単純食が日本人の健康を破壊する

最近自分の体を介してわかった事がある。
それが今回のタイトルにもある通り

「単純食が健康を破壊する」

ということだ。

単純食とは?

単純食とは雑食との対義語として今さっきこしらえた造語だ。
単純な食事とは現代人が食べているような牛丼やマクドナルトを始めとしたファーストフード、ラーメンや丼ものなど使われている食材の品目数が非常に少ない食事のことを指す。
では、なぜこの単純食が健康を害するのか。
そのヒントになったのがこの動画だ。

動画にもある通り縄文時代の我々の先祖は平均して55種類以上もの食材を食べていたということが最近の研究で判明している。
そこで実際に色々食べてみた。
まず手始めにきのことわかめとキャベツを入れた味噌汁を。
加えて10種類以上の雑穀を加えた雑穀玄米。
そして魚に肉。キノコ。豆。ナッツ。
超雑食の食事をしてみた結果・・・

明らかに調子が良い


肉や魚、乳製品を食べない完全菜食を実践していたときもかなり調子が良かったが同じくらい調子が良い。

「なぜだ・・・?」

と思ったときひらめいた。

「腸内細菌か・・・。」

今回は先のような食事の他にナッツを食べたり色んな果物を食べたいだけ食べたりして分かったのだが雑食にすると明らかに便の調子が良い。
そこでまた気がついた。

「日本人の腸内細菌は雑食性に向いているのではないか?」

現代の日本人の腸内細菌の量は昔に比べて1/3にまで減少しているという話がある。その原因は過剰なまでの殺菌、滅菌、抗菌による常在菌摂取機会の減少、農薬、抗生物質、薬の過剰使用など原因は様々とされている。
しかし日本人の祖先がとてつもなく雑食で陸・海・空を問わず色々なものを食べていたとするならばその雑食性が失われたことが腸内細菌減少の一つの原因でもあるのでは?俺は思った。

そして自身で雑食を実践してみた結果、体調が優れたのはこの雑食性を取り戻したことによるのがその要因なのでは?と思ったのだ。
日本人は何でも食うとは言われるがそれもまさに日本人の雑食性という気質がそうさせるのはないかとも考えられる。
石川のフグの毒を糠漬にして無毒化する漬物や諸外国では食べられることがほとんどない海藻、一部では昆虫食も日本の伝統文化として存在しているし海外では忌み嫌われることの多いタコも平気で、というかむしろ喜んで食べる。極めつけはこんにゃくかもしれない。あんなに面倒なことをしてでもこんにゃくを食べる方法を見つけたのは本当に理解ができない。笑
雑草魂ならぬ雑食魂がそうさせたのか、とにかく頭が上がらない。

その他にも現代人の我々がキノコやフグ等の毒を持つ食材を食べ分けられるのも先人が体を張ってチャレンジしてくれたことをおかげである。
その飽くなきチャレンジ精神が創り出した我々の食性が日本人の腸内細菌タイプ=エンテロタイプを創り出したのではないか?と考えられるのだ。

そう考えると日本人が他の国の料理をガンガン取り入れていくのもまさに日本人の雑食性がそうさせているのではないか?とも考えられる。
他の諸外国でも日本ほど他の文化の食事を日常的に自身の文化に取り入れている民族はそういない。90%以上の民族が自分たちの昔からの伝統的な食事を続けている中、海外からも「異常」と見られるレベルで多国籍な料理を日々の食事で摂取しているのは正に雑食性が為せるワザなのではないかとも思える。

そういう俺もインドカレーが大好きだしパエリアも好きだしケバブも好きだしキムチも大好きだ。
みかんも好きだけどバナナも好きだし、さくらんぼも好きだけどグレープフルーツも好きだ。
そばも好きだけどラーメンも好きだしパスタも好きだ。

まさしくこういった性質を自分自身が持っているのも

「日本人としての特質的雑食性」

が原因なのかもしれない。そしてそれを可能にしているのが日本人の特殊な腸内細菌叢であり、その雑食性と腸内細菌叢の維持が日本人の健康において非常に重要なのかもしれないという考察につながっていった。

牛丼も美味いし、ラーメンも確かに美味い。
ステーキも美味しいし、焼き鳥も美味しいかもしれない。
しかし、その単純過ぎる食事があなたの健康を害しているかもしれない。

日本国内において病気がこれほどまでに蔓延している原因の一つとして
「多くの疾患において腸内環境が関係している」ことが日々の研究で明らかにされていっている。
特に著しく患者数が増えている大腸がんなんてものはまさに腸内において起こるガンである。その原因は赤身肉であるとか、アミン類であるとか、様々な指摘がされているが俺個人としては

「日本人としての特有の雑食性が失われ続けていることが原因である」

のでは無いか今回の実験を介して強く感じた。

もしこの記事に共感できる部分があるのなら、日々食べる野菜の種類を人参やキャベツだけでなくその時々の旬の物を進んで食べてみてほしい。
それに加え、何でもいいから果物やキノコ、海藻や貝類や豆類などとにかく色々なものを食べてみて欲しい。

その中でも特に「白米」「精製小麦」などという超単純炭水化物はなるべくで良いから避けて、玄米や全粒粉小麦、雑穀米などのブランを含む複雑性のある炭水化物を積極的に選ぶようにしてみてほしい。

飲み物もコーヒーもいいが緑茶やハーブティー、ココアや紅茶などカフェイン量に注意を払いながら色々摂取することもオススメだ。
(もちろん水も色々試してみるといい!)

もしかしたら日本人の強さを取り戻す方法の一つにこの「雑食性の復活」が挙げられるのかもしれない。

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