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物語が書き換わっていくかもしれない - パートナー編
相手の話に耳を傾け、ただただ聴くことは、愛だと思った。お酒に酔っていても、この人がいまどのように世界を見ているのか?を眺めていた。
いま、目の前にいる相手のことを見つめ、丁寧に聴く。それにより、”You’re OK.”であることが伝わる。
相手に関心を寄せているから、伝わる。ただ相手を想う。そういうのは、まっすぐに伝わる。それは、愛なのだと私は思う。
愛するということ
丁寧に聴くことで、相手は、自分が承認されたような気持ちになる。それによって、相手に自分のことをもっと好きになってほしい、好きでい続けてほしいという気持ちはゼロじゃない。
でもそれ以上に、ありのままを無条件に愛したくなるような人がいる。
D.カーネギーの『人を動かす』を、なんだか思い出す。
数年前に読んだ当時は、「随分な人たらしで、平常時からそれが出来たら苦労しない。普段から人との会話に気を使っているのに、これ以上頭を使うなんて疲れそう」と思っていた。
実際のところは、意識の使いどころ、使う神経が違っていたのだろう。
無条件に愛するように、丁寧に相手の世界を一緒に覗き見る。そういう聴くを重ねていくと、見えていなかったものが見えるようになった気がする。
パートナーシップが書き換わっていくかもしれない
私にはお付き合いをして2年経つパートナーがいる。職業柄、不規則な生活をしており、いわゆる激務な業界に属している。
パートナーはこの半年、そのなかでもかなり忙しい日々を過ごした。その間に会ったのは、片手で数えるほどだった気がする。さらに、1~2時間で解散することもしばしばだった。
彼との関わり方を、私はなんとなく暖簾押しするような感覚を持ち、マメに連絡を取らなかった。(のちに母に素直になりなさいと言われたことが、前述の記事に繋がっている)
その間に、私も大きく変化が進んでいる。私は変容のペースがとても早く、特に2021年1~3月は、とびきりの加速をしていた。
いまの私は、彼と繋がれるだろうか。正直に、とても心配があった。
でも、それは杞憂だったみたい。
そういえばダメ出しされたことはなかった
お酒を飲みながら、でも目の前の相手を丁寧に観察をしていく。私が言葉にならない感覚に自覚的になるよりも前から、彼は感覚を重視した言葉を重ねていたのかもしれないと気づく。
それは彼の表現や、状態。そういうところから受け取った。
思えば、私の部屋に飾っていた私の絵を見て「この絵のタイトルは何ていうの?」と尋ねてきたことがある。私から「なんだと思う?」と逆質問をする。
すると彼は、「これは生命かなあ」と、うねりのある白い波線を指して表現した。それはまさに、いのちの流れをイメージして描いていたもの。
彼はいつだって、私が『誰かに分かってもらえないんじゃないか』と恐れていることを、分かっているように見える。
いまの私が私のままに、感覚的なままに関わってみた。彼から表現の意味の確認は特になく、ニュアンスのまま伝わったことに驚く。
また、彼にいま起きている状況が、私ととても似ていた。出会った頃の彼は、私に対して「自分の感覚にこんなに近い人に出会ったことがない」と表現してくれたが、そうかな?と私は思っていた。私は自分と違う部分が印象的だった。
宇宙の後押しがあって、出逢い、共鳴が起きているのかもしれない。
頻繁に会えていないし、いま時点でコミュニケーションスタイルは変容したように感じる。正直、パートナーのことを、どんな人だったっけ?と感じることも増えた。
これまでの私たちとは、あり方が変わってきている。一方で、いまでも"私たちは私たちである"ことに気付いた。私たちは、確かにつながっているのだ。
あなたはあなたのままでいいし、私も私のままでいい。
そのうえで、あなたと一緒にいたい。
そういう言葉を、私も伝えられるようになった。
無常。変わらないものはない。刻一刻と変化するなかで、いま目の前の相手はどんな人か。丁寧に観察、関心を寄せていきたいと思う。
March 25, 2021.
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