肩関節痛

初めに精査するのが

・石灰性の痛みなのか
・滑液包性の痛みなのか
・筋性の痛みなのか

石灰性の痛みの特徴・・・夜間痛、全方位の運動痛

滑液包性の痛みの特徴・・・一定方向の痛み(外転、内旋位が多い)

筋性の痛みの特徴・・・筋によって疼痛部位は様々、背臥位外転外旋位での後方インピンジメントが多い

石灰性の痛みを疑った場合整形での処置が有効
石灰を溶かす注射、痛み止めの注射等
画像所見で石灰の有無を確認できる
滑液包性の痛みを疑った場合
夜間痛、自発痛がある時期は
アイシング、US療法による炎症の除去が優先
施術しすぎるとかえって疼痛が増強する
皮膚の操作だけにして
痛みが強ければ三角巾で吊るす
3~5で日で疼痛が引いたら肩の可動域改善に向けた施術にシフトしていく
筋性の痛みを疑った場合
肩関節1st→3rd→2ndの順で動きを付けていく
後方インピンジメントの場合
骨頭の前方シフトが過剰になることにより後方で棘下筋が挟み込まれることが多い
そのまま放置することで
関節唇→三頭筋と炎症が波及していく

腱板のTR順序としては
肩甲下筋→棘下筋→小円筋→棘上筋
まず前方シフトの改善のため肩甲下筋から始めると良い
インナーが育つのには3か月以上かかるから根気よくやっていく

一緒に肩甲骨の屈曲、内旋(翼状肩甲)が無いかチェック
あれば前鋸筋のTR
壁に逆八の字で手をついてを押し出す(外旋位の方が入りやすい)

その他筋のTRとしては
僧帽筋上部下部、三角筋(特に後部)をやっていく


~余談~

肩関節痛が女性に多い理由は
なで肩、ストレートネック、筋力不足等で
上肢が下方へ牽引され続けることが多いため

60歳以上で
自然と腱板1本断裂している確率は約25%(症状なし)
2本で夜間痛出現
3本でope適応となる

関節痛に多い雨の日、台風の前の日等、気圧が下がっているときの痛みは
温めるのが一般的だが
冷やした方が改善しやすい
(低気圧で膨張した関節内圧を冷やすことで下げる、温度ではなく内圧)

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