見出し画像

【事例あり】キャリア面談実施で職場の課題が見えてくるワケ

こんにちは。キャリアコンサルタントの松岡澄江です。

みなさんは「面談」ときくと、どんなイメージを持たれますか?
働いている人ならば、目標設定面談や評価面談が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?

「面談」にはネガティブイメージがもたれがち

私も企業に勤めていた頃は、面談するのもされるのもあまり好きではありませんでした。
仕事の進捗の確認、新たなミッションの提示、売上達成見込みについてのヒアリング等々。キビシイ目標を課せられたり、できなかったことを指摘されることが多くなると、あまり楽しい時間とは思えなくなりますよね。

画像3

最近は、コーチングや1on1ミーティングを導入する企業も増えているので、定期的に上司と面談の機会がある方も多いと思います。

面談がメンバーの成長を促すために機能していれば、とてもいい時間になっていると思いますが、どうやら実情は

「ただの業務連絡になっている」
「『何かある?』と聞かれて『特にないです』と答えると、面談がスキップされる」
「結局、上司の自慢話を聞いて終わる」

…といったこともあるようです。

上司にしてみても、

「業務の話はできるが、それ以外は何を話していいかわからない!」

というお悩みの声が…。
これでは、せっかくの面談の機会がもったいないですね。

こんな風に、社内での面談へのイメージが良くないせいか、キャリアコンサルタントとのキャリア面談も「昇進を勧められたり、もっと頑張るにはどうするかを考えさせられるもの」だと思っている方が多いのです。

今回は、そんなイメージをぜひ払拭していただきたく、最近の面談事例も紹介しながら、キャリアコンサルタントとの面談の効果についてお話します。

キャリア面談は思っていることを自由に話せる場

面談スタートは、多くの場合、お互い初対面です。
はじめに、私の方からこんな風にお声がけをしてます。

初めまして、キャリアコンサルタントの松岡澄江です。今日は00分ほどお時間をいただいて面談を実施しますが、お時間は大丈夫でしょうか?
私たちキャリアコンサルタントは守秘義務がありますので、今日お話になったことが、個人が特定されるかたちで上司や会社に報告されることはありませんのでご安心ください。
ただし、今回予定されているみなさんへの面談が終了した後、面談内容の全体的な傾向などはあくまで個人を特定しないかたちで報告させていただくことをご承知ください。
今日は、□□さんのための時間ですので、日頃悩んでいることや不安なこと、何か整理したいことなどをご自由にお話しいただくことができます

この面談が、気楽に話してもいい場であることを理解していただいた後、少し雑談などをしながら、場をあたためていきます。

・会社に入った経緯
・仕事のやりがい
・いま困っていること
・上司や先輩との関係性
・お客さまとのトラブル
・会社の制度や職場環境についての不満
・今後の自分のキャリアプラン
・将来の生活についての不安 等…

人によって話の内容はさまざまですが、自分の中にあるものを言葉にして私に伝えるために、ぼんやりとしていた思いや情報の整理がされていきます

そのため、面談終了後には

「スッキリしました」
「誰にも相談できなかったので言葉にできて少し軽くなりました」
「今、やるべきことが整理できました」

…といった感想が飛び出すことがとても多いです。

初めて話す、利害関係のない社外の人間。しかも傾聴(話を聞くこと)のプロであるキャリアコンサルタントとの面談は、本音を出しやすいようです。

ネガティブな本音やもやもやした感情は、行き場なく膨らみ続けると離職につながる可能性もあります。
その前に吐き出してもらったり、自己内省してもらうことで、また前向きに仕事に取り組んでもらえるようになると感じています。

【事例紹介】外資系機器メーカー I社さま

社外のキャリアコンサルタントだからできることに着目し、私たちにご依頼いただいた企業の人事担当者のコメントを紹介します。

画像3

■ 従業員の気持ちや感じている課題を引き出したい
(外資系機器メーカー I社 人事部 Sさん)

Q:体験後は「キャリアコンサルタント」のイメージはどうなりましたか?
体験後はイメージが大きく変わりました。『キャリア』に関することはもちろんのこと、思った以上に幅広くキャリア以外の相談ごとも聞いてくれることがわかりました。
自分の中にある隠れた答えを、一緒に探して引き出していただきました。
なにより聞き上手!

▼▼続きはこちらのリンクから!

キャリア面談の実施は経営戦略になり得ます

キャリア面談終了後は、従業員一人ひとりの話を通じて見えてきた「企業内の課題」や「相談内容の傾向」「キャリアコンサルタント所見」などを総合報告書にまとめ、面談を受けた従業員の個人情報に配慮した上で、経営層や人事職の方に報告しています。

この報告書をもとに、より効果の高いリテンションマネジメント(離職を防止し定着を促進)やモチベーションマネジメント(意欲をあげて生産性を高める)が行えますし、社内の課題に対してもピンポイントで対応できるので、職場の環境改善もスピーディになります。

ケースによっては改善策の提案をさせていただき、mezameと二人三脚で働きやすい環境作りや風通しの良い組織風土作りに取り組むこともできます。

キャリアコンサルタントの面談力、まずは試してみてください!

■ 文/松岡澄江(まつおか・すみえ)
国家資格キャリアコンサルタント、研修講師
ブログ:「自分らしい生き方・働き方を考える」


“mezame”は、
はたらく女性の健康とキャリアを
サポートするプログラムです

画像1

女性特有の体調の周期的な変化、年齢やライフステージごとに変わって行く役割、体調、かかりやすい病気…。ウィメンズ・ヘルスをふまえて“はたらく”を考えれば、女性従業員のパフォーマンスは今以上に向上し、女性自身もなりたい自分、叶えたい人生に近づくことができます。

さんぎょうい株式会社が提供する“mezame”は、専任の産業保健師と国家資格キャリアコンサルタントがタッグを組み、健康知識とキャリアプランニングの基礎研修、個別のキャリア面談によるモチベーションアップ、ライフステージ別・職級別の健康とキャリアを考えるセミナー等をおこなう支援プログラムです。

労働損失が5000億円にも迫ると算出されている月経随伴症状。職場全体がヘルスリテラシーを高め、女性の健康に配慮することで労働生産性もあがり、相互理解が促進されることで離職率の低い職場風土を醸成できます。

女性活躍推進施策、健康経営施策の第一歩としても最適です。経営者のみなさん、人事・HRご担当のみなさん、ぜひ一度、ご相談ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?