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調子はどうだい、友よ。

生きていくうえで、力強く勇気づけたり、そっと寄り添って励ましたりしてくれる曲ってあるよね。聞き飽きるとかそういう次元じゃない、いわば人生のバイブル的な曲。

もちろん、僕にもあるよ。それは、Caravanの「TRIPPIN' LIFE」だ。この曲との出会いは、ちょうど今から19年前。高校3年生で、受験期まっただ中の頃だった。

当時の僕は音楽の素晴らしさに目覚めたてで、暇さえあればインターネットで好みの音楽をあさっていた(勉強しろよ、おい)。

とはいっても、J-POPのような音楽がどうも肌に合わなかったようで、好きになるのはもっぱらマイナーなアーティストばかり。

これまでに好きになったアーティストの例をあげると、Keison・東田トモヒロ・THAMII・光風などなど……。

音楽にのめりこんだのはいいものの、話が合う人が学校にいなくて困ったのを、今でも覚えている。

そんなある日、夕食を終えた僕は、いつものようにクイズ番組を家族で観賞していた。合間合間に差し込まれるCMなんて、普段は見向きもせずにスルーしていた。

ただし、その日だけは違った。ドコモのガラケーのCMが流れた瞬間、僕はそのCMに釘付けになった。だって、BGMが素敵すぎたから。

流れてくる歌詞を必死に記憶しつつ、CMの右下に表示された歌手名を注視する。使用されていた曲は、Caravanの「message」だった。頭をぶん殴られたかのような衝撃とはこのことか、なんて高校生ながらに感動したよ。

間髪を入れずに僕は、インターネットで検索した。どこのサイトだったかは忘れたけれど、情報がちゃんと出てきた。

こんなに渋くて格好いいアーティストが、この世にいるだなんて…。そこからは、Caravanにゾッコンだった(ゾッコンって言葉、古いかな)。

深堀りするなかですぐに、冒頭の「TRIPPIN' LIFE」に出会えた。この曲は「message」をはるかに凌ぐ衝撃を僕に与えた。

「ああ、これだ。この歌こそ、僕にとっての神曲だ」
などと、いったとかいわなかったとか。

この曲と出会って以来、辛いときや悲しいときに踏ん張れるようになった。旅をしている最中に聴くと、旅愁をより深く感じられるようになった。

そして今、いろいろな局面で踏ん張りどきを迎えている。だから、この曲を聴きながら日々を生きている。


調子はどうだい?友よ
愛すべきロクデナシよ
色褪せたTシャツに 風を集めて
歩き出すその度に ブチ当たる壁があったり
UP&DOWNばかり… 毎日はそんな感じ

Tell me why 見てみたいな その扉開いて
いつか眠りにつく時まで
Tell me why この世界は まるで映画みたいな
ラストシーンばかりじゃないけど

永い夜の終わりに 浮かんだこんなメロディー
誰のためでもなくて ただ書き残して
歌いだすその度に 思い出す顔があるんだよ
時に笑っていたり 時に泣いていたり

Tell me why 見てみたいな その扉開いて
いつか眠りにつく時まで
Keep your style この世界は まるで映画みたいな
ラストシーンばかりじゃないけど

Oh my guys, What's goin' on?
Oh my guys, Let's groovin' on!

Tell me why その未来は さすらいのEasy Rider
いつかまた会う その時まで
Keep your truth この世界は まるで映画のような
限りある時のなかで

Oh my guys, What's goin' on?
Oh my guys, Let's groovin' on!

調子はどうだい?友よ
愛すべきロクデナシよ
左手にピースサインと 右手に握り拳を
歩きだすその日々が イバラの道だとしても
彼方に喜びの花が咲くように
さあ行こう

Trippin' Life is goin' on…



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