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思い起こしたことは、夕空みたいに。

家でのんびりとしている時、Youtubeを視聴している時、散歩をしている時、うたた寝している時…。ありとあらゆる時で、ふと思い起こすことがある。

それは、昔の友人であったり、彼女であったり、自身の思想であったりといった些末なことばかりだ。それらのなかには、noteの日記の種となるものが結構ある。

「あ、これnoteの日記にしよーっと!覚えておこう」

などと強く思っていても、日記をいざ書こうとすると全く思い出せないんだ。数時間前の僕が何を思い起こしたのか、その一端すら手繰り寄せられない。

「なに書こうとしてたんだっけなー」

と独り言ちつつ、空を見上げる。魚の鱗のような鈍色の雨雲と、そのさらに上には淡い茜色をした層状の雲が浮かぶ。ぼんやりと眺めているこの間にも、風に乗って雲が流れていく。

いずれこの雲は遠くへいき、見たくても見られなくなるのだろう。頬杖をついた僕の頬を風がふっと撫でた。

その日以来、思い起こしたことはすぐにメモするようにしている。



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