「しかし本当に不思議です」コロナ禍の信じられない出産ご報告。

ヨガとは、思考と心と体とその仕組みと他者との関係などが「繋がる」こと。

絡まったその繋がりをお話をお伺いして解いていくのもヨガのお仕事。

ご予約いただいた方と、赤ちゃんが来ないことについて、3時間くらいおしゃべりをしました。私はずっとお話をお伺いしていました。

仕事で抜擢をされて海外に行き普通には体験できないような経験をされたこと。ならばもっと上に行けると思ったこと。そのような仕事につけたけれどそれだと子どもを産む環境じゃないと思ってそのポジションを降りたこと。

なかなかできないことだと思います。長年の信頼の上、抜擢されたお仕事を赤ちゃんのために手放したのです。育児休暇をとっても迷惑がかからないポジションへ自分で変えたのです。

その方はそのように、自分の人生から赤ちゃんと一緒に人生を歩める環境をいかに整えたかのお話をあらゆる視点やストレスなどの角度から私にお話してくださいました。

ここまでしてるのに、どうして赤ちゃんは私のところに来ないのでしょう。

涙ながらにお話されました。

私は聞くことしかできなかったですが、そこまでして来ないのはもしかしたら、産むことが母体に危険があるのかもしれないし。神さまはあなたが幸せでいられる方を考えてくれてると思うと言ったと思います。

そのたった数日後、

「妊娠していました」

とご連絡がありました。そして、あっという間に出産のご連絡がありました。

展開が早すぎて不思議でした。

ご本人も、赤ちゃんを目の当たりにしながら、「しかし本当に不思議です」と。

思っていること、行動すること、それを言葉で説明できること、そして体の仕組み、他者との関係、それが全部繋がることがヨガです。

彼女はヨガをご自分の力で体験されたのだな〜と思いました♪

おめでとうございます!!!

ところが

「そしてまだご報告に続きがあります」と。

その方の職場は日本の中でもなかなか硬いお役所であります。

「出産の前日に上司から突然連絡がきて、来月の人事異動で私の役職が上がることに決まったんです。産休で通勤していない人の階級が上がるなんて今まで聞いたことがありません。妊娠を希望したあの時に自分から、取り除いたあのポジションです。仕事復帰した時には、階級が上がっているポジションにつくことになります。驚きすぎて信じられません。

赤ちゃんも仕事も両方手に入れてしまいました!」

とのこと。絶句の私。

「まだあるんです」

えー!!!

この方、一度大きな手術をされた経験があります。

そしてその後、お父様が亡くなられています。

「出産の手術が難航していることが、雰囲気でわかりました。大きな手術経験したことあるんで、あ、これヤバイやつだって思いました。3リットルも出血して、輸血が必要になり退院も延びるだろうと言われました。その手術は難しかったようで担当医を指導するためにもう1人偉い先生が来たんです。

その先生は、父が闘病していた病院で長年産婦人科医で働き、今は大学付属病院に籍を置いてる方でした」

亡くなられたお父様がそばで縁を繋ぎ、娘と生まれてくる孫を助けているようではないですか。すごくて背筋が震えました。

「体調が悪くなったらしっかり呼吸しようと考えながら動いていました。退院も延びるだろうと言われていたのに、次の日には元気になりクリア、管が全部外せて普通に歩き、ナースに驚かれました。赤ちゃんも保育器でしたが、すごく元気なので私の管が外れた同じくらいの時刻に、保育器から出ました。」

「母子ともに元気な不思議なお話でした」

とご報告が終わりました。

コロナ騒ぎの中でしたが、とっても幸せなご報告に感謝です。

気持ちと思考、行動と言葉そして体の仕組みと他者までもが繋がるのがヨガだと私は思っています。

この方はさらに亡くなられたお父様との見えないご縁まで命の究極の場面で繋がり、守られたように思います。

そして、その時も忘れないのは「呼吸」。呼吸はその全てを繋いでくれる役割だと思っていますが、その体験を教えて下さいました。

この方が昔、初めて私を尋ねて来て下さったのは、結婚式まで決まっていた婚約者さんとの婚約破棄でボロボロになっていた時でした。

ここまで、時間をかけて自分の力で自分の内側を繋いで繋いで今では信じられないほどの不思議なことが重なって幸せの中にいること。

それをずっと見せて下さったことに私は本当に感謝しております。

ご家族みんなで幸せがずっと続きますように。



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