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思想家の休日

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2021年9月の記事一覧

無謬

無謬

帰結すべきところもなく、ただただ彷徨う泡沫、玉響に靡く主観やら、観音菩薩が出迎える荘厳な終焉や、有閑を蠢く簡素な失意や、有害物質やらを駆除する人々は、防護服も着ておらず、自らを危険に晒すことだけに長ける動機などを引き伸ばし、今を複雑にしていく。歪な観念を相続した君が切った舌、堕ちるほどに解けていく主体や、受胎告知を終え、延命などをうたわずに、跳躍し続ける私は超越だけを絶えず目指し、酩酊してはいるも

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やましい朝

ごうごうと唸る真理、打算的なシンドロームや、アミニズムを弄る苦痛や、通過するための義務や、やましいギミックや、軽薄な気配などが入り混じり、存在の不確かさを強調する。生きるという速度に追いつけずに、そこで老いてしまうだけの私たちの互恵や悟性、契約されて売り飛ばされてしまうだけの生後や、迎合されるだけの彼らの理念や、そこでのらりくらりとし、途端に頓挫するだけに至るような犠牲的な正義により掌握された権力

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白夜

泣き叫ぶ原理が沁みる。現状維持を告げる口内炎の中に住まうカルトな連中が崇めるチャールズマンソン、ミミズ腫れした昨日の丘を飛び跳ねるウサギたち、そのウサギたちの毛を刈るために殺める人々の渦、短絡的な憎悪により疎外された世界観の痕、たちまちに現れる空腹とカオス、プラスチックで出来た彼女たちの正午、空気感染する浄土の記憶、着膨れした冬の彼方、ロケーションは無限大で、ロケットで月へと帰国したかぐや姫の互恵

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より良いもの

君は日々の中に取り残された、ただよう利権の餌として、システマチックな詐欺師の道理を伴侶にし、のらりくらりと手を替え品を替え、物事を見えにくくしていく。人間の欲が終わらない限りは次なる占領と搾取により、独占的な市場が生まれ、さらなる抑圧や、よくある締め付けにより、使命感を失ったプロレタリアたちは、文学的な傷痕を与えられ、蝉蛻できずに、その場で野垂れ死ぬ運命を盲目的に受け入れる。あらゆる自己犠牲の女神

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はびこる悪意とお友達

卑屈な君の理知とキッチンに溢れる酒、統制などを謳う対価と快活な経済、原理的な少女たちが横柄な至福を率いて、今を破壊するために描く真理などに到達する高揚感、たいそうなものを掲げてはいるが、歪な日々の中で欠乏していくだけに至り、頓挫するだけの社会実験の中で、悪化するだけの世界の忌々しい形状を司る形而上的な半径や、現在におとずれるずれた感情でもって、世界を噛み切る労働者たち、お父さんたちは自動車に轢かれ

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幽遠

もう誰のことも道具にしない、と誓う彼女の肩が震えているのを見て、あらゆる悲劇の抗体を持った彼らが誰かを陥れようとする世界から逃げ出し、輪廻転生から外れ、自らの殻に閉じ込める。事実の後先を奪うマダニの群れ、元々のエゴで今を縛り付ける君たちの普遍性こそ疑うべきであるのに、今に枷を嵌めてまで飼われる瑣末なアイドルたちが踊り狂う閉塞的な大地、散漫な儀式により供儀として捧げられた君の恒常的な保身、瀕死の街が

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超え出て行くもの

ことごとくのまめやかな立証、所詮私らは蚊帳の外、踊らにゃ損損と損得勘定を伝える微風、論より証拠だ、と喚く猿、深まる夏に捕まえられた未だサナギのままの蝉の気分さ、と項垂れる君を即座に飛び越えるバッタみたいな私たち、立場なんてものはもぬけのからで、問題提起なんかに正義なんてものは存在しなくて、ほとんどは自己弁護か、はたまた自分の権利なんかのためにうるさく付きまとう問題なんか無視して、向こう見ずに突き進

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均等

過激な理想を抱え込んだまま潰えた命、エタノールの香りにより嫌いな世界から逸脱し、堕落しても尚、エビデンスがどうとか、道徳がどうとか、そこで同化し、おんなじように生きろだ、なんだと鬱陶しく迫るものに反し、全部の結末を残らず捕食し、凡庸な価値が促す退屈な顛末の少しの光も見過ごさずにすぐさま昇華できるように、とこの世界の質感を確かめるしたたかな君のエゴが限界を超えて、さまざまな思いを嗜む大きな口が、誰も

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ハンマーを持って

個人だということを決して忘れないようにしないと、真実は見えなくなってしまう。懐古主義者たちは、昔は良かったなど、と促し、今を良くしようとは考えずに、幼稚な抑止力により、過去の奴隷になる。崩壊した過去に囚われているために、書き換えられ刷新されていく過去が今をも飲み込み、すべては過去のためだけに働きを加える。夢や埃や、支離滅裂な不倶戴天の敵や、攻撃的な君たちのカースト的な哀れさを解くための方程式や、色

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暗示的な朝

孤独に模写する者の渇きが真実を腐らせ、見捨てられた思いの刹那にぶつかる衝動的な過ちが悠長な場面で垂涎を続ける権力者たちのリビドーが加速し、支え合うほどに増していく憎しみが仕組みにより、より良いものなども語られずに、ただ欲が加速し、正しい欲のあり方を知らぬ怪訝そうな意思の波形や、くたびれた木々が出迎える過ちの街や、優しそうな者ほど、裏ではいつ君を食べようか、と相談し、惰性に繰り広げられる問題との対立

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ボロボロの理想

はびこる悪意が重畳し、乱立する意味からすり抜けていく過去を介した身体、教条を突き破るような権力の槍、決壊した心からこぼれる絶え間ない愛、配役を終えた季節を咥えるわたり鳥たち、裕福そうではあるが、所詮は何も手にしてないに等しいのに、何かを手にしているような横柄さでもって今を抑圧し、有する過程や、恒常的な真理や、約束を捨て去り、機械との同期を終え、明晰な真理を携え、延々と意思を消費していく。恩寵が降り

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気ままに

機械的な伴侶たちがモノクロームな街を歩く。豊かさの奴隷と化した人々が傘増しする幸せなどが謳う不潔な普遍性により支配の不衛生さに吐き気をもよおし、絢爛豪華な見た目ではあるが、中身もない連中が示唆する支配的な言葉により増していく憎しみやアンチテーゼや、安易な批判やらがせめぎ合う退屈な午後を悟性で埋め尽くすために静謐に生き、陰鬱な衝動がケミカルなものを生み出し、奪い合うための日々に訪れる後悔などが管理を

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秘密

漠然とした意識に加担する際限ない愛が横流しされ、すれ違うほどに、もたらされる喜びが敷衍させる普遍的なものが枷を与え、捏造され続ける意識が熱病に犯される間に老化していく君の純粋無垢な意思も歪んだ観念を相続し、おどろおどろしい世界を形成し、あたかも正しいような雰囲気を醸し出す森羅万象にかさばる真理や、君を乗り越えていくほどに積み重なる面影や、そこで過信するだけに現れる罪の様子や、かさばるだけの動機の果

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滲む

とがめるものが何もなく、ただ漂う隙間に降り注ぐガンマ線や、紊乱な湿度や、共用される範囲や、安易な結合による退屈な世界の規範を続け、軽薄な論理をたずさえ、絶望的な社会を形成し、普通を促し、規定により憎しみを次々と生み出し、意識を踏み台にする。成し遂げることすらできずに出来合いのものを崇める私たちの虚空、収容される罪の中での怪訝な意味、陰鬱な衝動をたずさえ、世間体や世界線や、聖骸布や、均衡などが旋律を

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