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服にインテリアに。くらしを彩る、メキシコの織物たち

日本の織物というと、着物のような高価なものを想像しますが、メキシコの織物は、カジュアルな服としてもインテリアとしても使われている、くらしに寄り添うものが数多くあります。美しいメキシコの織物たちを、写真と共に紹介します。

織物の生産が盛んなオアハカやチアパスなどの市場や工房で購入するのがベストですが、モンテレイで取り扱いしているお店や、購入する方法も記載しておきます。

1. アムスゴの織物

メキシコ南部のオアハカ州やゲレロ州に、アムスゴ(Amuzgo)という民族の方々が暮らしています。このアムスゴの方々が作る織物です。

腰織りという、縦糸の端を腰のベルトに結びつけて、横糸を手で通して、模様を描きながら織り進めていく、伝統的な方法で織られています。大きいワンピースなどは、一年近くかけて作られるそうです。

カラフルな織物が多いですが、普段使いしやすそうな、2色使いのポンチョなどもあります。

またアムスゴの織物が縫い付けられた、メンズのガジャベラ(シャツ)もとても素敵。結婚式やお祝いで着る方も多いそうです。

モンテレイでは、メキシコ服飾雑貨店のEl Sapo、メキシコ民芸品店のTikal Arte Mexicanoで取り扱いがあります。メンズのシャツは、ilari artesanalのInstagramのDMから、サイズや色をオーダーして作ってもらいました。

2. ララインサールの織物

メキシコ南部のチアパス州、サン・アンドレス・ララインサール村(San Andres Larrainzar)伝統の織物。一見、刺繍のようにも見えますが、布地を織りながら、異なる色の糸を通して少しずつ模様を描いていくという、気の遠くなるような作業を繰り返して完成させています。

この織物の幾何学模様は何種類かのパターンがあり、それぞれ星や動物などの意味があるそうです。

写真のポーチなどの小物のほか、胸元に模様が織られたブラウスやワンピースなどもあります。

モンテレイでは、メキシコ服飾雑貨店のEl Sapo、メキシコ民芸品店のTikal Arte Mexicanoで取り扱いがあります。

3. サント・トマス・ハリエサ村の織物

オアハカ州サント・トマス・ハリエサ村(Santo Tomas Jalieza)では、写真のような、織物づくりが盛んです。こちらも腰織りで作られ、太めの糸でしっかりと織ってあるのが特長です。

クッションカバーやテーブルランナーなどのほか、ポーチもとてもかわいいです。落ち着いた色合いのものも多いので、どんなインテリアやファッションにも馴染みそうです。

モンテレイでは、メキシコ服飾雑貨店のEl Sapoにポーチなどの小物類が、メキシコ民芸品店のTikal Arte Mexicanoでクッションカバーなどの取り扱いがあります。

4. タペテ

主にオアハカのテオティトラン・デル・バジェ村(Teotitlan del Valle)で作られている、羊毛(ウール)の織物。カーペットやタペストリーのような大きな織物がメジャーですが、下の写真のようなかわいいコースターもあります。

羊毛を植物などの自然染料で染めて、機織り機で織っていきます。天然由来ならではの色味と、羊毛ならではのふんわりした感じで、優しい雰囲気のある織物です。

モンテレイでは、メキシコ民芸品店のTikal Arte MexicanoやCasa Caruで取り扱いがあります。

5. ハンモックバッグ

広げるとハンモックのような形をしている織物バッグです。オアハカやチアパスの方で盛んに作られているそう。

持ち手の部分も本体から続く縦糸で織られているので、とても丈夫です。折り畳むと小さくなるので、エコバッグにも最適!

モンテレイでは、メキシコ服飾雑貨店のEl Sapoで取り扱いがあります。

6. 織物のかわいい服

まだまだたくさんの織物があります。私の特にお気に入りの、織物の服たちを紹介します。

日本にいた時は地味な色の服が好きでしたが、メキシコに来たら、派手な服も着たくなってきました。そこで出会ったのがこちらの腰織りのブラウス。どこの織物かわからないのですが、La Monarca MexicoのインスタのDMから購入しました。


織物ワンピース。ネイビーと黒なので使いやすいです。手織りなのですが、驚くほどしっかり織られていて、キャンバス地のような、しっかりした布です。


こちらも織物。毛糸を織り込みながら、玉留めのような丸を作って、水玉模様を作っています。こちらはモンテレイのメキシコ服飾雑貨店、El Sapoで購入したブラウスです。


こちらはチアパス州のEl Telarという工房で作られている、ペダル式織り機で作られたワンピース。細い糸で織られていて、ガーゼのような優しい肌触りです。同じような質感のクッションカバーやストールなどもあります。


オアハカのKahdiというブランドのカーディガン。こちらも機織り機で織られています。コユチコットン(Coyuchi)という、オアハカで採れる茶色いコットンを紡いだ糸と、インディゴで染めた糸で織られていて、独特の色合いです。メキシコには、自然由来の色を生かしてものを作る技術もたくさんあります。


ちょっと変わり種の、オアハカのウイピル(Huipil、貫頭衣)。3枚の織物を作り、リボンで縫い合わせています。首元から背中に長く垂れたリボンもとても独特。メキシコらしさが詰まっているように感じます。ilari artesanalのInstagramのDMから購入しました。


カラフルなものから落ち着いた色のものまで、幅広いメキシコの織物を紹介してみました。時間をかけて作られていると思うと、愛着もひとしお。私はまだメキシコで、実際に織物を織っているところを見たことがないので、いつかオアハカなどに旅行して、工房などを訪れたいなと思っています。


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