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その戦略に「魂」はあるか

✅ なぜを5回繰り返し、本質的な「課題設定」をする。
「戦略」「戦術」を区別する。
✅ 競合製品との差別化を明確にした「ポジショニング」をする。

戦略「立案」については王道となる手法が確立されていますが、戦略「実行」については語られることが多くありません。

戦略は、

△ 野心やリーダーシップの一部でも
△ ビジョンと同一視するものでも
△ プランニングの一種でも

ありません。

◎ 課題の中から、最重要なものを選び出し
◎ ヒト・モノ・カネといった資源を集中させる方法

のことを指しています。

良い戦略は、1番効果的な勝ち方をするための手段です。

一方で、いくら良い戦略を立案できたとしても、100%の力で実現されなければ狙った効果を得ることはできません。

良い戦略は、実行されて初めて意味が出て来ます。

今回は「戦略の実行フェーズ」に注目し、どのような取り組みをすれば戦略の効果を最大化できるかについて、考えていきます。

※ 今回は、以下の2冊を参照しています。
  「戦略」というと「経営戦略」の本が多いですが、
  実務に近い戦略思考を学ぶことができるのでおススメです。

良い戦略は「単純」かつ「明快」である

戦略を説明する際に、

△ キレイなパワーポイントの資料が必要
△ マトリクスやグラフなどの図が必要
△ 細かい補足資料が必要

だと、美しくありません。

良い戦略は、

◎ シンプルに表現され
◎ 打ち手が具体的にイメージでき
◎ 実働部隊の心に訴えるもの

である必要があります。

組織のビジョンが、その言葉でメンバーを動かしていくように、戦略もメンバーが理解し、実直に行動に移せるものであるべきだと思います。

アクションプランからの逆算は避けるべきですが、良い戦略には行動に移すための指針が含まれています。

✅ 短い言葉で表現できるところまで、腹落ちしているか
✅ メッセージ性のある表現まで、洗練できているか

が重要です。


戦略の良し悪しの90%は、実行フェーズで決まる

戦略の多くは、

△ 考えただけの机上の空論で終わってしまう
△ 中途半端に取り組み、十分な効果が得られない
△ やりっぱなしになり、検証ができていない

という結果に終わります。

どれだけ戦略が洗練されていっても、やり切って検証しなければ徒労になってしまうのです。

PDCAは、Do(行動)フェーズをやり切れなければ、スピード感をもって回していくことができません。

多くの場合、戦略立案と戦略実行の実働は、別の人/別の組織が担います。

✅ 現場を納得させるだけの 戦略精度
✅ 自身が現場指揮官でなくてもヒトを動かすための 実行体制

が重要です。


「魂」のない戦略に、やる気の火は灯らない

戦略は、もともと戦争用語です。
采配次第で、多くの痛みを伴います。

「本気で取り組む」ことは、現場のモチベーションだけでは成り立ちません。

その戦略に「魂」はあるか?

戦略を考える立場として、また実行の責任を負う立場として常に自分自身に問い続けていくことが必要だと考えています。

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