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神は細部に宿るってはなし

奈良から舞鶴へ移動中です。
大和八木駅付近にはウーバーイーツやってないんですね…涙

面接では何をみるべきなのか?


最近、面接をする機会が多いです。
前職にて、十数年前採用に際してつくった面接手法を改めて実施するなかで気づきがありました。
以前はアイスブレイクとして
様々な好きな〇〇というのを聞いていたのですが
最近は「好きな食べ物」をよく使います。
何げなく聞いていたのですが
数人繰り返してみると
好きな食べ物の「なぜ好きなのか?」というロジックが
その人の人生の価値観のパターンを象徴している事が多いことに気が付きました。
更に自分自身をぼんやり振り返ってみると
セルフコーチング的な大きな気づきがありました。
YouTubeか何かで
あなたのオススメのお酒のつまみ大募集
という言葉を聞いて、頭で思い浮かべたのは
「ポテトサラダと岩下の新生姜の組み合わせ」
でした。
(これはマジに美味いからやってみて欲しい‼︎)
そこから連想したのは
「テキーラと塩とレモン」
「胡麻油と塩と味の素をかけた白米」
といくつかのお気に入りの食べ物が浮かんできて
ひとつのパターンが描かれていることに気が付きました。
それは
「元々の素材を組み合わせて、本来持つそれぞれの美味しさの総和以上の別の味を創り出すこと」
であり、それはチームによる創発と一致するなぁ〜って感じがしますし
また、常に課題解決をする為に大切にしているパターン、つまりアウフヘーベンを指し示していました。
昨晩奈良のホテルの部屋でこれに気づいたとき
思わず「あ!」と声が出た。笑
面接でみるべき(感じるべき)は「その人の価値観」であると今は思っています。

神は細部に宿るのか


「神は細部に宿る」という有名な言葉は
元々はドイツの美術家や建築家から生まれた言葉だそうです。
これはディテール(細部)にこだわった丁寧な作品には作者の強い思いが込められており、まるで神が命を宿したかのごとく不朽の作品として生き続ける。
と言うような意味だと言われますがまさに
人間自身の強く根源的なこだわりは
その人の些細な嗜好性にも宿り
まさに好きな〇〇のいずれにも自身を象徴する
紋章が刻印されていることでしょう。

とある企業の制服の刷新のお手伝いをしているのですが
先日、社員10名弱の方々にインタビューをしました
こちらも面接手法をカスタムして挑んだのですが
非常に面白い結果に。
制服の不具合など一応聞くのですが、本質的な聞きたいことはそれではない。
その辺はプロダクト開発では常識である
フォードの「私が民衆に『何が欲しい?』ときいたら、長く走る馬車と答えたであろう」と同様に、本質的なニーズは顕在的な部分には現れていないという現象を感じました。
本質的な課題やニーズは細部にこそ現れる。
それはやはり一人ひとりに尋ねた「好きな食べ物は?」がたくさんの
一見整合性のない発言の「秘密」を一気に横串さす、謎を解き明かす「キー」となっていたことです。

些細なことを見つめなおしてみると良いかも知れません
しかし誰かを通じての方がクリアになりやすいですね。
また、面接手法に関してもスキームがありますので気になる方はメッセージ下さーい。
昨日とは違う、細部に注目する1日を‼︎

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