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“転機”が私にくれたもの

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。

子どもの頃からの人生を振り返れば、誰もがいろいろありながら生きていることを実感しますよね。

歩んできたあとにできた轍(わだち=車輪の跡)がキャリアです
その道のりには、でこぼこした道もあり、右往左往させられたこともあり、お天気が急によくなったり悪くなったりもし、山や坂を越えて今にいたります。

そんな道のりのなかで、『自分のおかれている環境や人間関係や担う役割が大きく変化するタイミングのこと』を転機といいます。


人生って、さまざまな転機の積み重ねでできていているなと思います。
今回は、その転機が私にくれたものについて書いてみます。

子ども時代の転機がくれたもの

子ども時代の私は、家族の転機のうねりの中にいました。
私が小学校3年生の時に父親が他界した後は生活が激変し、状況に応じて住む場所も変わっていったので、引っ越しのたびに転校となり、小学校は4校、中学は2校へ通っています。

ちょこちょこ転校したおかげで、私には『幼なじみ』がいません。それが少しさみしいと思うこともありました。

ただ、こういった子ども時代の転機の連続が私にくれたものもあります。

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◆ いろいろなところに友だちがいる

いろんなところに友だちがいる
幼なじみはいなくても、出会った友だちとは転校してもかなり長い期間手紙のやりとりをしていました。いろんな場所に自分を思ってくれる友だちがいるって、とてもうれしいことでした。
手紙を書く・手紙を待つ。その時の楽しさは今も何かを発信する原動力になっているのかもしれません。

◆ 自己紹介がうまくなる

転校初日は自己紹介からスタートします。
転校のたびに自己紹介をするので、回数を重ねれば必然的に上達します。短い時間でわかりやすく自分の好きなことや性格的な特徴を話し、好感度アップのための笑顔も添えられる少しあざとい小学生でした(笑)。

◆ コミュニケーション力が高くなる

転校生というだけで注目を集めてしまうので、立ち居振る舞いや表情に気をつけます。「よろしくね」「仲良くなってね」という気持ちで話すことができました。
人を受入れること、人に受け入れられることの訓練はここで積んだのだと思います。


子どもの頃の転機は自分が望んだものというよりは、家庭の事情によって降りかかってきた転機ばかりです。
当時は、まるで渦潮の真ん中でぐるぐると翻弄されている感じがしていたのですが、振り返ると転機からたくさんのスキルをもらって、今の自分につながっているのだなと思います。

大人になってからの転機がくれたもの

さて、大きくなった私は高校を卒業し就職します。高校を卒業する1年前に母親が他界したために、就職して「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」必要がありました。
「まさに自立だな~」と感慨深く、これからの未来にワクワクしながら卒業式を迎えたことを思い出します。



高校卒業、就職、結婚、転職、退職、出産、独立、2回目の出産、離婚、再就職、転職×3回、二人の子どもの自立、再独立、起業、そして現在に至ります。
子ども時代も多かった引っ越しですが、卒業後から今まで8回の引っ越しを経験。環境変化は私の人生のテーマになっているのかもしれません。

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大人になって起こった転機には、自分が意図的に起こしたものも増えていきます。けれども、やはり自分のおもいとは違うことや想像もしないことが起きることもあるし、うれしいこともツラいこともあるものです。

その数々の転機が私にくれたもの、とくに今でも自分にとって大切にしていることが2つあります。

◆ 「自分がやる」という気持ちを持つ
なんでも自分の思い通りになることばかりではないと、頭ではわかっていても、やっぱり希望が通らなければ落ち込みます。
でも、思い通りにならないからといって、止まっているわけにもいきません。

ですから、一歩前に出るために

「自分には何ができるのか?」
「自分が今何をするのか?」

を考えるようになりました。

誰かが何かをやってくれるのを待つのではなく、「自分がやるんだ」という気持ちを持つこと。それが転機を乗り越えるスタートだと思います。

◆ 流されてみることも自分の糧になる
転機には思いがけないことも起こります。
思いがけないうれしいことならいいのですが、そうではなかったときはどうしていいかわからなくなります。

例えば、なりたくなかった管理職に昇進したとき。
自分にはハードルが高い、自信がない、できない、失敗するかもしれないといった不安に押しつぶされそうになったこともありました。

それでもその波に乗ってみる…ある意味、流されてみると、知らない世界を知るきっかけになり、新しい視点が生まれ、新しい出会いもあり、学びや気づきが得られました。
思いがけないことが起こってもあらがうのではなく、流れに身を任せてみると糧になることが多いと実感しています。

転機には、いいことも・ツラいことも、思い通りになることも・思い通りにならないことも、そして思いがけないこともありますが、どんな転機の場合でも問われるのは、自分自身のありかた・ありさまなのだと思います。

それがあまりうれしくない転機、不本意な転機だとしても立ち止まったり避けたりせず、いろいろ考え、悩み、それでも行動してきたことが積み重なって今の私をつくっています。

転機が私にくれたもを、これからも大事にしていきたいと思っています。

■ 文/松岡澄江(まつおか・すみえ)
国家資格キャリアコンサルタント、研修講師


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