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翻訳:レシピ「こねないパン」

NY Times 翻訳元記事(2006/11/8) No-Knead Bread

No-Knead Bread(こねないパン)

記事:MARK BITTMAN(マーク ビットマン)

これまでのNYタイムズでも人気のレシピをサリバンストリートベーカリーのオーナーであるジム・レイヒ氏の好意により掲載します。
こねない、特別な道具や技術を使わない、手間がほとんどかからない…必要なのは時間だけです。出来上がるまで24時間を必要としますが、ほとんどはゆっくりとした発酵待ちです。

材料

強力粉か中力粉を米国式計量カップで3カップ(= 720cc / 396g)(訳注1)打ち粉は計量外

ドライイースト 小さじ1/4

塩 小さじ1と1/4

コーンミールかふすまを適量

手順


1.大きなボウルに小麦粉、イースト、塩を入れ混ぜます。(米国式計量カップで)1と5/8カップの水(=390cc)を加え、よく混ぜます。生地はべとべとになります。ボウルにラップします。だいたい華氏70度(摂氏21度)くらいの場所に少なくとも12時間、できれば18時間置きます。

2.生地の表面に泡が点在していたら順調です。まな板に小麦粉を撒き生地を置いたら上からも少し振りかけます。二、三度折りたたみ、ラップでゆるく覆って15分休ませます。

3.生地がまな板や手につかないよう十分小麦粉を撒き、すばやく丁寧に丸く形を整えます。小麦粉かふすま(小麦ブラン)またはコーンミールをまぶし、タオル地でない木綿の布でくるみます。折りたたんだ継ぎ目側を下にして、下側は粉を多くまぶします。そのまま2時間追加発酵させると、生地の大きさは倍になり指で突いてもすぐに戻りません。

4.生地が発酵し終わる30分前には、オーブンを華氏460度(237.8℃)にしておき、6~8クォート(5.6リットル~7.5リットル)
(訳注2)の重くて蓋のある鍋(鋳鉄、ホーロー、耐熱ガラスまたは陶器)をオーブンに入れて同じ温度に温めます。生地の準備ができたら注意して鍋を取り出します。ふきんの下に手を入れて裏返し、畳んだ継ぎ目のある面を上にして鍋に入れます。とっ散らかって見えてもOK。偏ってたら鍋を1,2度揺すっておけば偏らずに焼けます。蓋をして30分焼き、蓋を取って表面が美しい茶色に焼けるまでさらに15分~30分焼きます。網棚に取り出して冷まします。


訳者注

訳注1 米国式計量カップは1カップ240cc。温度も華氏表記が多く、誤訳の温床だったりするので原典参照ができるならしておきたいですね。

訳注2 このサイズのル・クルーゼは日本で未発売。海外のみです。ストウブもこれほど大型のものは無いと思います。私の経験から、これほど大型でなくとも十分です。

訳者版材料

日本の計量単位に合わせ、少し楽にしました。ふすま、コーンミールは、ドーム型パンらしい表面のざらりとした触感のためのもので、手元にあればそちらで良いですがわざわざ買うなら他の料理に使いまわしができる全粒粉がおすすめです。作り方はオリジナル同様です。

材料

強力粉 350g 打ち粉は計量外

水 350cc

ドライイースト 小さじ1/4

塩 小さじ1

全粒粉


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