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MERYにOKRを導入したら、社内で新しい取り組みがどんどん加速した話

MERYではこの1年間、たくさんの新しい取り組みをやってきました!

右も左もわからないまま、新しいことを始めるのはとても苦労が多いもの。しかし、MERYでは「OKR」と呼ばれる目標管理手法を導入することで、これを乗り越えようとしてきました。

今回は私たちがOKRを導入する上での苦労したエピソードや、活用のノウハウをご紹介したいと思います。

■続々とスタートするMERYの新しい取り組み

MERYではこの1年間、アプリ内で読めるWebマガジンの「MERY mag」、声で好きを届ける「MERYのラジオ」、Eコマースの「MERY shop」、読者コミュニティの「all with MERY」、公式YouTubeチャンネルなど、さまざまな新しい取り組みがスタートしています。

さらにEコマースの新規事業「MERY shop」では、人気ファッションブランド「Isn't She?(イズントシー/イズシー)」とのコラボ企画を行うなど、女の子たちの「好き」を届けるための新しい方法を模索している真っ最中です。

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■でも……、新しい試みには落とし穴だらけ?

夢いっぱいで意気揚々と新規事業を始めたはいいものの、思ったようにうまくいかない。そんなことって、きっとみなさんも経験ありますよね?

正直に言えば、MERYでも新しいことがスムーズに進まないことはしょっちゅう。

でも、企業において何か新しいことを始める際には、チームの経験不足、既存の部署からの理解不足、経営層との考えの乖離など、さまざまな困難に直面するのが普通のことみたいですね(ひと安心……)。

そんな困難だらけの道で、めげずに新しいことを進めていくために必要なのは、周りの部署とのスムーズな連携と、トップスピードで失敗から学んでいくことのできる仕組みや制度といったものかもしれません。

■MERYでEコマースを始めての苦労

EコマースのMERY shopのチームは、さまざまな部署から集められた多種多様な得意分野を持つメンバーたちです。

でも実はEコマースの専門家はゼロ。だからこそ、失敗と検証を繰り返していきながら、ノウハウをトップスピードで吸収していくことが必要という状況でした。

また、Eコマースでは公式サイトでのネット販売に飽き足らず、メディアであるMERYでの記事配信、インスタグラムでのライブコマース配信など、さまざまな部署と連携して新しいことをやることを大事にしていました。

でも! 

他の部署に協力をお願いした時に、「もし断られたらどうしよう?」と不安になることも少なくないはず。

他の部署が具体的に何を最優先にして動いているかがわからなかったら、協力を頼みにくくなってしまいますよね。なにせ自分たちは新規事業のチームで、社内でのキャラクターがまだ確立していないのですから。

その点、MERYでは、OKRという部署や個人の目標を全社的にオープンにする目標管理手法を導入することで、こうした他部署との調整コストを下げているのです。

とにかくチャレンジすることを目標として設定することでチームの学習のスピードを最大化する仕組みが構築できただけでなく、他の部署の目標を可視化することで、他の部署に協力をお願いしやすい土壌を作れたといえます。

■そもそもOKRって?

OKRとは「Objectives and Key Results」の略で、Objectives(目標)と、それを達成するのに必要なKey Results(成果指標)と呼ばれる要素に分解した目標管理手法です。

一般的な使われ方としては、まず会社としてのOとKRを設定し、それに連携させる形で各部署のO(Objective)とKR(Key Results)を設定、さらにそこから部署のOKRに紐づけた個人のOKRを設定するというもの。

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これにより、全社の目標と、個人の目標や成果指標を連携させることができるのです。

■OKR導入のメリットとは?

MERYでそれまで使われていたのは、「MBO」と呼ばれる伝統的な管理手法です。

MBOは、マネージャーがチームメンバーの達成度を評価するというクローズドなものであるため、他のメンバーがどういう優先順位で動いているのかわかりにくく、メンバー間、あるいは部署間のコラボレーションは、人対人の関係値に頼りがちでした。

しかし、OKRの導入によって目標がオープン化されることになりました。

目標がみんなに共有されるからこそ、おのずと部署間のコラボレーションが生まれやすくなったといえます。

■OKR導入・運用でのポイント

今ではOKRが組織の隅々にまで浸透しているMERY。

だけど、もちろん、最初からすべてうまくいっていたわけではありません。
MERYでOKRを根付かせるために、OKR担当者が行った3つの注目ポイントを紹介します。

1. 社内で協力者を確保
2. 各部署のOKR設定会議にガッツリ参加
3. まずはやってみる

1. 社内で協力者を確保
OKRの導入は社内全体に関わるもの。そのため、導入をするにあたって、導入に賛同してくれる社内での協力者を見つけることは必要不可欠です。

MERYではまず最初に、賛同してくれる仲間を見つけたのちに、各部署のマネージャーやプロジェクトオーナーに対して、導入のメリットをしっかり説明したので、比較的短期間で制度を浸透させることができました。

2. 各部署のOKR設定会議にガッツリ参加
個人の目標からチームの目標、そして全社の目標が有機的に紐づくのがOKRの特徴。したがって部署ごとに目標の濃淡が異なっていては、全体としてOKRが機能しなくなる危険性もあります。

そこでMERYではOKRの導入担当者が、各部署のOKR設定の会議にガッツリと参加し、全社的に整合性の取れた目標設定ができるように注意しました。

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3. まずはやってみる
どんなに便利な制度であっても、いきなり完璧に使いこなすのは難しいものです。MERYでは最初はあまり厳格な形にせずに、OKRの本当に大事な要素だけを導入。

一定期間が過ぎたところで、OKRに設定したことがどのくらいできているか、レビューの機会を設けながら、徐々に運用の厳格さを上げていきました。

■OKRはどういう組織で効果的?

OKRが最も力を発揮するのは以下の3つです。

1. 部署横断的なプロジェクトが多い組織
2. 新規事業が多い組織
3.クリエイティブな組織

時にクリエイティブな組織においては、感覚論に陥りがちで数字をもとにした議論ができなくなりがちなもの。そして、他人の意見というものは、それが間違っていたとしてもなかなか否定しづらいもの。

そんな中、OKRという客観的基準があれば、属人的な意見に振り回されることなく、自由闊達で質の高い議論を生み出すことができます。

■終わりに

今回のお話はOKRの導入によって、社内での連携と新規事業のスピードが上がったというお話でした。自分たちと仲間と、そして会社全体がどこに向かっていくのかをみんなで共有できるようにするために、皆さんの会社でもぜひOKRの導入を検討してはいかがでしょうか?


◇OKRの参考になるサイト


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