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今読んでいる書籍のまとめ,2023年7月21日


https://note.com/meta13c/n/n7575b6c0826b

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はじめに

 先週のnoteの記事で、52週間連続で投稿したことになるようです。
 今後は諸事情で、書き続けるのが難しくなる可能性があります。
 今回は、今読んでいる書籍を知らせて、何を書くつもりか整理しようと思います。

『山椒魚戦争』

 『ロボット』などを記したカレル・チャペックの小説です。
 元々人造生命のロボットのように、こちらでは山椒魚が家畜として繁殖して、やがて反乱を起こします。
 ナショナリズムの考察の参考になる箇所が多々あります。
 また、『新世紀エヴァンゲリオン』の人類補完計画を連想させるところもあります。
 これに記されている『ファウスト』も、いつか読めれば良いと考えています。
 「人間でない存在も、人間の立場なら人間と同じことをするのではないか」という考察の役にも立ちます。

『自然はそんなにヤワじゃない 誤解だらけの生態系』

https://twitter.com/hg1543io5/status/1679058801792811008?s=46&t=6tio6xUHWU4XCR56E_Ep7w

https://twitter.com/hg1543io5/status/1679785957757972480?s=46&t=6tio6xUHWU4XCR56E_Ep7w

https://twitter.com/hg1543io5/status/1681596839643185152?s=46&t=6tio6xUHWU4XCR56E_Ep7w

2023年7月21日閲覧

 水中のプランクトンの生態系を扱う書籍で、既にツイッターで何度か紹介しました。
 ある量の殺虫剤を池にまくとかえって生物多様性が増す可能性がある「中程度撹乱」、希少生物同士の捕食、水田の水の豊かさとイメージの相違など、倫理的にも数学的にも参考になります。

『現代地球環境論 持続可能な社会をめざして』

 こちらでは、地球最初の生命が従属栄養だったので起きた絶滅の危機を紹介しています。
 人間以外に、シアノバクテリアの光合成による酸素が環境を破壊したことは何度か紹介しましたが、それ以前にもあるわけです。
 また、地球温暖化、今で言う気候変動の問題の参考にもなります。
 エントロピーにも触れられていて、物理学、化学、生物学、地質学などを総合的に考えられます。

『エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学』

 これは以前借りたのですが、エントロピーという説明の難しい物理の数値を、科学史なども踏まえて紹介しています。
 まだ私には難解なのですが、エントロピーの説明のためのたとえの水車が、生物の細胞膜に似た構造を持つという説明が印象に残ります。

『水産海洋学入門 海洋生物資源の持続的利用』

 生物の大発生と環境の関係の考察のために借りました。
 私の求める内容とは別の方向ですが、自然に魚の漁獲量が変化するレジームシフトという、『築地魚河岸三代目』で紹介された現象、人工的に手を加えた方が環境の保たれる、いわゆる「里山」のような場所である「里海」という概念の紹介を重要視しています。

『昆虫生態学』

 昆虫の生活における、大まかに言えば多産多死のr戦略と少産少死のK戦略、バッタの大発生などとの関係、捕食者と被食者の増減を表すロトカヴォルテラの方程式など、生物学として気になるものが幾つかあります。

『空想法律読本』

 以前読んでいましたが、ウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズの法律的な考証を行い、ヒーロー作品における倫理や法的な問題、政治への関わりなどを考察する上で、改めて参考になります。

『空想法律読本2』

 こちらでは、『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラセブン』などを扱い、「犯罪を通報する義務があるか」、「日本でもっとも重い犯罪」、「ウルトラセブンの状況の考察」などが興味を持つものです。

『おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか?』

 池上彰さんの書籍として、地球温暖化、気候変動の問題を調べるために借りました。求めていた書籍は別だったのですが、やはり参考になります。
 また、私が重視する積極財政や反緊縮の視点から池上さんは批判されていますが、その池上さんの経済の視点を改めて検証しようとも考えました。

『池上彰の君たちと考えるこれからのこと』

 池上さんの書籍で、「共通だが差異のある責任」という言葉の記憶があり、これにありました。気候変動だけでなく、様々な論理や倫理に当てはまると私は考えています。

まとめ

 統一性の少ない書籍を借りていますが、その中でも見えて来るものはありそうです。

参考にした物語

小説

カレル・チャペック(著),阿部賢一(訳),2020,『ロボット』,中央公論新社
チャペック(作),千野栄一(訳),1989,『ロボット R.U.R.』,岩波書店

テレビアニメ

庵野秀明(監督),薩川昭夫ほか(脚本),GAINAX(原作),1995-1996(放映期間),『新世紀エヴァンゲリオン』,テレビ東京系列(放映局)

漫画

鍋島雅治/九和かずと(原作),はしもとみつお(作画),2000-2013(発表期間),『築地魚河岸三代目』,小学館(出版社)

参考文献

池上彰,2021,『おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか?』,NHK出版
藤崎憲治ほか(著),2014,『昆虫生態学』,朝倉書店
水産海洋学会,2014,『水産海洋学入門 海洋生物資源の持続的利用』,講談社
鈴木炎,2014,『エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学』,講談社
和田武ほか(著),2011,『現代地球環境論 持続可能な社会をめざして』,創元社
カレル・チャペック(著),栗栖継(訳),1998,『山椒魚戦争』,早川書房
花里孝幸,2009,『自然はそんなにヤワじゃない 誤解だらけの生態系』,新潮社
池上彰,2016,『いま君たちと考えるこれからのこと』,日本経済新聞社
盛田栄一,2004,『空想法律読本1』,メディアファクトリー
盛田栄一,2003,『空想法律読本2』,メディアファクトリー


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