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名前の由来

車を発進させる。
あいつは俺の車を見送っているだろうか、それともすぐに踵を返して歩き出しただろうか。
息子よ、知らないだろうが、お前の名前は鳥が翼を大きく広げて空に羽ばたく様を表しているんだぞ。
──叔父のブログ『山のお誘い』より引用
https://arakabu625.hatenablog.com/
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叔父の文章がまあ上手で、毎日ブログの更新を楽しみにしている。
最近まで、叔父が希望退職した話が連載されていて、大変楽しく読んでいた(それってどうなの)。

だが今日は、叔父の息子が社会人となり巣立つ様をそれはもうエモエモのエモな文章で綴っていて、なんかもう涙がちょちょぎれそうだった。

そうか。
あいつの名前はそんな素敵な名前だったのか。

私は娘に“あかり”と名付けた。
私は、というか、夫と2人で考えた。

夫は、読みやすく、呼びやすい名前がいいと言っていた。自分の名前が、百人いたら百人全員が正しく読めない漢字だからだ。
また名前が何となく発音しにくいため、あんまり下の名前で呼ばれたことがないという。
私も夫のことを『よしお』と呼んでいるが、本名はよしおではない。
妻である私ですら名前で呼んでいない。

私も、『どう考えてもそうとしか読めんやろ』みたいな名前がいいな、と思っていた。
さらに私の名字がなかなかパンチの効いたものになったこともあったので、やさしい雰囲気の名前がいいなあ、とも思っていた。

よし、ひらがなにしよう。そう決めた。

そして、私は名前を呼ぶときに、イ行かエ行で終わる名前がいいなあと思っていた。
『くみ(イ)』『ねね(エ)』『みき(イ)』みたいな。
名前を呼んだ時の顔が綺麗な笑顔になる名前。

私が勤める会社がとても笑顔を大切にしている会社で、社員やお客様の笑顔を見る機会がたくさんある。そんな中で『笑顔って本当に素晴らしいな』と感じるようになった。
私の娘も、笑顔に力のある子になったらいいなあ、という気持ちがあった。そのためには、ママとパパの笑顔をたくさん見せないとなあと思った。名前を呼ぶ度に口角が上がった笑顔になるなんて素敵やん。

笑顔をイメージした名前をつけるというのはなかなか難しいから、私の笑顔への思いを、イ行、エ行にこめようと思った。

そして、娘は秋に生まれる。秋らしい名前がいいなあと思った。季節の移ろいを美しいと感じ、大切に楽しめるような、感受性のある女性になってほしいという思いがあった。

秋。秋と言えば、お月見。月。
月明かり。あかり。
ふんわりとしたやさしいあかり。
優しく照らすあかり。

あかり。あかり。あかり。

うん、いい。いいね。

こうしてこの子はあかりになった。

皆さんの名前の由来は何ですか?




え?私の名前の由来?

私の名前は父が付けました。
由来は『俺が今まで見た女でこの名前の人は全員美人やった。女は顔だ。』です。サイテー。

でも私は『女は愛嬌ぞ』と育てられました。
なんなん、この顔じゃいかんのん。サイテー。

わーわー言うとりますけども、私は自分の名前、大好きです。

あかりも好きになってくれたらいいなあ。

(お腹の中にいたときから、赤ちゃんの赤をとって『あか~』と呼んでいたから、というのはショナイでお願いします)

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名前の由来

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