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アラカンおじさんの「女性の健康検定」受検記 〜勉強したからこそ見えてきたもの

mezameのキャリアコンサルタント、東 公成です。

昨年2020年の12月、NPO法人女性の健康とメノポーズ協会が実施する「女性の健康検定」に合格し、「女性の健康経営(マネジメント)アドバイザー」の資格を得ることができました。

世の中にはさまざまな資格検定がありますが、今回は記憶力がとっくに衰えた私が「女性の健康検定」にチャレンジしたお話をしたいと思います。

「女性の健康検定」とは?

NPO法人女性の健康とメノポーズ協会(以下メノポーズ協会)が実施する検定試験です。

妊娠・出産、更年期、女性特有の疾患など、年代によって異なる健康課題にの予防・対策と、ワークライフバランスの基本的な知識や情報を習得し、理解した方を認定するための検定です。

検定合格後に認定される資格には、「女性の健康推進員」と「女性の健康経営アドバイザー」の2種類があります。

受検して、何がよかったのか? 

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私は年齢の近い妻と、独立した社会人の息子が2人います。妻と30年一緒に生活してきましたので、彼女の月経、妊娠、出産、育児、更年期などは身近で見てきました。

しかし、受験勉強を始めてみると、わたしは女性の健康について、仕組みも含めて体系的に整理して理解できていなかったことを痛感しました。

女性の人生とキャリアと健康というキーワードを通して見えてきたものは、もちろん、女性の各年代で起こる健康上の問題や変化もさることながら

◆ライフキャリアからワークライフバランスを考える視点
◆女性の健康とキャリアを通して見えてくる「働く人の健康とキャリア」についての理解

でした。

ワークライフバランスは、mezameが究極的に目指すひとつの境地です。また女性の健康とキャリアの問題は、実は女性だけに止まらず、性別を超えてすべての人の働き方の問題でもあります。

今回の受検勉強を通じ、mezameのキャリアコンサルタントとして非常に有益な視点を得ることができました。

ライフキャリアからワークライフバランスを考える視点

「ワークライフバランス」なんて言葉には、それこそ“耳タコ”感を覚える人も多いのではないでしょうか? むろん、私もそうでした。

けれど、メノポーズ協会から取り寄せた「女性の健康検定」公式テキストと直前対策講座を拝見すると、私がこれまで理解していたこととは異なる、ワークライフバランスの大きな全体像が見えてきたのです。

ワークライフバランスの“バランス”という言葉から、

「ワーク50%、ライフ50%の状態がワークライフバランス!」
と信じて疑わなかった私でした。

しかし、本当のワークライフバランスとは、「働く人がそのキャリアステージにおいて、自分らしく生きていくことができるバランスを自分で決めるというもの」でした。

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30代にキャリアを追求したい人はワーク70%、ライフ30%というのもあり得ます。40代になって責任が大きくなるとまたバランスも変わってくるでしょう。

ここで大切になってくるのは、
そのバランスを自分で決めているか?
ということなのです。

仕事の責任が重くなって、また強いキャリア願望のもとワーク90%、ライフ10%というバランスになった時、それは本当に考えて自分で決定したバランスなのか、それとも雰囲気に流されて決めてしまったバランスなのか再考する必要はありますね。
瞬間的に90%:10%になっているならまだしも、恒常的にその状態なのであれば、もはやバランスを取っているとはいえません。

また、フィジカルな健康とメンタルな健康のバランスが崩れた状態が長く続くと、間違いなく働けないカラダになってしまいます。

そのためには、ご自身のライフキャリア全体を見通してワークライフバランスを考える視点が必要です。身体機能や健康上の変化の可能性も考慮した上で考えることが大事なのです。

女性の健康とキャリアを通して見えてくる「働く人の健康とキャリア」

10月31日の試験日を目指して、昨年の9月、10月は女性の健康問題一色の毎日でした。

エストロゲン、プロゲステロン、月経困難症、子宮頸がん、子宮体癌、更年期症状と更年期障害、フレイル、骨粗鬆症……。
年代別の女性の健康について、mezameの女性メンバーに「お!」と感心されるくらいの知識を蓄えました。

しかしある日、ふと「女性の健康に詳しくなって、私は男性としての自分の健康にどれくらい注意を払っているんだろうか?」とも思いました。

公式テキストの中には、脳血栓、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化といった男性と共通の健康問題も出てきます。理想的な栄養バランスも出てきます。
「女性の健康検定」公式テキストを勉強しながら、男性である自分の健康にも思いを馳せることができたのは大きな収穫でした。

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現在の職場環境は、女性に“男性的な働き方”を暗に求めている面があります。残業しているのは男性が多く、働き方改革といっても残業をも厭わずバリバリと働く人が昇進することがまだまだ多いです。
女性もキャリアを積みたければそれに倣うべきで、産休や育休を取るとそこでキャリアが中断してしまう問題もまだまだあります。

“男性的な働き方”というのは、時に相当身体に負担をかけるような働き方です。特にテレワークで労働時間が見えにくくなってから、夜遅くまで健康的とはいえないスタイルで仕事をしている人の問題をよく聞きます。

そんな働き方をしなければ、女性がキャリアを考えられないとのはおかしなことだとmezameは考えます。そもそも、そんな働き方を当たり前にしてきた男性社会の、これまでの労働観のほうに問題があるのです。

この問題意識は、一人ひとりのベストなワークライフバランスを社会全体で考えていくという課題につながっていくでしょう。

テレワークに移行したことで見えてきた、働き方のさまざまな課題を一時的なものとせず、むしろ変えていくチャンスとして向き合ってみることが必要。ーーそう考えることができたのも、受検勉強の副産物でした。

男性もさまざまな気づきが得られる「女性の健康検定」

私たち男性が「女性の健康検定」の勉強を行うことで得られるのは、健康とワークライフバランスに対する女性の視点です。

その、新たに得られた視点を通すと、世の中にある働き方の課題がくっきりと浮かび上がってきます。

With コロナ、Afterコロナの働き方を考えるうえでも有益な「女性の健康検定」。男性のみなさんもぜひ受検してみませんか?

■ 文/東 公成(あずま・きみなり)
国家資格キャリアコンサルタント、DiSC認定トレーナー、プレゼンテーショントレーナー、女性の健康経営アドバイザー


“mezame”は、
はたらく女性の健康とキャリアを
サポートするプログラムです

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さんぎょうい株式会社が提供する“mezame”は、産業保健師と国家資格キャリアコンサルタントがタッグを組み、

*健康知識とキャリアプランニングの基礎研修
*個別のキャリア面談によるモチベーションアップ
*ライフステージ別・職級別の健康とキャリアを考えるセミナー等

をおこなう支援プログラムです。

女性特有のカラダの周期的な変化、年代やライフステージごとに変わって行く役割、体調、かかりやすい病気…。ウィメンズ・ヘルスをふまえて“はたらく”を考えれば、女性従業員のパフォーマンスは今以上に向上し、女性自身もなりたい自分、叶えたい人生に近づくことができます。

女性活躍推進施策、健康経営の第一歩としても最適なmezameの導入。経営者のみなさん、人事・HRご担当のみなさん、ぜひご検討ください!

ご相談、お申し込みは下記リンクよりお願いいたします。


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