明治安田生命J3リーグ第31節テゲバジャーロ宮崎vsいわきFC〜昇格への必要十分条件〜
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
今回は10月31日に行われたテゲバジャーロ宮崎といわきFCの一戦のマッチレビューをお届けします。
①溢れ出る昇格への雰囲気は背中を押すのか?
「いわきFCが昇格する」
チーム内の雰囲気は知るよしもないが、外様のサッカーファンやいわきFCのサポーターもそう確信している人が多いのが事実だろう。
実際に筆者もその1人だ。
「来年はJ2で見れるのか。」と
もう決まったかのような雰囲気。
JFLからJ3に上がることが決まった昨季と比べても注目度や地元以外のメディアが取り上げる回数も多い。
そんな昇格への雰囲気は本当にいわきFCの背中を押してくれるのか。
正直あと1勝までは漕ぎ着けたが、いわきFCを支えるすべたの方が望むであろう。
には乗り越えないといけない壁が数多くあることを
確認しなければならない。
あくまでも現実を見なければ希望は幻想で終わってしまう。
苦しいと思われる編成の部分や、今週日曜日に迫った鹿児島戦へ向けて何が必要なのか、振り返っていきたい。
②いわきの苦しい台所事情
https://www.jleague.jp/sp/match/j3/2022/103007/live/
上記より引用
とにかく離脱者の数がここ数節の間で増えている。
いわきFCはサイドハーフと2FWの人数が足りないことが玉に瑕だ。
有馬、鈴木、杉山、吉澤、永井、伊藤がメンバー外。
さらに今節では好調岩渕が負傷交代。
接触がないシーンでの膝の負傷。
長期離脱になるだろう。
交代メンバーも含めてかなり苦しい台所事情なのは間違いない。
スタメン起用の古川もスペースへのランニングはできるが前を向くと仕掛けることもできない。
ボールを保持できる展開だっただけに、試合から消えてしまった。
右サイドバックの江川もスタートから見ることは厳しい。
よりも、
が上回ってしまった。
江川選手も、ボール保持時のプレーパターンが少ない。ミスをしないように丁寧なプレーはできているが、迷ったらクリアやロングキックで逃げること。過度に追い込まれたら相手へ当てて逃げる。
クロスも速さがない。リズムやスピードが中と合っていなかった。
純粋なサイドバックを獲得しなかったのだから、割り切ってしょうがない部分ではあるが、今節はあまりにもデメリットの部分が悪目立ちしてしまった。
人員がいないことを考えれば鹿児島戦もスタートからの起用になるのではないかと踏んでいる。
家泉の不在もアウェー松本戦のような「家泉がいれば」という気分にさせてくれる。
米澤もJ2のカテゴリーでは厳しいだろう。
スタメン級のメンバーがスペシャルな選手になった反面、スタートのメンバーとベンチ以下のメンバーとの差が生まれてしまったようなシーズンに見える。
③宮崎の深さvsいわきの速さ
宮崎の攻撃はとにかく幅と深さが絶妙に使われているところだろう。
ビルドアップではセンターバックが開き、とにかく落ちる。
自分達がボールを保持するための形でもあるが、同時にいわきFCのコンパクトな陣形を引き伸ばすことも意味する。
宮崎のFW大橋選手はボールが収まるがコンパクトに守られるとすぐに挟まれてしまう。基本ボールサイドには宮本選手がチェックに行くので遠藤、米澤選手の前には普段よりも大きなスペースがあっただろう。6分過ぎの宮崎自陣のビルドアップからのチャンスシーンはねらい通りの展開になっただろう。
一方いわきFCはテンポアップができず、カウンターを打つ回数が少なかった。
宮崎もいわきのカウンターを警戒してボールを奪われた後はすぐにブロックを敷くことから始めたのはスカウティングが上手く行った証だろう。
いわきFCのゲーム展開としても、宮崎戦のような中々相手のブロックを崩せずに点が取れない試合(どのチームにも当てはまることだが)はとことんとれない。
では、点を取るための崩しの手段はもうないのか、この試合でも2度ほど良いランニングのシーンがあったので取り上げてみたい。
ポイントは、
である。
この試合で言うと、6分の宮本選手の裏への抜け出しや、63分の日高選手の抜け出しである。
この2つのシーンはどちらもクロスへと繋がるシーンだが、ブロックを組まれた場合の突破方法としては効果的である。マークに付かれにくいプラス、よりゴールに近い位置でラストパスになるであろうクロスを供給できる。
鹿児島戦ではもっとオープンな展開が増えると予想しているが、そうなればいわきFCの土俵に引きづり出すことができるだろう。
④それぞれの鹿児島戦
メディアやSNSでは盛んに取り上げられるいわきFC
「華々しい勝利?」
「いつもと変わらないいわきFCのフットボール?」
「それを阻止する鹿児島?」
何が見れるのかは神のみが知るところでしょう。
ただ、いわきの選手達は変わらないスタイルを貫いてくれるはず。
筆者自身も、今一度原点に立ち返り、いわきFCのフットボールをもっと広めたい。
より多角的な視点を持って欲しい。
その思いは今でも変わりません。
最近はここまで詳しいレビューをお出しできずに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、今回は胸を張って皆様にお見せできるものに仕上がりました。
どれをとっても今季No. 1の試合になる要素は詰まっている。
歴史的な瞬間を
ただし、いわきFCとして変わらない、変えないフットボールをたくさんの人に楽しんで欲しいと思います。
必要十分条件は整った。
あとは目に焼き付けるのみ。
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