「最初のキャラ設定を間違えた…」と感じているあなたに

「ノリが良い人」を演じ過ぎて
軽く見られている感がある
「仕事のデキる人」と思われ過ぎて
ちょっとしたことでも、大きなミスのように扱われる

最初のキャラクターが根付いてしまって
やりたい仕事・ポジションが出来ないことは
程度の大きさはあれど、誰しも経験があると思います。

多くは、空気を読んだ上での立ち回りなので
パっと切り替えることもできず、
悔しい気持ちになった方もいるのではないでしょうか。

今回は、そういった状況に図らずも陥ってしまった際に
どのように対処していけば良いかについて
考えていきます。


印象を「上書き」する

見られ方を変えたいときは、

△ 自身で立ち回り方を変えて、誤った印象を「消す」

よりも

◎ 「●●さんって、~~人だよね」と印象を「上書き」する

ことの方が、効果が大きいです。

「消す」「上書きする」は、同じように思えますが
「上書きする」の方が、難易度が低く、即効性も期待できます。

印象が伝わるのは一瞬ですが
既にある印象を消し去るのは、長期間が必要です。


どのような「印象」に上書きするか?

△ 「ノリが良い人」から「真面目な人」へ
△ 「仕事がデキる人」から「失敗しても愛嬌のある人」へ

といった、
「真逆に近い印象」への上書きはおススメしません。

組織異動等の外的要因がない限り
難易度が高く、時間も必要だからです。

それでは、どのような印象を目指せば良いか…

おススメは、

  今の印象を突き抜けさせる

ことです。

◎ ノリが良い人
   → 社内外において、難易度が高い折衝をまとめられる人
◎ 仕事がデキる人
   → 業務を業純化することで、育成分野で力を発揮する人

のイメージです。

本来の姿ではないにしろ、
他の人から見た「自身の印象」になっている以上
「その印象を遂行する力」は、既に備わっています。

不本意な姿の場合は、気持ちの折り合いをつける必要はありますが
その印象を

  圧倒的に、プラスな状態

に持っていく方が、印象を消す努力をするよりも簡単です。


キーマンは誰か?

キーマンは、間違いなく「直属の上長」です。

直属の上長の印象の持ち方は、組織に伝染しやすく
多くの場合は、その印象とのギャップから
悩みが起きているからです。

何か、戦略を立てる際は

△ 取り組みやすいところ

よりも

◎ 1番効果が大きいところ

から、攻めていくことが大切です。

同期や、年の近い先輩後輩の方が伝えやすいのですが
そのあたりは、いつでも変えていけます。

直属の上長からの印象が「レッテル」に近いときは
「上書き」しに行くことが
精神的にしんどいこともあるかと思います。

しかし、既に良くない印象であれば
失敗してもどうってことありません。

先入観で判断するタイプの周りは
逆に冷静になっていることが多いです。

周りは、変えようとしていることを見てくれています。

恐れずに、「直属の上長」をキーマンとして取り組んでみましょう。


きちんとした1対1の場で、印象を上書きしていく

印象を上書きしにいくのは、

△ 飲み会
△ ランチ

といった非公式な場でなく、

◎ 1on1ミーティング
◎ 目標管理面談

といった公式な場がおススメです。

非公式な場は、「その場の勢い…‼」で伝えやすい一方で、
流されて「その場限り」にされてしまうことも多いからです。

嫌らしい表現になってしまいますが、相手をハメるときは

△ 自身で「●●です」と発言する

よりも、

◎ 相手に「●●という印象かも」と気づかせる

方が有効です。

相手に見せる資料を作成するのであれば、

△ 「コミュニケーション能力」を活かして、
  交渉をまとめました

よりも

◎ 先方の認識相違からスタートした商談を
  段階を踏んで説明していくことで
  当初の要件でご納得いただくことができました。

の方が、相手に気づきを与えられます。

大切なのは、

△ 自身で、「抽象化」した印象を伝える

のではなく、

◎ 「具体例」を伝えて、相手に「抽象化」してもらう

ことです。


印象をマネジメントする

印象の上書きの仕方がわかると、

  印象の「初期状態」の作り方

もわかってきます。

新しい組織になった際に、

  最初から、臨んだ印象を持ってもらう

ことができるようになるのです。

この状態まで来ることができれば、

  印象をコントロール下に置き、
  自在にマネジメントする

ことが可能になります。

まず取り組むことは、

  「印象は、変えられる」

というマインドセットを持つことです。

私も、まだまだ修行中ですが
もし、印象を完全にマネジメントできたら…

ワクワクする仕事・立ち回りができるのではないかと思います。

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