成される真理と深夜、人形みたいな彼女の姿形、応用されることごとくのエロスや、締結していく瞬間の中にも現れる時間の隙間、色彩は嫋やかで、途端に重複する物事が引き起こす軋

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日常

繁華街で煌めくドンキーのネオンと毒素、ちらばる裕福なナショナリズムの西日、紊乱な初期衝動を加速させるパンクミュージック、群像にとろけるニセモノの不良品たちのアニミズム、アニマと眠るユングの誇大妄想をひけらかすムード、朗誦される真実のどれもが、誰かや何かの奴隷である、と敷衍させるサックスの音、オッペンハイマーが破壊した島国の優しさ、火傷した母のぬくもりの抜け殻、ガラスを踏んだ少年の憤怒が思春期の絶え

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悪趣味な搾取

永続する罪を踏み台にする連帯感、恒久的に生きる猫と戯れ、寄贈される面影などが制限もなく敷衍し、咽び泣く君の心情には、莫大な胃酸のようなものが降り注ぎ、単葉に乗り、何かを復元する宇宙の端くれでは、多角的な理由を再起動し、ろくでもない日々に落雷を落としたり、磊落に世界を愛たり、狂った頭で理不尽な日々を釣り上げたりしながら、悲惨なゲノムが攪拌され、やがて愛のようなものに眩暈したりして、卑屈な冬に震える彼

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よそはよそうちはうち

まじで滅びが近づく現実、よろこび荒むニヒリストたちの憧憬、ドラスティックな連中が示唆するまがいものの神、ノスタルジーが引き寄せる退屈なバンダリズムや、リズミカルな焦土に座り込み、地団駄を踏む欲動の滓、この国を終わらせるための馬鹿げたシナリオの折々に潜む憎悪、終わりを生み出すことにより偽物の高揚感を生み出し、騙される人々の金が騙す奴らの懐に入るころには、金の価値なんてものは終わりを告げ、すさまじい圧

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高揚

怠惰な論理をたずさえ、書き換えられた結末や、選ぶために現れる偶像や、数多の偶然が羽化し、何か確かなもののようなものを許容し、汎用されるものを愛でるためだけに対立を繰り返し、誰がなったとて、同じことの繰り返しを同じようにして、延々と反復する義務的なものが事務作業を行い、機械的に通り抜けていく曖昧さに肥大化していく意識的な憐れみや、季節的な忘我に食い込み斡旋されていく物事に混同していく儀式的な贖いや、

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幸せの味

収斂する指先、編み込まれる世界の行方や、制限すらなく星と踊る日々、豊かなのは、ここで名前すら捨て、支配的なものから逸脱して、発信されるものから逃避し、通り雨に濡れても、強靭な足取りですべてを乗り越えるあたりから幸せのようなものがあふれ、形式的なものが謳うセオリーに反して、誰かを貶めるための普遍性を押し付けることにより、より良いものなどはそこで朽ちるだけに至るし、ただ浪費していく瞬間や、循環していく

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君が愛したもの

君が居ないと生きていけないと思っていたけど、君が居なくてもなんとなく生きていけるし、なんてこともない日々をつぶしては、ぶつくさ空につぶやいて、宇宙が破けて降る雨に濡れ、まことしやかに語られるものなどが押し付けるなぞなぞや、ままごとみたいな結婚に統合され、正常に変化するのだ、と政治的なプロパガンダを撒き散らす情報と憎悪により、社会とは成り立っているのかと、消費的な所以に反抗心などを携え、あたかも普通

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瞬く間

データ化された真実のモヤモヤと、すべてをうやむやにし、過信や憎しみをばら撒くウイルスに支配された脳内が描く均一化などが示す値などが策略なんかを繰り返し、今にくたばるだけに至り、配られた事実なんかに寄り掛かり、共通の敵を探し出すウイルスに負けないために、じっと我慢し続け、ふざけた馴れ合いや、凝り固まったあいまいな今に背反し、尊ぶ今にも相反する私は利口ではないが、理想を絶えず追求し、逐一現れる物事に損

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