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無謬

帰結すべきところもなく、ただただ彷徨う泡沫、玉響に靡く主観やら、観音菩薩が出迎える荘厳な終焉や、有閑を蠢く簡素な失意や、有害物質やらを駆除する人々は、防護服も着ておらず、自らを危険に晒すことだけに長ける動機などを引き伸ばし、今を複雑にしていく。歪な観念を相続した君が切った舌、堕ちるほどに解けていく主体や、受胎告知を終え、延命などをうたわずに、跳躍し続ける私は超越だけを絶えず目指し、酩酊してはいるものの、思いを相互させ、時折現れる喜びに似たようなものの妬ましさを翻したり、裏返しになった衣服などを見つけては、ケタケタ笑ったりと、いちいち往復する素晴らしさを体感し、大合唱を続ける秋の鈴虫や、蜻蛉に乗り不確かな何かを、あたかも価値があるかのように示す宣伝からそっぽ向き、芸術やらを美しい衣服を着て、リリカルに生きる私には主体性などはなくて、ただ体制やらが大嫌いなだけであって、道徳がどうとか、姿勢がなんだとか、と咎めるわけでもなくて、ただ気ままに動き回り、あるいは止まったままで時間すらも無視したり、したり顔でのっぺりとした大地を踏みしめたり、飽き飽きしたり、明けない明日を睨みつけたり、鈍色の天国で戯けてみたりしながら、しのごの言ったり能書きを垂れたり、多感期の歓喜に揺らいだりパスワードを変えたりと忙しいフリをしながら、おおいにサボり、慌てふためくことなく蓋をしたり、支配されないように芝居を続けたり、と観点を飛び越えて、張ってるアンテナをへし折ったりと、閉鎖的ではあるが、補充したりしないし、不平不満ばかり垂れてはいるが、誰でも良いわけではなくて、君が良いとちゃんと言えるんだぜ。

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