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はじめて、チームリーダーになったとき

最初に行ったのは「チームのミッション・ビジョンを示す」ことでした。

ミッション・ビジョンのどちらが上位概念かは議論が分かれますが
自社の考え方に合わせて、まずミッション(組織としての存在意義)があり
ミッションが実現した姿をビジョンとして定義しています。
  ミッション … チームが対社会に対して、果たすべき使命・存在意義
  ビジョン … ミッションが実現した目指すべき姿

まず、ミッションを決める

「チーム」はただ人が集まっただけでなく、何か達成したい目的があって結成されているので、必ず存在意義に当たる「ミッション」があります。

存在意義なので、チームの状態が変わったとしても、ミッションが変わることはありません。
ビジョンの前提にもなるため、本質的な内容が求められます。

ミッションを基に、ビジョンを決める

ビジョンは、チームが目指す姿(ゴール)です。
ゴールなので、達成できれば次のゴールを目指すことになり、ビジョンも変わります。

ミッションも同様ですが「端的な表現で、メンバーが達成に向けてワクワクできるもの」を設定します。
ここで表現するのは、数値目標ではなく「ありたい姿」です。
私は同社の社員ではないのですが、個人的に株式会社マネーフォワードのミッション・バリューがイケていると思います。

チームがどこまで先を見据えるかによって、「いつまでに達成を目指すビジョンなのか」が決まります。
チームの単位が企業であれば数年単位で、課内の1チームであれば半期単位で…といったイメージです。

ビジョンを達成するための戦略を考える

目指すべきゴールが明確になって初めて、戦略策定の準備が整います。

ビジョンと現在の姿の差が、戦略で埋めるべき「ギャップ」です。
(戦略については、また別の機会に投稿しようと思います。)

単に数値目標から落とし込んだ戦略と、ビジョンから落とし込んだ戦略ではメンバーへの浸透度合い・メンバーの実行度合いに大きく差が出ます。
また、ミッションを基にしたビジョンから戦略を考えることで、「今期の目標を達成して終わり」でなく、チームとして成長し続けることにも繋がります。

会社としてのミッション・ビジョンが存在しない場合は…‼

ミッション・ビジョンは、チームの存在意義・ありたい姿を示すものなので上位組織のミッション・ビジョンと矛盾が合ってはいけません。

それでは、上位組織でミッション・ビジョンが明文化されていない場合どうするか………

色々な意見があると思いますが、
上位組織のミッション・ビジョンが明文化されていないため、
自チームのミッション・ビジョンが立てられない
ではなく、
上位組織のミッション・ビジョンが明文化された際に修正が入るかもしれないが、現状考えうる最高のミッション・ビジョンを設定する
が良いと思います。

この場合の修正は、ネガティブなものではありません。
考え抜いたミッション・ビジョンであれば、後から上位概念が出てきたとしても行動に直結するような大きな修正にはならないはずです。

リーダーの役割は、チームの行先を示すこと

チームを取り巻く環境の変化は目まぐるしく、リーダーシップの型も様々なものが存在しています。

そんな中、リーダーの役割として共通しているのは「チームの行先を示すこと=ビジョンを示すこと」です。

リーダーが考えていることは、言葉にしないとメンバーには伝わりません。
ミッション・ビジョンを示すことは、リーダーが最初に直面する言語化の問題だと思います。
(端的に表現するのは、実際にやってみると非常に難しいです。)

生みの苦しみはありますが、これをすることによってチームに魂が入ります。
新しくチームを持つタイミング・新しくリーダーになったタイミングで、ぜひ考えてみてください。



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