『あなたの恋人、強奪します。』#4：「軟禁された家出少女」ネタバレ感想
『あなたの恋人、強奪します。』第４話が関西で5/5（日）に放送されました。関東では5/11（土）に放送されました。
第１話～第３話の感想は以下からどうぞ。
以降ネタバレありますので未視聴の方はご注意を！
そしていつものように推しの渡邉美穂さんの記述多めですのでご容赦ください。
TVerで今のところ全話無料視聴できますので是非ご覧ください。
あらすじ#4
家出少女・柚奈（星乃夢奈）はネットで知り合った白石（篠田涼）の家に泊まり込み、まるで兄妹のように暮らしていた。だが、時が経つにつれあらわになっていく白石の裏の顔。軟禁状態の不安と恐怖心から、柚奈はオフィスCATにSOSを求めるのだが…。
100万円を手にオフィスCATを訪ねてきたのは、恋人の強奪依頼をする女性・雪緒。議員の息子である恋人の母親が、息子と別れて欲しいと雪緒に手切れ金として渡してきたお金だという。「全部使ってもらって構いません。彼を奪って私を振るように仕向けてください」と依頼するが、ヒナコは1万円だけを抜きとると、「今回の強奪は、うちの早川が担当します」と梨沙を指名する。
陽介のサポートのもと強奪作戦を担当することとなった梨沙は、雪緒のクセや好きな趣味などの情報を頼りに、雪緒の恋人・成瀬に対して親近感を抱かせる作戦で強奪に挑む。成瀬が通っている英会話教室へ生徒として潜り込むと、順調に食事の約束を取り付けることに成功する。
ちょうどその頃、ヒナコはひとり人知れずに別の事件を追っていた。それは4年前の女性連れ去り事件、ヒナコにとってかけがえのない女性も事件に巻き込まれた可能性があった。
ヒナコは犯人の目撃情報を持つポエム売りの男との接触を試みるのだが…。
一方、夜の雑踏で、家出少女たちが泊まる場所を探すためのグループチャットを見つめる少女・柚奈。一目で家出してきたことがわかる柚奈に群がってくる中年サラリーマンたち。そんな時、柚奈がチャットで連絡を取っていた“泊め男”・白石が現れ…。
複雑な家庭環境で家出を決意したと涙ながらに語る柚奈。親身になって話を聞いていた白石は、柚奈を自宅である豪邸へと招く。
家に泊めてもらいながら白石と過ごす中で、次第に柚奈は心を開いていく。他愛のない会話ややりとりはまるで兄と妹のようだった。
だが時が経つにつれ、柚奈は白石の“奇妙な点”に気づき始める…。
柚奈が換気をしようと窓を開けると、鳴り響く防犯ブザー。さらに自分のスマートフォンは取り出せないよう厳重に引き出しにしまわれ…。次第に募っていく不安と恐怖心。自分が閉じ込めれていると気が付いた柚奈は、白石の目を盗んでオフィスCATにSOSの電話をかけるのだが…。
感想#4
今回のお話は大きく三つお話が絡み合って進行していきますので、感想も３つに分けていきます。
①梨沙ルート～初強奪ミッション
新人割
市議会議員の息子、成瀬と付き合ってた依頼人の雪緒が、相手の親から手切れ金を渡されて別れてくれと言われているとのこと。
この金全部あげるので自分たちを別れさせてほしいとの依頼です。
いつも前のめりで依頼に食いつく雛子なのに、提示された100万円から1万円を抜き取り、今回はうちの早川が担当するので新人割ですと涼しい顔で言ってのけます。
それには陽介も梨沙も唖然！「こんなの雛子さんじゃない！」と言わんばかりに二人は驚きます。
梨沙の理解するまでのタイムラグとその後のビックリ顔が可愛すぎました。
荒療治
今回は依頼人の雪緒との共通点をいっぱい盛り込んで親近感を沸かせる作戦とのことで、雪緒のつけている香水を振られる梨沙。
梨沙は初めての強奪にウキウキしています。
梨沙：私を担当にしてくれるなんて成長を認めてくれたんですね！
雛子：成長しないから荒療治
梨沙：えー、喜んで損した
喜怒哀楽の激しい梨沙と常に平静な雛子の対比が面白いですね。
その後、せっかく時間ができたからと雛子は出かけてしまいます。
作戦①：雪緒と同じ白いブーツ
英会話教室、ノートを借りる名目で接触し、白いブーツを見せつけます。
注目する成瀬。
作戦②：髪を触りながら微笑む
こんな風に見られたら誰でもイチコロですよ～（泣
作戦③：何もないところでよく躓く
成瀬の方を確認した後、わざとらしいこけ方で気を引きます。
ここで画角に残る足が秀逸！
そしてこのアップの破壊力！
これは成瀬ならずともイチコロですね。
陽介と梨沙
親近感作戦大成功で、順調にターゲットを篭絡する梨沙に陽介もニッコリ。
今回は二人の仲が良くて何よりです。
梨沙：こんな方法あるならもっと早く教えてくれれば良かったのに～
陽介：確かに(笑)
しかし、雛子がエステに行ったと聞いて「人に仕事押し付けて？」とご立腹の梨沙。
梨沙の強奪失敗
雪緒と同じ香水・同じ癖、見るたびに彼女の事を思い出して、恋しくてたまらなくなって！と梨沙に謝り去ってしまう成瀬。
え？え？と戸惑う梨沙。
自信満々だったのが失敗して信じられないって顔がイイ！
全ては雛子の手のひらの上
落ち込む梨沙の片に手を置く陽介。
帰ってきた雛子に、梨沙が謝ります。
梨沙：（ため息）
陽介：（梨沙の肩に手を置き）結果オーライだって
陽介：（帰ってきた雛子に）あの二人、結局ヨリ戻したそうです
雛子：うん
梨沙：すみません、依頼達成率100%の看板に傷つけちゃって
雛子：大丈夫、私は100%のままだし、こうなると思ってたから
梨沙：なんでわかっててやらせたんですか？
雛子：休みたかったから
梨沙：やっぱり～！ひどいです！そんな理由で無理な依頼やらせるなんて！
雛子：私なら強奪できたけど
梨沙：！（怒）
悔しがる梨沙。
これは梨沙には悪いですが、強奪が失敗することによってよりが戻るという雛子の計算通りだったのかもしれません。
梨沙は雛子に対抗意識を持っていますが、外見や演技力だけでなく、情報収取能力と人の心理に精通する雛子にはまだまだかなわないですね。
しかし美穂さんはこういう演技も上手いですね。
これからも悔しさに歯噛みする梨沙をもっと見たいです。
②家出少女ルート～柚奈と泊め男白石
泊め男
泊め男に泊めてもらうことになっている柚奈。
泊め男という言葉さえ知らなかったのですが、今はこんなことになっているんですね、ゾッとします。
調べてみるとそのものズバリの記事がありました。
怖すぎ。世の女子は絶対泊まったらダメですよ。
豪邸に
柚奈は白石の豪邸に招かれます。
白石はどうやら金持ちらしいです。
スマホの没収
スマホの位置情報で家族に居場所がわかると連れ戻されるからと、白石は彼女のスマホを預かり、代替のスマホを渡します。
家出を満喫する柚奈
ゲームや漫画が自由に楽しめて、ガミガミ怒る親もいない快適な生活を満喫する柚奈。
読んでいる漫画が少女漫画であることに少し違和感ありました。
白石の蔵書なのでしょうが、自分の趣味なのか、連れ込む家出少女用に用意しているのか？
高まる疑念
空気を入れ替えようと窓を開けると防犯アラームが鳴ります。
空き巣対策と白石に言葉巧みに説明されますが、やはり柚奈は不信感を持ったようです。
逃走防止なんでしょうね。
スマホを探す
疑念を持った柚奈は、白石がシャワーを浴びている間に自分のスマホを探しますが、アクリル製のタイマーボックスのようなものに入れられており取り出すことができません。
先ほどの防犯システムといい、女の子を監禁慣れしていることが伺えて怖いですね。
代替スマホで助けを
代替スマホで110番しようとするも、「大丈夫、絶対大丈夫」と自分をごまかす柚奈。
「#家出 #監禁 掲示板」にオフィスCATの書き込みを見つけます。
これって梨沙が第２話でいろんな掲示板に書き込みしまくったものの一つかも？
もしそうなら梨沙のファインプレーですね。
③雛子の探索行
ポエム売りの男と接触
４年前女性が連れ去られる現場を目撃したポエム売りの男。栗原類さん、似合いますね、こういうエキセントリックな芸術家役。
ポエムを全部買うのと引き換えに情報をもらいます。
ここの雛子、いつもの事務所での無表情とはまた違った、無表情の中にも秘めた心の動きを感じさせる演じ分けが素晴らしいですね。
目撃情報
目撃情報まで色紙。
男の外見と車種はもしかして白石が関わっている？
冒頭の白石の車も白でした。
ラスト
柚奈からのSOS
柚奈はオフィスCATに助けを求めますが、白石に見つかってしまい電話は切れてしまいます。
ガラスに映り込んでからの目がいっちゃってる白石怖すぎます！
雛子の過去
雛子：はい、オフィスCATです
リンカ：雛子？
雛子：リンカ？今どこなの！？迎えに行くから教えて！
リンカ：ごめんね……、雛子
ポエム売りの男に訪ねていた４年前に連れ去られていた女性は雛子の友人のリンカだったようです。
リンカはその後どうなったかはまだ明らかになっていませんが、雛子はリンカの連れ去り事件を今でも追っていたのですね。
（第５話に続く）
細かすぎる恋人強奪#4
①梨沙のコーディネート１
こちらのパーカー（フーディー）、韓国発のライフスタイル型ストリート系セレクトショップ、『ALAND』のアイテムです。
雪緒が韓国っぽいファッションを好むことが黒板にも書かれていましたのでちゃんと韓国のブランドを使用しているのはさすがです。
https://www.dot-st.com/aland/disp/item/976747/
②梨沙のコーディネート２
物語のキーにもなっている白いブーツは、メモにもあった雪緒が好きなブランド、『mamian』のブーツでした。
③梨沙のコーディネート３
ピンクのロゴが可愛らしいジャージです。
こちらも先ほどのパーカーと同じ韓国のセレクトショップ、『ALAND』のアイテムです。
https://www.dot-st.com/aland/disp/item/982985/
④梨沙のコーディネート４
ロゴなどがないニットは調べにくいですが、何とかわかりました。
ブランド名は『NON TOKYO』、下記リンク先は衣装レンタルの会社です。
https://mahna.jp/products/detail/127737
⑤横浜04
メモにあった「好きなお笑い芸人＝横浜04」って東京03のオマージュですね。
⑥スマホ禁欲ボックス
見慣れない装置でしたが、実際にあるんですね！
監禁に使うのは言語道断ですが、デジタルデトックスに使ってみたい気もします。
⑦成瀬を分析した黒板
レーダーチャート、外見が少しだけ低いのを除いてほぼ完ぺきな成瀬。
梨沙を雪緒の代わりにしようとしてたと謝ったのも誠実で、すごくいい人でした。
さて、成瀬に向けた矢印に「私」と書いているということは、この黒板は梨沙が書いたということになりますね。
まさか美穂さんが自分では書いていないでしょうが、もし書いていたらびっくりです。
⑧少女のブロンズ像
八王子市、西放射線通りユーロード中町公園のベンチに座る少女のブロンズ像、作品名は「ひざし」、作者は高橋洋氏だそうです。
こうやって身近に触れ合える芸術作品は素敵ですね。
高橋洋 / ひざし “Sunlight” 10985年
素材：ブロンズ
bronze
1938年新潟県生まれの彫刻家，高橋洋氏による作品。
少女と人形が同じベンチに腰かけて日なたぼっこをしている。
「彫刻と見る者は，同一空間に存在するもの。離れて見るのではなく，遠慮なく触れ，もっと身近に接して欲しい」と作者は語っている(八王子市HPより)。
最後に
昨今問題になっている「泊め男」問題をテーマにした今回の話でした。
実際にこういうことが起こっているんですね。
未成年の場合、たとえ本人の了承があっても親など保護者の同意が得られていない場合は罪に問われるみたいなので、軽い気持ちでこのような行動を取らないようにしないといけませんね。
はたして柚奈は助かるのか？
４年前に連れ去られたリンカの謎は解けるのか？
どうなるかドキドキです！ハッピーエンドになりますように！
それでは長文最後までお読みいただきありがとうございました！
（終）
原作：永嶋恵美「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズ
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